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京の辻から   - 心ころころ好日

名残りを惜しみ、余韻をとどめつつ…

この道

2016年12月20日 | 今日も生かされて
今日は今年最後となる光田和伸先生の『おくの細道』の講義がある日でした。
上方の文化圏、加賀の国に入っていますが、過去2回、やむを得ない休講があって、その分の補講日が決まりました。

山中温泉での連歌「山中三吟」(北枝・曾良・翁)を資料で読みましたが、前句に付いたときに句意が決定する連歌の面白さなど、ちょろっと眺めた程度で到底理解できるものではありません。
冷え込みを感じながらも、帰りはいつものように京都御苑を石薬師御門から乾御門へと東西に抜けて歩くことにしました。



砂利の上につけられた筋は、自転車の通り道です。上をなぞる回数が増えるにつれて砂利はよけられ、地が見えだし、タイヤ何本分もの幅ができていきます。走りにくいので、目の前に敷かれた道を信じて乗っていくのです。

新しい筋をつけるという逆境に挑んで、他の人のお役にたてるのも無駄ではありませんが、目にしたのはこの道1本でした。

  この道
  平坦ではありません
  ふみはずしましたが
  気がつけば
  ここも仏の道でございました榎本栄一さん。

「希望とは本来あるともいえないし、ないとも言えない。これはちょうど地上の道のようなもの、実は地上に道はないが、歩く人が多くなると道ができるのだ」。どなたかの著書の結びにありました。
憧れの心をもって訪ね歩く道に憧れます。
コメント (5)
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