古代の史跡を歩く(旧:多摩の史跡を歩く)

川崎麻生区、町田市や、他地域の史跡の記録です。

大森貝塚(東京都品川区・大田区)

2017-01-11 20:41:45 | 日記
2017.1.11

◼︎大森貝塚

大森貝塚は、縄文後期〜晩期(約3500〜2400年前)の遺跡で、貝・魚・動物の骨、土器・石器・人骨などか出土している。明治10年(1877年)、東大の動物学教授として米国から招かれたモース博士が汽車の車中から発見し、同年10月から発掘を開始したとのこと。

①大田区の「大森貝墟碑」

JR京浜東北線 大森駅北口から池上通りを数分歩く。
NTTデータ大森山王ビルの前に、史跡の表示板


ビル前にお墓のような碑があるが、これはレプリカ



地面には古代生物のタイル


ビル手前の小道を入る。



線路のほうに降りて行くと、

遺跡の説明板


線路脇に、昭和5年(1930年)建立の碑




(大田区山王1-3)

②品川区立 大森貝塚遺跡庭園
上記の場所から、池上通りをさらに数分北に進むと、品川区立の大森貝塚遺跡庭園。かなり広い。



1877年(明治10年)に行われた、モース博士による歴史的な貝塚の発掘が偲べる公園として整備されている。

モース博士の像

モース博士の出身地ポートランド市と品川区の姉妹都市提携の記念碑

貝塚跡


貝塚展示ブース

ブース内部に、貝層の剥離標本と、その説明板


史跡学習のための説明板






線路脇に、「大森貝塚」碑
こちらは、昭和4年(1929年)建立。

トイレも縄文風

庭園の南側の入り口



(品川区立大井6-21)

【★★★ 一般向き】

③品川区立 品川歴史館
上記の庭園から北にさらに歩くと、品川歴史館


入場料100円。
1階に、縄文時代から近代までの品川区の歴史資料、2階には、大森貝塚の出土物・モース博士の紹介、著作物などが展示されている。

明治10年10月のモースの発掘地点が上記の①大田区、②品川区のいずれであるかは永年論争になっていたということであるが、1977年に発見された、モースが地主と交わした発掘補償金文書の住所の記述から、②品川区のほうであることが確実視されているということであった。

中庭の庭園

庭園内に、8世紀初頭の「大井鹿島遺跡」の竪穴住居跡(復元)


(品川区大井6-11-1)