いよいよ始まりました。
当会では、陣痛中の妊婦さんや産後3才までの親子さんたちに登録制で優先的に乗車サービスを提供する、「ママサポートタクシー」の研修会を、北九州をはじめとした西日本を中心に事業展開されている第一交通産業グループ京都地区の運転手さん向けに10日間開催予定です。
ママサポートタクシーのサービスについては以下で紹介しています。
http://www.daiichi-koutsu.co.jp/taxi/mamasapo/
7月28日30日31日の3日間、八幡市松花堂庭園美術館にて、まずは無事に終了いたしましたので報告いたします。
松花堂弁当発祥地である吉兆の素晴らしい日本庭園を鑑賞した後、熱気あふれる研修2時間はあっという間でした。
まずは、緊張の面持ちだった約40名の運転手さんたち、数名は陣痛中の妊婦さんに関わった方がいらっしゃったものの、ほとんどの方が初体験。
緊張をほぐすためと眠気覚ましに、助産師お得意のウォーミングアップ体操から始めました。
妊娠期から産褥期の女性における精神的な特徴や体の変化について、役者ぞろいの助産師自らモデルになって説明しました。
陣痛や破水などお産の進行における対応や、産まれそうな場合の対応についての説明と妊婦劇をお見せした後、参加者の皆様には4グループに分かれて、実際に妊婦体験や乗降シミュレーションの体験実習をしていただきました。
付き添いがいなくて、乗車中に妊婦さんの陣痛が急に強くなってきたらどうしましょうか?
出産産、退院間もない方の受診時に、首の座っていない赤ちゃんを抱っこしながら乗降される場合を体験してみて?
妊婦体験しながら、ママサポートタクシー4点セットの使用方法を熱心に聞かれています。 手前の男性、相当腰反っていますね!
体験実習で気づいたこと・感じたことをレポートに記入後、グループ内で疑問点などを話合いました。
最後に全体で参加者皆様の意見や質疑応答をシェアをしました。30日31日は、八幡消防局救急隊の方のご意見もいただきました。
研修アンケートの結果を一部ご紹介します。
*実際に体験して妊婦さんの大変さや気持ちがよくわかった。赤ちゃんは思ったより重かった。
*今までの認識のなかったことがよくわかった。女性の目線で見た説明でわかりやすかった。
*楽しかった!
*ママサポートタクシーとしての心構えがわかった。
*今日の研修で、慌てず、冷静に対応できるのではと思う。
*妊婦さんとコミュニケーションをよくとって、より安心して安全に乗ってもらえるように対応していきたい。
*一定期間実施後、フォロー研修を実施してほしい。
*スタッフの皆さんの熱意あるご指導に感謝です。
3日間で、参加者皆様のさまざまな不安や疑問もたくさん出てきました。それだけプロ意識を持って、真剣に命を預かる妊産婦さんへのサポートを考えてくださっている証でしょう。
シェアしきれなかった内容は、また改めて会社にフォロー研修として戻していきたいと思います。
今後の予定。
8月5日6日 八光第一交通(株)にて 13時―15時
8月7日ー13日 京都自動車会館にて 13時ー15時
ママサポートタクシー研修会担当 越山茂代(北支部)