気温が下がって来たからか、それとも更年期に片足突っ込み始めたからか、
朝おきると手指が動かしにくくなってきた。
関節がこわばると言うか、無理に曲げると痛いのよね。
起きてしばらくすると直るんだけど。
ベッドに寝たまま、しばらく温めたりマッサージしたり・・と毎朝あれこれ試した結果、
即効性があったのが 、
『上にあげた手を、指先から手首に向かってそーっと優しくなでる』 という方法でした。
強めにこするとかモミモミするとかじゃなくて、
手を上に向け、手のひら側も甲側も、やさしーく何度か撫で下ろしていくのです。
指の一本一本も同様に５～６回程度、全体を包むような感じで指先から付根まで。
そうすると、あっという間に手指が復活!!!!（>∀<）
これって詳しくはよく分からないけど、リンパの流れを促したりとかしてんのかな？
決して強くこすらないってのがミソです。
とくにリウマチなどでは無いようなので、あまり深刻にはとらえていませんが、
まー、冷えとプレ更年期だよね。うん・・。
年を取るにつれ健康のありがたみを痛感しますが、
親からもらった体質とか、遺伝とか、自分じゃどうしようも無いものもあります。
軽減はできても、排除となると難しいかなって。
どんな病気リスクを抱えてるのか分かったらいいいのに・・
という時に、遺伝子を調べて体質などを知るという方法もあって、
今は国内でも割と手軽に調査できるようになったみたいですね。
自分の親、先祖から受け継いだものを知るヒントは幾つかありますが、
今回はそのうちのひとつ、『HLA遺伝子』について。
あ、ここからはマニアックな話なので興味のない方はスルー推奨です。(v_v)
（※専門家ではないので、記述違いなどあったらごめんなさい）
一般的に血液型と言えば、A型、B型、O型、AB型の四種類のことを指しますが、
これは、厳密に言えば「赤血球の型」です。
同様に、白血球（をはじめとする全身の細胞）にも型があって、これを「HLA型（ヒト白血球抗原）」と言います。
よく移植手術などでは「患者とドナーの型が合わないとダメ」などとと言いますが、
その「型」というのがこれ。
型の一致割合によって、移植の可否が決まってしまいます。
臓器移植や造血幹細胞移植で重要なのが、
HLA型の「A座」、「B座」、「C座」、「DR座」という４つの遺伝子座（４座（８抗原））で、
これらを一つのまとまりとして、みな自分の両親から同じ割合で受け継いでいます。
父から受け継いだ一つのまとまりと、母から受け継いだ一つのまとまりは、
これらが一対となって１個のセットを作っており、これを「HLAハプロタイプ」と呼びます。
生まれた子供は、
父のもつ「A座-B座-C座-DR座」と、
母のもつ「A座-B座-C座-DR座」を、それぞれ受け継いでいるので、
大雑把に言えば、父から一種類、母から一種類。
合計で二種類もらっている という状態です。
もちろん父母も同じく、その両親からHLA型を受け継いでいますから、
父母の中にはそれぞれ「祖父」と「祖母」の二種類がある事になります。
ただし自分がもっている二種類のうち、
そのどちらを我が子が受け継ぐ事になるのかは分かりません。
よって、私が父からもらったのは、
父のもっている「祖父」由来か、「祖母」由来のうちの、どちらか一方。
そして私が息子に渡したのは、
父からもらったものか、母からもらったものか、どちらか一方・・。
じゃあ同じ両親から生まれた兄弟姉妹はどうなるの？と素朴な疑問が生じるのですが、
これまた大雑把に例をあげると、
長男がもらったのは、【父親♂の中にあった「祖父」と、母親♀の中にあった「祖父」】
二男がもらったのは、【父親♂の中にあった「祖母」と、母親♀の中にあった「祖母」】
三男がもらったのは、【父親♂の中にあった「祖父」と、母親♀の中にあった「祖母」】
四男がもらったのは、【父親♂の中にあった「祖母」と、母親♀の中にあった「祖父」】
・・こんなふうに、みんな組み合わせが違う！という事もありえるのです。
（あ、兄弟でも姉妹でも理屈は同じです。）
（※「祖父・祖母」というのは、子から見た場合の関係性）
しかし、
ここにもし五男がいて、【 父親♂の「祖母」と、 母親♀の「祖父」 】 の組み合わせだった場合、
四男と同じになりますので、「やった！最適なドナーが見つかったよ（>∀<）！！」 という事になります。
（※「祖父・祖母」というのは、子から見た場合の関係性）
だから、同じ兄弟でも型が合うのは１/４の確率。
これが他人となると、その確率はグンと下がって、数百～数万分の１の確率だそうです。
（ちなみに私は、自分の「A座」「B座」「C座」「DR座」４座を調べて検索したら、
２人ヒットしました。兄弟や親戚では無いので、おそらく共通する遠い先祖をもつ他人。）
さて、父と母から受け継いだ「HLAハプロタイプ」ですが、
この「A座」、「B座」、「C座」、「DR座」以外にも、DQ座、DP座など、多くの抗原の組み合わせで
構成されていています。
それが各々異なる値を持つため、ハプロタイプの組み合わせは数万通りもあると言われます。
研究者により HLAと病気の関係性 が見出されておりまして、
たとえば「スギ花粉症患者においてこの型が検出される頻度が非常に高い」、
「この病気にかかる患者はある限られた型を有している事が非常に多い」などなど・・。
もちろん絶対に罹患（発症）するってわけじゃないので、
予防という観点から、どんな病気にかかりやすいかの目安することが可能ですよ～って話で。
病気との相関性をネットで検索すると、結構くわしく出てきます。
（ 「 リウマチ HLA 」 とかでググってみると出てくる ）
具体的に、
「A座」＝２４、「B座」＝５２、「C座」＝１２、「DR座」＝１５
「A座」＝０２、「B座」＝０１、「C座」＝０２、「DR座」＝０２
という組み合わせ（HLAハプロタイプ）を持つ人がいるとします。
（・・いるとしますっていうか、これが日本人に最も多いハプロタイプのようです。）
両親のHLAハプロタイプまで調べれば判明しますが、
基本的には、上段か下段のどちらを父から（あるいは母から）受け継いだのかは不明。
数字をみると、
同じ「A座」でも、２４と０２の二種類あるので、父母の持つ値が違っていた事がわかります。
「B座」、「C座」、「DR座」も同様に、上下の値が違うため、
この人が両親から受け継いだ情報は、遺伝的に遠いものであると言えます。
しかし、両親からもらう１座の値が、必ず異なるのかと言えばそうでもない。
父からもらったものと、母からもらったものが、両方同じ「A座」＝２４ という事もある。
この値の一致が多ければ多いほど、父と母は遺伝的に「近い」という事になります。
では一致が多いとどうなるのか・・。
A座：２４ ＝ ○という病気に弱い。
B座：５２ ＝ △という病気に弱い。
C座：１２ ＝ □という病気に強い。
DR座：１５＝ ☆という病気に強い。
と仮定してみます。（あくまで仮定です。）
極論ですが、もし父母から４座すべて同じ遺伝子情報をもらった場合は、
「A座」＝２４、「B座」＝５２、「C座」＝１２、「DR座」＝１５
「A座」＝２４、「B座」＝５２、「C座」＝１２、「DR座」＝１５
になるので、
○と△という病気にダブルで弱く、
□と☆という病気にダブルで強い。
という傾向にあると言えるのです。
（んー、これもかなり大雑把で乱暴な例え方だわ・・）
だから、値は出来るだけ違ったほうがいい。
値が違う＝親が遺伝的に遠い＝それだけ多くの病気やリスクに対抗できる。
人が近親婚や同族婚を避ける背景には、こういった事情も大いにあるからでしょう。
ここまで長々書いといて何ですが、そもそも私が自分のHLA型なんて調べたのは、
べつに病気予防の観点からなどじゃなくて、単に、ルーツ探しの延長です。
父から男子へのみ受け継がれるY-DNAハプロタイプに比べると曖昧さが出ますが、
HLAハプロタイプも地域ごと、あるいは国ごとに種類や占める頻度に差がありまして、
型の特徴や古さから、それがいつの時代のどの場所に現れた型なのかが推測できるのです。
私の型は南方系なのねーとか、チベット系なのねーとか、色々わかって面白いんですよね。
すでに調べてあった父のY-DNAのほうと総合してみると、
なるほどと頷ける部分も意外とあったりして。
どうやら私は、自分が生まれた意味だとか生きる意味だとかより、
自分の中身について知ることに興味深々みたいです。
まあでも、“腸があまり丈夫じゃないのが裏付けられたわ”なんて納得したりして、
HLA検査も十分役に立っています。
自身の中にどんな因子があろうと、それは親がそのまた親から受け継いできたものであり、
ひいては何千、何万年まえからそうやって繰り返されてきた結果なわけで。
ここまで生をつないで来られたことに感謝するとともに、
今の自分を与えてくれた両親、先祖に、敬服の思いを。
ユーレイ話と一緒で、リアルで友人知人にこんな話すると引かれるの分かってるんで言いません。
ブログなんで好き勝手に吐き出しましたー。
素人ゆえ間違った解釈をしている場合も大いにあり得ますので、
これは違うんじゃないの???という記述が見受けられる場合は、ぜひともご指南下さいませ。
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