白山神社つづき。
参道を振り返りつつ階段をのぼる。
好きな神社のタイプ、ダントツ一位。 “階段のぼると開けた境内”というパターン。
小高い山とか古墳の上に建つ神社はみんなそうね。
まずはお決まりの蕃塀。
ウラには絵馬がいっぱいあった!ヽ(・ω・)ノ
家族連れも多いようで、ほほえましい内容のものが幾つかありました。
あかん、こんなん↑見たら可愛すぎて思わずうるっと来るじゃないか。(;ω;*)
階段そばにあった御神木。(※幹のみ)
樹齢330年の古木でしたが、御遷座350年記念事業により止む無く伐採されたため、
その後、幹だけをこの場所に保存したようです。
蕃塀の先には、拝殿。
大好きな、四方吹き放しの妻入り拝殿だー。
舞殿型の拝殿の何がそんなに好きかは、以前 つらつら述べたのですが、
切妻屋根の妻入り拝殿ってのが自分的に大きなポイント。
細工をほどこした妻入り切妻造りの、じゃあ何がいいのかと問われると答えようがないのだけど、
なんだろう。なだらかな曲線美や全体的な優美さかなぁ・・。
同じ妻入り拝殿でも、入母屋造りはちょっと違う。やっぱり切妻造りがいい。
平入りの荘厳な美しさなんかともまた違った、繊細で女性的な美を感じるのです。
その中でも、ここ白山神社の拝殿はNO1の美しさです。
好きになるのに理由なんて無いのだと思うけど、
一番はこの解放感かな。
この柱だけの拝殿は、狭い敷地の圧迫感を軽減して広く見せるという利点もあるのかもしれないね。
見事な龍の彫りものです。
反対側も。
飛び獅子さんも元気に舞っています。
そしてあそこに見えるは葵の御紋。Σ(・ω・ノ)ノ
そう。
こちらの御神紋は葵なのでした。
拝殿の先に祭文殿があります。
笑ってるような怒ってるような、阿さん。
愛嬌があってかわいい。
あ、祭文殿の奥に本殿がちらっと写ってた。
蕃塀 → 切妻屋根の舞殿型拝殿 → 祭文殿 → 渡殿 → 本殿
ということで、尾張造りの社殿です。
これだけでテンション相当上がります。
御祭神:伊邪那岐命、伊邪那美命、菊理比売命、可美真手命(物部神社の祭神)、天児屋根命
物部氏の祖である可美真手命(宇麻志麻治命/うましまじのみこと)は、
神武の御代に物部一族を率いて尾張国に居住したとされています。
この白山神社古墳の被葬者は、普通に考えても物部氏の豪族だろうと思われます。
一説には可美真手命(もしくは御子の味饒田命)の墓とも伝わっているようですが・・。
さてどうでしょう。
また二子山古墳については、断夫山古墳 (名古屋市熱田区)とほぼ同時期に造られており、
墳形や出土品の類似性などからみて、被葬者は何らかの関係性があったと考えられています。
(断夫山古墳=尾張連草香の墓、二子山古墳=娘である目子媛の墓という説あり。)
拝殿の左手に、境内社。
左から、
津島社(御祭神:須佐之男命)
天神社(御祭神:菅原道真公)
秋葉社(御祭神:火之加具土命)
そのほかに、
神明社(御祭神:天照大神)
御鍬社(御祭神:豊受比売命)
国府宮(御祭神:尾張大国魂神)
熱田社(御祭神:倭建命)
金比羅社(御祭神:大物主命)
大好きな眺め。 境内から鳥居の外をのぞむの図。
個人的に、
E-M10って特にこういう状況下での表現力が素敵なカメラだとおもう。
最後に、
白山神社の西南に隣接する御旅所古墳(おたびしょこふん)へ。
ここも味美古墳群の一つで、白山神社からの神輿渡御が行なわれる御旅所です。
のぼっていくと、相宮と呼ばれる祠が見えてきます。
小さな敷地ながらとても雰囲気のある場所です。
どこの古墳でも、
上に立つと人さまのお墓の上に足を乗せているみたいな気になって(ていうか実際乗ってる)、
やっぱりちょっと申し訳なく思うのでした。(v_v)
つづく・・。