白河夜舟

水盤に沈む光る音の銀砂

夕闇散歩のはずが

2009-09-22 | 日常、思うこと
どうにも午前を眠りすぎて、どこへいこうかという
気が失せてしまうのはいけない。
怠けた心身を起こして、夕刻の東京駅へ運んだ。
地下鉄の通勤継続定期を購入したあと地上に出て、
丸ビルから、東京中央郵便局跡地、三菱東京UFJを
眺めながら南へ進む。
最近、丸の内仲通りが「私道」であることを知った。
さすが、三菱地所というべきか。
あの界隈はずいぶん整備が進んで、秩序と落ち着きを
目指した「ハイソな街」になったようだ。
確かに、日本橋・銀座のような雑多な感覚はない。
都会性の空間というのは、新宿や渋谷、池袋では
決してないのだな、と実感する。
大手町から有楽町までの、巨大資本の塔の群れは
やはり、洗練されていると思われるからだ。





国際フォーラムのチケットセンターにて、
ヘルベルト・ブロムシュテット指揮による
チェコ・フィルハーモニー管弦楽団の演奏会の
チケットを購入。
曲目はブルックナーの交響曲第8番ハ短調、
かねてより、実演を聴きたいと願っていた曲で
あったのだが、なかなか果たせずにいた。
今回は、別の日にブラームスの交響曲第1番も
演奏されるそうなのだが、両日しめて4万円は
正直、懐が厳しい。
ニューヨーク・フィルの演奏会は3万円である。
バイエルン放送交響楽団で3万5千円、
ウィーン・フィル、ベルリン・フィルとなれば
一晩2時間で4万円である。
ウィーン国立歌劇場で、実質ウィーン・フィルで
構成される国立歌劇場管弦楽団の演奏で、
例えばカレーラスが出演するとしても、現地では
日本円換算で最高でも3万円程度というから、
日本という国はやはり上客なのだろう。
バブルの負の遺産はいまだにこうしたところに
残っている。





TOKIAのインデアンカレーを久々に食べに行き、
ご飯大盛り、ルーダブル、目玉という贅沢な
オーダーをして、汗だくになりながら食した後、
行きつけのバーに行こうとして、祝日休のことを
思い出し、仕方ない、レイトショーでエヴァでも
観るか、と、銀座から池袋へ移動し、
日比谷バーでグレンモーレンジやアードベッグを
呷りながら、ハイランドパークやローズバンクは
置いたほうがいいよ、などと言っているうちに、
I氏から電話がかかってきた。
「暇か」というので、「暇だ」と返して、
江古田へと向かった。





江古田の街は、僕の母が4年間をピアノ漬けで
過ごしたところでもある。
千川通りや環七から一本入れば、入り組んだ
狭い道が網の眼のようで、さっぱり地理感覚を
失ってしまう。
I氏の指示通りに道を歩くと、I氏が自慢の愛車を
駆ってやってきた。
非常に愛らしく可愛らしい店員のいる居酒屋で
音楽の話などをして数時間、
さらにI氏邸にて、DVDを観、軽く鍵盤を弾き、
彼の愛車を駆り、話するなどして午前3時、
眼を覚ますと、午後1時。
やはり女性の存在はいいよね、などと話しつつ
たまたまテレビに映っていた丸岡いずみが
38歳だ、という事実を告げたところ、
I氏は随分と衝撃を受けたようだった。





江古田の天下一品でラーメンを食し、駅にて別離。
謝意。
明日はどうしようか、と、思案。






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