
2016年もいよいよ押し迫りました。
「如何ならむ思いに人は鐘を打つ鐘打つことは断愛に似て」という道浦母都子さんの歌があります。
鐘を打つ(撞く)人にある様々な人生に、思いを寄せることができます。
明日は除夜の鐘を撞きます。108の煩悩をはらう。ところが、「煩悩得涅槃」と信じる西本願寺では、ご法度で除夜の鐘を撞いてはいけないのです。
宗派にこだわらない日本人の信心です。人はどのような思いを込めて、明日、鐘を撞くのでしょう。
今年5月に娘家族が日本にやってきて、大きく日々の状況が変わりました。ゆっくり一年を振り返ることもないままに、暮れていこうとしています。「如何ならん思い」で明日の鐘を撞きましょう…。
心の灯消さじと抱き年暮るる
よいお年をお迎えください。