原キョウコ ダンスセラピーラボ

ダンスセラピーという手法を通して心身の解放をサポートし、心と身体と魂をつなぐことを目標に、研究を重ねている場です。

誘導なきジャーニー、そしてそれぞれの神話へ

2017-04-24 | 身体/ダンスから学ぶこと


先日のWSは近年稀に見る時空間だった。
自分が何かを誘導することもなく、ドラムや声やティンシャなども一切使わず、
参加の方のそれぞれの内側のプロセスが進んで行った。もちろん最後のグラウンディングはしっかりと。
たまにこういう時が訪れてくれる。
ネイティヴの長老っぽい人が来てくれていたらしい。


作為なきシャーマニズム、誘導なきジャーニー。
身体はあまり動かしていないが、それでも空腹になる。
メキシコ料理屋でマルガリータと辛いものを堪能した。

時空を超えたことが起きていても、当の本人はすぐにはもちろん気づかないのだが、
終わって言葉にして、「大きなサイクルの中の物語」がそれぞれの中で起きていたことを確認した。

人数が少ないWSの時は、時々予想をはるかに超えたことが起きる。
「お互いに配慮」する気持ちや「他者の目を意識」する気持ちが発動せずともすむから、というのが一つの理由と思う。

場がきちんと整えられ、
他者の目を意識しないでいられる時、身体は勝手に動きを発動する。
自分の頭はそうしたいわけでもないのに身体が勝手に動く、という体験になる。
同時に、自分でそう思おうともしないのに勝手に浮かび上がってくるイメージがあるからだ。
イメージと身体が同時に動いていく。
自我はただそこについていく。

人にはやはり物語が必要だ。
身体、心、魂。
バラバラのピースを一つのものにしていくことは一つの物語にしていく、ということである。
それは個々の「神話」を紡ぐ作業なのだろうと思う。
今生きている狭い世間ではなく、時空を超え、種を超えた大きな物語の一部となる。

地球や宇宙をも孕んだ大きな物語の中に自分がいると感じることができれば。
死も不安も恐怖も喜びも、大きなサイクルの中の一部であると感じられれば。
自分や世界への見方も変わるだろう。
そういうことがこのちっぽけなWSの中で起きたこと、そこに立ち会えたこと。
日常の片隅の3時間の間に。

終わってからさまざま雑談をしていて、ギミックなシャーマンの話になった。
まあどこの国にでもいるけれど、いかにも!という衣装を身につけ、
いかにも!な素振りな人に騙されかけた話とか、善良な人ほど騙されるとか。
いつの時代になっても、人は見かけに騙されるのね。それは変わらないのかな…


人が主体的に紡ぐ自分の物語と、地球や宇宙や、世界が紡いでいる物語。
それがどこかで重なり合う。アルケミーを起こす。
そういうことが起きる時空を信じているし、それを起こすような時空間を作る。
それが自分にとってのアニミズムとシャーマニズム。

(写真は帰りに立ち寄っていただいたフローズンマルガリータであります。
ストロベリーとキウイ。色がきれいで嬉しくなる。)
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