「だ―っ、だ―っ、だ―っ…」
目の前を、わめくように大声をあげて歩いている小さな男の子がいる。
「大きな声を出せばいいもんやないんやで」と真ん中のお母さん。
右に手をつないでいるのは弟クンのお姉ちゃんらしい、小学生だ。
この一言で、一瞬ピタ―ッと静まり返る。
(歌を歌っていたのか、と後ろを歩きながら納得したのだが)
「きれいな声で歌わなな」
「やさしくな」
……
♪ と~もだち~ と~もだち~
この早変わり。二人声をそろえて。かわいらしいことだ。
お母さんもすかさず「あー、じょうず、じょうずやなあ~」
こんな微笑ましい光景に自然と笑いがこみあげる。
追い越しざまに子供達の顔を見たくて仕方なくなってしまった。
言葉をかわすでもない、が、そのお母さんと一緒に笑い声を上げることができた。
学校帰り、お迎えだったのか、お母さんと手をつないで…。
バスで席を譲り、逆にお説教されるかのような理不尽なことも多い世の中だけれど、実はこんななにげない幸せも、身の回りにいっぱい転がっているのだ。
明日は何の歌を歌って歩くのだろう。
目の前を、わめくように大声をあげて歩いている小さな男の子がいる。
「大きな声を出せばいいもんやないんやで」と真ん中のお母さん。
右に手をつないでいるのは弟クンのお姉ちゃんらしい、小学生だ。
この一言で、一瞬ピタ―ッと静まり返る。
(歌を歌っていたのか、と後ろを歩きながら納得したのだが)
「きれいな声で歌わなな」
「やさしくな」
……
♪ と~もだち~ と~もだち~
この早変わり。二人声をそろえて。かわいらしいことだ。
お母さんもすかさず「あー、じょうず、じょうずやなあ~」
こんな微笑ましい光景に自然と笑いがこみあげる。
追い越しざまに子供達の顔を見たくて仕方なくなってしまった。
言葉をかわすでもない、が、そのお母さんと一緒に笑い声を上げることができた。
学校帰り、お迎えだったのか、お母さんと手をつないで…。
バスで席を譲り、逆にお説教されるかのような理不尽なことも多い世の中だけれど、実はこんななにげない幸せも、身の回りにいっぱい転がっているのだ。
明日は何の歌を歌って歩くのだろう。