オーストラリア ヒロシのリタイヤ日記

1994年からメルボルン在住のヒロシです。留学後に現地で就職、国際結婚、2020年、55歳からリタイヤ生活。

少子化が想定を上回るペースの記事が意味すること

2024年02月28日 11時56分26秒 | 日本社会

今朝のヤフーニュースからのコピペですが、、、

「前年比5・1%減で、過去最少の更新は8年連続となる。婚姻件数は同5・9%減の48万9281組で、90年ぶりに50万組を下回った。」

 

記事を読むと、政府の想定を上回る速さで少子化が加速しているとのことです。現在日本に住んでいる多くの方々にとっては、背筋が凍るような、非常に心配な記事だ思った人も多いのではないでしょうか。

婚姻数が約6パーセント減。つまり結婚適齢期の人口が減っているのに加えて、結婚したくても出来ない人が急激に増えているということです。

この原因ですが、、、やはり、格差社会というか、収入の高い男性は、結婚相手に不自由することが無いのに対して、収入の低い、派遣社員や収入の不安定な男性は敬遠されてしまうようです。

女性としては、安定した収入のある男性なら、その後の人生も安定しそうですから、そういう男性と結婚したがるのは当たり前かも知れません。

僕が20代だった今から30年程前は、見合い結婚も半数近くあったと思いますが、テレビや映画の影響なのか恋愛結婚の方がカッコいいというか、恋愛結婚’に憧れる人が多かった印象があります。

でも見合い結婚なら、相手の家族がどんな状況なのか分かっているし、そもそも、釣り合いそうな家庭環境の相手しか紹介されませんから、結婚相手を見つけるのは楽だったと思います。

30年前は、見合いの席で相手の年収など聞くのは失礼というか、非常識でしたから、、、結婚してから初めて旦那さんの給料・年収を知ったと言う人が殆どだったと思います。しかし今は結婚相談所やお見合いのアプリで最初に聞かれるのが年収ですから、、、収入の低い男性としては、非常に不利というか、余程イケメンでない限りは最初から土俵に立たせて貰えない状況ですよね。

婚活が上手くいって結婚できる人は、男性は高収入の人、女性は20代の若い人のようです。つまり、派遣や低収入の男性と30代後半以上の女性は結婚が困難なようです。

実は、ここオーストラリアでは日本のような婚活難民のニュースは聞いたことがありません。オーストラリア人の男性で住む所と仕事があって性格に問題がなければ、結婚相手を見つけるのには、あまり苦労はしないようです。

オーストラリアでは年収が低い男性は、結婚相手を見つけるのは難しいと思うか?とオーストラリア人の妻に聞いてみたところ、「そうは思わないわ。年収の低い男性は、年収の低い女性と結婚出来るんじゃないの。」という意見でした。

つまり、オーストラリアの女性は身の丈に合った相手を選ぶというか、相手の収入で選ぶというよりも、性格が自分に合っているのかをより重視するのではないでしょうか。

もう一つの理由は、オーストラリアの労働市場は流動的、つまり、何度も転職するのが普通で、より良い収入を得られる職場があれば転職します。

なので、現在は収入が低い男性でも、これからスキルを身に付けて転職したり、事業を起こしたりして将来は高収入になる人も多いですから、現在は収入が低くても、それほど悲観する必要はないのです。

これに対して日本では、新卒で入った就職先がその後の人生を決めるといっても過言ではなく、転職して年収が上がる事は通常はあり得ず、転職して年収が下がってしまうのが怖いから、皆、新卒で入った会社に必死でしがみつこうとしますよね。

つまり、新卒で就職した会社の規模によって生涯年収がある程度分かってしまうという、かなり恐ろしい社会ですから、良い大学、良い高校、私立の中学、ということになるのも無理はありません。

 

さて、本題に戻りますが、、、政府の想定外のスピードで少子化が進んでいる事の問題点は、、、政府の想定外のスピードで高齢者の比率が高くなることであり、、、労働者にとっては、これからも想定外のスピードで税金が高くなっていくことを意味しています。

「税金が高くて生活が苦しいのは無能な政治家のせいだ。首相や政府が変われば生活は良くなる。」と思っている人達は、このグラフの意味することが分かっていないようです。どれだけ有能な人が政治家になろうと、これからも政府の想定外のスピードで日本人の生活が急激に苦しくなっていくことを、冒頭のグラフは教えてくれているのです。

それでは、明日も、このブログでお会いしましょう。

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