熊野本宮大社つづき。
それでは神門内へ。
コチラでも書きましたが、神門内および大斎原は原則撮影禁止です。
が、商用でなければ、あらかじめ社務所で許可を得ることで撮影が許されるようなので、
写真を撮りたい方は事前に社務所で確認してみて下さい。
(私が参拝した2016/4/11時点では、上記の流れですんなりOKが頂けました。)
ただ、許可をもらえば写真OKということを知らない参拝客からの視線を
常に感じつつの撮影になると思うので、
それにめげない鉄のハートを持つことも必須かもしれません。
私は鋼鉄の心臓(笑)なんで、平気でしたけど。
御祭神:
本宮 (第三殿)
(證誠殿)---家都美御子大神
中御前(第二殿)
(速玉宮)---御子速玉大神
西御前(第一殿)
(結宮)-----熊野牟須美大神
東御前(第四殿)
(若宮)-----天照皇大神
由緒書きと看板とでは、
宮の名などが微妙に表記が違いますね。
必ずしも守らなきゃいけないって訳じゃないみたいだけど、
数字の①から順に手を合わせていくのが正式のようです。
まずは、左から3番目の鈴門奥に鎮座する、
①本宮(第三殿)の證誠殿(御祭神:家都美御子大神)へ。
本殿は熊野権現造りと呼ばれるもの。
凛々しくてかっこいい。
続いてその左隣、②中御前(第二殿)の速玉宮(御祭神:御子速玉大神)。
左から2番目の鈴門です。
さらにその左隣の、③西御前(第一殿)の結宮(御祭神:熊野牟須美大神)。
一番左の鈴門です。
次は一番右の鈴門、④東御前(第四殿)の若宮(御祭神:天照皇大神)。
神紋の左三つ巴があちらこちらで煌めいてます
水に関する模様とされる巴紋は神紋の代表的なもので、
神社建築においては、防火や魔よけとして軒先の瓦に施されることが多いようですね。
氏子さんと少しお話したんですが、
「うちの家紋も三つ巴だけど、このへん三つ巴の神社は多いよー」とのことでした。
最後は、瑞垣の右側に鎮座する満山社。
結びの神・祓いの神・八百万の神ということで、
人と人との縁を結ぶ再生の玉石が祀られています。
平成19年、150年ぶりに社殿を復興した旨が書かれていました。
まだ新しさの残る社殿に、苔生した桧皮葺の屋根のグリーンが映えて
とても清々しかったです。
こちらの歌碑にあるのは、白河上皇の熊野御幸の折に詠まれた歌で、
秩父宮勢津子妃殿下の字なのだそう。
さすが達筆でらっしゃる・・。
神門を内側から。
どーしてもこの部分に目が行くのだわ。(*´Д`*)
神門の隣にあるこちらの建物が、拝殿(黎明殿)です。
正確には、拝殿の背面です。
正面はこちら側。
実は参拝時はこれが拝殿だと気付かなくて、
帰宅してから知ったという。(^_^;
神門と拝殿が横に並んでる神社って、かなり珍しいのでは?
このような配置はなかなかお目にかかれないから、
まさかこれが拝殿だったなんて思いもしなかったよー。
ネット情報によれば、
古図に描かれている旧社地の境内配置を再現して再建されたもののようです。
正面に掲げてある二つの文字は九鬼宮司による一文字揮毫で、
向かって左が「挑」、右はその翌年に書かれた「成」の字だそう。
力強い素晴らしい書です。
とてもゆるやかに流れる空気と、親しみやすさを感じた境内。
その空気の源と思われる、旧社地の大斎原へ向かいます。
(熊野本宮大社 御朱印)
つづく・・。