舞蛙堂本舗リターンズ!~スタジオMダンスアカデミーblog

ダンス(フラ・ベリーダンス他)と読書と旅行とカエル三昧の日々を綴る徒然日記。

ミッキーとミニーのポリネシアンパラダイス

2006-11-29 02:56:37 | ダンス話&スタジオM
ディズニーランドのダンスネタ、まずは現在人気のディナーショー「ミッキーとミニーのポリネシアンパラダイス」をご紹介しようと思います。

うちのマミちゃんは何たってダンスしか芸のない母親ですから、ディズニーのショーを見る目はひたすらにシビアです。ディズニーキャラクターが出てきたってごまかされません(って、冷静に見ているとじつはディズニーにおいて最も優秀なダンサーはそのキャラクターたちなんだけどね。よいこのみんな、ミッキーが出てきただけでコーフンしないで、ミッキーの素晴らしくレベルの高い踊りをじっくり堪能しましょうね)。

さて、ディズニーで最も純粋にダンスを堪能できるショーとして名高い「ポリネシアンパラダイス」は、さっき言ったように大人気のショーであります。
したがいまして4回のショーは完全予約制。ランド開園と同時にレストラン前で予約受付が始まりますから、当日そちらで直接申し込めばよいわけです。とっても簡単ですね。

って、全ッ然簡単じゃなぁぁぁい!!!!

だって大人気のショーなんですよ。開園と同時に先着順ですよ。そしたらあなた、観覧希望者は開園するや否や我先にとレストランに殺到するでしょう、そりゃあ。
まあそれでもこのディナーショーは「開演と同時にダッシュ」くらいでいちおう間に合いますからまだマシ。これに輪をかけて人気のランチショーなんざ、夜も明けきらぬうちから並ばないと取れないっていうんですから恐ろしいです。

ランチショーに関しては「キャラクターとグリーティング」がメインですからパスするとして、我々の本命はディナーショーです。それもダンスを堪能するためには、できる限り良い席が取りたいじゃないですか。

というわけでディズニー二日目の未明、私は一人ホテル・ミラコスタを出て電車に乗り、ランドに向かいました。
外はそぼ降る雨。並んで開園を待つ覚悟の身にとっては結構ツライ状況でしたが、おかげで並ぶ人は少なく、めでたくゲートの一番前に並ぶことができました。

はたして、開門と同時にレストラン前までダッシュ!!
周りはすべてそういう人ばかりで鈍い私などあっという間に息があがり、どんどん抜かされてしまいますが、めげずに走り続けた甲斐あって一番乗りでディナー予約の列に到着しました。
ほかの人はあくまでもランチ狙いだったのですね。

ステージのセンターマークの目の前の席をゲットできたのは良かったのですが、到達する頃にはすっかりへたばってしまい、「何名様ですか?」の問いに「......」と無言で手を挙げることしかできませんでした。


一旦ミラコスタに戻ってゆっくり出直し、やがて待ちに待ったショータイムになりました。
ディナーショーとしてはあまりに安いので正直心配していたのですが、幸い料理は(ディズニーランドの中では)結構おいしかったです。あ、だからこんな殺人的に混むのか...!?
しかしメインはダンス。あくまでダンス。私はお皿にほとんど目を向けず(これがどんなに稀有な状況か、このブログをご覧くださっている皆様にはよぉくお分かりでしょう)、ステージを食い入るように見つめました。

ディズニーランドができた23年前、ここでは本物のフラが演じられていました。
いくら3歳前のことを覚えているといえど当時生まれたばかりだった私には記憶がありませんが、その数年前までハワイで勉強してたマミちゃんが証言しているのですから確かです。
どうやらハワイからプロを呼んでいたみたいですね。
しかし残念なことに間もなくして本物のダンサーは去ってしまい、ディズニーランドの(専属?)ダンサーがテキトーに演じる「南国もどきショー」に成り下がってしまいました。

私が小学生の頃も行ったけど、あきらかにダンサーのお姉ちゃんより私の方がまだしもフラを踊れていたもんなあ(笑)。
そういえば、20年ほどうちでフラを踊っている生徒さんも、体験コーナーで舞台に上がったら驚かれたといってましたっけ。
そういうフラ知名度の恐ろしく低い時代だったからねえ。ディズニーとしても、わざわざ本物のプロを呼ぶ甲斐がなかったんでしょうね。
それ以来10年ほどこの「ポリネシアンテラス・レストラン」からは遠ざかっていたのですが、ちょっと前にショーが一新されたと聞き、今回久々に行ってみることにしたのです。

いやあ、このショーは期待を遥かに上回る出来映えでした。
ダンサーのお姉さんたちは(少なくとも3人のうち2人は)本物です。
それも単なるダンサーではなく、フラのプロですね。フラはほかの踊りとはかなり違うものですから、ほかのジャンルがいくら踊れる人でも、おいそれとマスターできるものではないんです。

そしてミッキーもミニーもうまかったですね。
しかもなんとミッキーはプイリ、ミニーはウリウリを持ったのです。さっき書いたようにディズニーキャラクターは園内で最も優秀な踊り手ですが、それにしても特殊なこの踊りをこなせるとは天晴です。
ミニーはタヒチアンも踊っていました。ちょっとクネクネしてたけどね(笑)。まあ、ミニーはあのとおりのぶりキャラだからあれでいいのかもしれません。
個人的にはデイジーの踊りが見たかったぞ。さぞかし妖艶ではないかと思うのですが。ほんと、ドナルドはいい趣味してます。ちょっと何言ってるか分からないけど。
ジェシカ・ラビット(←私のスウィートハート、貴女にはぜひベリーダンスを踊ってもらいたい)にしても、ディズニー世界ではいい女は三枚目キャラとくっつく傾向にあるようだな(笑)。

レベルの高い舞台を感心しながら見守っているうちに、体験コーナーが始まりました。
「子供は舞台の上に、大人はその場で立って踊って下さい」といわれたので、早速立ち上がって踊らせてもらいますよ。
しかし私がカホロの一歩を踏み出すか出さないかというところで我々の席にウェイトレスさんがすっ飛んできて、「低くなって踊れ」と言われてしまいました。
おいおい、フラ・ノホ(座って踊るフラ)しろってことですかい。この狭いところで、んな無茶な。

あいにくたまたまイリイリもプニウ(※ともにノホ・スタイルのフラで用いる楽器)も持ち合わせておりませんでしたし、だいいち持っていたとしても最前列の我々のさらに前は舞台の子供を撮る親でいっぱいで、座って踊るスペースなど皆無。
仕方なくおとなしく座って食事に専念することにしました。

ちなみに後半はタヒチアンになりますが、今度は男性しか踊らせてもらえません。
だから大人の女性が踊る機会はゼロです。やってる方はきっと踊りたいと思うだろうけれど、がっかりしないでくださいね。

まあ、フラは日常的にさんざん踊っているので今さらここで踊らなくてもいいってことで。とりあえず観るだけでも充分に楽しめるショーでしたよ。
もしこのまま本物のポリネシアンダンスショーを続けてくれるのであれば、たとえ開園と同時にダッシュしなきゃならなくても、毎回でも行きたいと思います。

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