宮本美智子の「私が英語が大好きだった。」読んだ。ゴールデンウィークに部屋の片付けした際、ウチの奥さんが昔、買った文庫本を見つけたので拝読。筆者のことはニューヨークで生活していた作家という程度だが、知っていた。作品を読んだのは始めて。
1945年、北海道富良野生まれ。日本で大学を卒業後、1968年にイリノイ州のゴーシェン大学に留学。その後、ニューヨークに移り、日本企業のソニーのショールームに勤務。その後、日本語教師、アートディレクターなどの仕事をして10年間、ニューヨークに在住。その後、帰国して東京に住み、ダイエットなど、様々な分野での執筆活動に従事。
北海道で英語に初めて接した時からニューヨーク生活までの自叙伝。1970年代のニューヨーク生活と当時のアメリカ社会、非常に興味深く、読めた。1970年代はベトナム戦争が泥沼化していた時代でニューヨークは危険な街だった。インターネットもなく、アメリカは遠い外国だった時代。そんな時代に女一人、ニューヨークで生き抜いたのだから、英語力と強心臓は相当だったはず。
この作品は、1985年の単行本として出版され、1995年に文庫本化されたが、筆者は1997年に52歳の若さで亡くなっている。最終的には日本人のイラストレーターとの結婚生活を送ったが、アメリカでは離婚経験もしたらしい。自身の結婚に関して本書ではほとんど書かれていないが、娘さんはいるようだ。
表紙のイラストはご主人が書かれたマンハッタン。
昨日は昼飯後に20分の散歩。夕方、仕事を終えてからジム通い。今年34回目。1時間のランマシンで10キロ。ジムへの往復ラン2キロを含め、12キロのラン。今年の走行距離は1,384キロ。