心はいつでも青信号!

日記やら読んだ本のレビューやら、野球のこと、ゲームのレビューやらを載せていこうと思っています。

ボトルネック : 米澤 穂信

2009年06月06日 23時33分21秒 | ブックレビュー
いわゆるパラレルワールドものです。

主人公は、自分の生まれていなかった世界にきてしまう。
そこでは、元の世界では生まれなかった姉が生まれていた。

同じようで違う世界。
そこでは、恋した少女は生きていて
死んでいた兄も生きていて
父と母の仲もよくて
自分ではなく、姉が生まれていたというだけでそんなに違うのか。

文体は軽く、さくさくと読み進めていくことができるのですが、
軽い文体とは裏腹に、内容は軽くない。

そしてラスト。
救いのない、絶望的な終わり。
もちろん、あのラストから新たなスタートする可能性もなくはないわけですが
そうは思えない。

これは、他の方のBlogの感想なんかでも書かれている人がいますが、
精神的に落ち込んでいる人や、多感な学生、そういった人は
読まない方がいいのかも。
割り切って読めるならいいけれど、考える人は考えちゃうかもねーと。


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