白河夜舟

水盤に沈む光る音の銀砂

東京大学五月祭

2010-05-30 | 日常、思うこと
後輩の声掛けに応募して、東大五月祭に出掛けた。
「コマモルフォーゼ」という、「メタモルフォーゼ」を
捩った名を冠したイベントである。
午後1時ごろ、世界のYAZAWAが安田講堂前ステージで
サプライズライブを行っていたらしいのだが、
不運にして知らず、観ることは叶わなかった。
僕が東大に入ったのは午後2時前だったからである。





向井秀徳~MOODMAN~DJ NOBU という流れは壮観、
まあ、フランク・ザッパやポリスを招聘していた
70年代京大西部講堂とは比較にならないが、
赤とんぼ、七つの子、BLACKBIRD(The Beatles)、
守ってあげたい(松任谷由実)、挙句の果てには
「東大生が好きそうな」CHER.R.Y(YUI)まで、
灰野啓二の哀秘謡よろしく歌う向井氏の、
相変わらずの様子を見聞したあと、
同行者mardlorによれば、これほどの繋ぎはない、
MOODMAN~DJ NOBUを、クラブでも闇夜でもない、
白昼の東大医学部前でのレイブ開催で聴くという
希有な体験をさせてもらった。





不整脈パルスが病院に響かぬか、という心配をよそに
70歳くらいの爺が華麗なターンを決めたと思えば、
ロリータの群れが酔いどれて飛び跳ねていたり、
肩車された幼児が長い風船を振り回していた。
ダイレクトにセックスを感じる大音響というのには
正直あまりなじみが無かったのだが、
身体の同調性と祝祭性との不可分についての認識は
その「子宮性」において、謝っていないという思いを
新たにした。
ともあれ、さすがというべき、設計と出音だった。





祭りのあと、菊坂下のロシア料理店「海燕」にて、
ロシアンビール、ニシンの酢漬け、牛タン冷製、
ボルシチ、黒パン、キエフ風チキンカツ、
ロールキャベツ、ウォッカ、ロシアンティー、と
たらふく食して、mardlorと別れた。
「海燕」のボルシチは、絶品である。





それにしても、向井の口から「恋」「愛」と聞く、
万物生々流転。






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