京の辻から   - 心ころころ好日

名残りを惜しみ、余韻をとどめつつ…

天狗の品々を愛でて称えて

2022年11月03日 | 催しごと
「文化の日」。


京の老舗の集まり(「洛趣会」 現在26店舗)の展示会に友人が誘ってくださっていたので東福寺の会場入り口で待ち合わせた。
真っ青な上空をヘリコプターが飛んでいくのを見あげながら友人を待った(姉さま、かなりの時間をお待ちしましたよ)。

色づき始め、

三門の楼上内陣が公開中だった

「お売りしません お褒めください」
各店自慢のとっておきの品々を鼻を高くして披露する、年に一度の企画(ネットより)。それぞれの店のブースの壁には天狗の面がかかっている。

何を見ても「すごい」「きれい」としか言葉が出ないという会話を耳にするが、同感だった。一言では片づけられない、伝統や技術の担い手としてのご苦労等々あるはずなのを思う。
自分の日常とはかけ離れているが、時に足を止め、少しじっくり拝見する形で礼を尽くした。後ろから「ありがとうございました」の声が届く。
京のブランド。これも立派な文化財だと思う。

仏具店も法衣店も出店はないわけだが、広い東福寺の境内地を歩く衣姿の僧の方々のなんとまあ皆さん恰幅のよいことかと目を引いた。


何年前のことだったかな。児童文学者・石井桃子さんが
「どうしたら平和の方へ向かってゆけるだろうと、人間がしている、いのちがけの仕事が『文化』なのだと思う」
と書いていることを教えられたことがあった。同じ文化の日に…。
コメント (2)
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