心はいつでも青信号!

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パラドックス13 <東野 圭吾>

2009年06月13日 23時33分35秒 | ブックレビュー
日本時間3月13日13時13分13秒からP-13現象が発生するという。
P-13現象は、ブラックホールに関する予想不可能な出来事だとされている。
政府は国民にその事を隠しつつ、P-13現象の起こっている13秒間、重大な事件や事故の起こらないよう準備した。
その時が訪れ、P-13現象が発生した。
突然、人間と動物が姿を消した。運転手を失い暴走する車。襲い来る天変地異。
崩壊していく東京の中で、わずかに生き残った人々がサバイバルする。


というようなあらすじで、パニックものというかサバイバルものというか
今までにも似たような題材はたくさんあるとおもいますが、だからこそ
人に好まれる物語というか。私もこういう設定、好きです。

内容としては、今までの考えや秩序、善悪が通用しなくなった世界での
人間のドラマというか、どのような行動をとっていくかというところに
焦点があてられているわけですが。
ありがちといえばありがちな葛藤や、行動なんかなのですが
そこはやはり東野圭吾さん、書き方がうまいのか読ませるというか。
ただ面白いのは間違いなく、すらすら読めるのですが、物足りなさも
感じてしまうのはなぜか……食欲や性欲など、ありきたりのとこしか
ないからか。でも、こういう状況でそれ以外のことって、あまり
ないですしねぇ。

SFや数学知識は全く必要なく、純粋なエンタテインメント作品なので
どなたにでもお薦めはできると思います。


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