京の辻から   - 心ころころ好日

名残りを惜しみ、余韻をとどめつつ…

 「納涼」とは…

2011年08月11日 | 日々の暮らしの中で

朝から曇り空で蒸し暑さを感じる日、恒例の下鴨納涼古本まつりが始まった。

会場の下鴨神社糺ノ森では蚊遣りがたかれ、どんよりとした空気に包まれているようだった。連日の疲れとは思いたくないが気分が乗らない。ああ、今日はダメだなと感じるものだ。じっくり見て回る気力もなく、それでも大雑把に覗きながら一周した。そして戻った。

手に取ってページを繰って、一旦戻しはしたが、わずかにでも気持が揺れた一冊があった。最後まで見て、もし戻ることがあったら買おうか?などとあれこれ理由をつけておいて、結局購入して帰った。「古本市、収穫は?」これだけ。「…また御枕になさったの」って声も聞こえてきそうだけれどね…。
 
 
         
バス停へと帰りかけたが変更、会場のテントを左手に見ながら木のトンネルを南へ下がって、河合神社へと立ち寄ることにした。下鴨神社禰宜の次男として生まれた鴨長明。公職を辞してからはあちこち転々としたが、その結果できたとされる移動に便利な組み立て式の「栖(すみか)」だという。
1丈(約3m)四方、畳約5帖半程度の「方丈」である。

 

暑い京の夏をどう過ごしていたのだろう。
『方丈記』を読んでみる?
コメント (4)
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