フィリピン、タール湖スポーツ。昔ウインドサーフィンを三浦半島で始めた瞬間は、今でも忘れられない。２月の後半、ミゾレが降っていた。寒風吹きすさぶ中、ビーチには人影おろか野良犬さえ見掛けない。寒い、暗い「何一つ明るい材料」は無かったが、気持ちは燃えていた。サラリーを投げ出して「当時は木製のウインドサーフィン」を買ってビーチに運んだのだ。人が居ないので内心ホットしていた、なんせ初めての挑戦（やったことも無いのにいきなり買うとは理解し難い）、ここ数日間は教本を会社でも隠れて読み返した。不安と期待が半々。無論教えてくれる人は居ない、この本だけが頼りだ。ヨットで基礎は出来ているはずだと勝手に解釈していた、しかしバランスは全くの別物だった。立ち上がると落ちる、これを延々と繰り返し「もしかしたら、、、無理かも知れない、、、」失敗したかな。と、弱気な気持ちがグググーと押して来る。当時ウエットスーツは無く、カッパとセーターの組み合わせ。あまりの寒さに「腕立て伏せ」をやりながら、、。お昼頃、やっと走った（多分１０ｍぐらい）、へっぴり腰でヨタヨタと。此処で気が付いたのは、走ればバランスが簡単「自転車」と同じ。走る原理はヨットと全く変わらない。クラブバライイサベル