オーストラリア ヒロシのリタイヤ日記

1994年からメルボルン在住のヒロシです。留学後に現地で就職、国際結婚、2020年、55歳からリタイヤ生活。

羊毛(ウール)の話

2023年08月10日 17時59分13秒 | 日記

今朝は、朝食の後、いつもの散歩に行ってきました。途中で前から走って来たのは、近所に住むペムです。来週、会いましょうという口約束をして走って去って行きました。ペムは69歳と、僕より10年ちょっと上なのですが、50歳になる娘さんがいらっしゃって、お孫さんも何人かいらっしゃいます。ひょっとすると、曾孫さんもいらっしゃるかもしれません。

そして、二日に一度は数キロのジョギングをされていて、、、彼女に会う度に、僕も頑張らねばと思うのです。

今日は雨上がりの朝で、晴れ間もちらほら見えて良い散歩日和でした。羊や山羊のいる農場の前で写真を撮りました。

人に慣れているせいか、僕がフェンス越しに写真を撮ろうとすると、山羊達が近寄ってきました。色々な種類の山羊がいるようで、色もちがうし、毛並みも違っているようです。

そう言えば、日本で就職先は、地元で羊毛を扱う毛織物の会社でした。東海地方では、豊富な水を使って、繊維業が盛んだった時期があるのです。そこで少し学んだことは、、、山羊や羊などの獣毛ですが、、人間と同じで年齢が若いほど毛並みが細くて柔らかいのです。

生まれたばかりの羊(メリノ種)の毛(ウルトラ ファイン メリノ ウール)は非常に高額で取引されて、超高級ブランドのスーツやドレスになるようです。細くなればなるほど、チクチクせず、下着にしても違和感が全くありません。

羊毛(ウール)は非常に優れた繊維で、僕もスキーに行く時には、下着やタイツ、靴下など、殆ど全てをウール製品を身にまといます。冬のスポーツにはウールの衣服が合っていて、その保温性は素晴らしく、包み込まれる暖かさを感じます。

また、汗で濡れた時も冷たく感じることなく、発熱をするほどです。ウールを着れば、体臭も気にません。温度の調節もしてくれるので、正に魔法の繊維なのです。

ウールは農産物ですから、化学繊維の様に、大量生産は出来ません。牧草地にも限りがありますから、羊毛の収穫量は毎年ほぼ同じです。しかも、羊を育てなければならず、毛を刈ったり、草の種や泥など不純物を取って綺麗にしなければなりませんから、化学繊維と違って、非常に手間がかかるので、羊毛の値段は高いです。

因みに、カシミアというのは、カシミア山羊の毛の事で、ネパールやモンゴルの山岳地帯が産地です。山羊達を、寒さから身を守るための毛ですから非常に暖かいのです。僕もスキーで寒い日には、カシミアのセーターを中に着るのですが、寒さを感じたことが無いほどです。

化学繊維の服は、値段は安くて、見た目はメリノウールやカシミアと変わりませんが、暖かくはなく、着心地が悪いです。メリノウールやカシミアの暖かさを知ったあなたは、もう、化学繊維は着られないでしょう。

は、明日も、このブログでお会いしましょう。

 

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