天野節子の「氷の華」を読んだ。この人の作品は初めて読んだ。ちょっと出来すぎ、現実にこういうトリックができるかは別としとて、最後まで結末が分からず、高度なサスペンス長編小説。お薦め度は高い。眠いのを我慢して読むとトリックが頭の中で消化不良になるので、頭が冴えている時に読みましょう。
専業主婦の瀬野恭子は親から受け継いだ家と財産で何不自由ない生活を送るが、夫の子供を身篭ったとの不倫相手の関口真弓から告白され、逆上し、真弓を毒殺。
夫が海外出張中に起きた事件で夫にはアリバイがあり、捜査の手は恭子に迫るのは必然の流れ。これでこの事件があっさりと解決なら100ページ程度の中編小説で終わってしまう。何しろ500ページの長編大作である。結末に辿り着くまでは、曲がりくねった長い道のりがある。
練馬署の戸田刑事の執念の捜査。冷酷でプライドの高い恭子と現場一筋の戸田との対決はドラマにしたら見応えありそう。大学時代の恭子の友人の高橋康子、お手伝いの杉野妙子がキー・パーソン。
刑事を夫、父親に持つと大変だろうね。昼も夜も関係ないし、休みも不定期。解決済みの事件に裏があると思い自分で捜査する場合は、非番の日を費やす。ドラマの世界でしか知らないけど、実際の刑事の家庭は大変そう。
この作品が天野さんのデビュー作品だったとのこと!
今週のタンゴのレッスンは先生が毎年8月恒例の八ヶ岳タンゴ合宿に行ってしまったので休み。また2週間空くことになるなあ。タンゴがない代わり、夜1時間ラン。日曜日に走れなかった埋め合わせ。これで今年の走行距離は1,235キロ。
オリンピックが閉幕し、高校野球シーズン真っ盛り。三重代表の松坂高校、今日、初戦。サウスポーのエース竹内の投球に注目!と思ったら、近畿地方は豪雨のようで雨天順延。
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