明治期に作られた民法の大改正。
とくに、賃貸契約の敷金ルールの見直しは大賛成です。
敷金は原則として借主に返す。
原状回復については、借主は経年変化を修理する義務なし。
このあたり、泣き寝入りした人、してる人はかなりいるのでしょうね。
転勤族だった我が家は、それこそ何度も引越しを繰り返したので、
賃貸契約に関して嫌な思いをしたことが多々あります。
敷金や退去費用で儲けようとする家主の多かったこと・・。
善良な・・とまではいかずとも、一般的な常識を持って対応してくれる家主なんて
滅多にいないんじゃないの?ってぐらい。
賃貸契約のほかにも、約款のルール作りとか、欠陥商品の売り手責任明確化とか、
判断能力の低い人が交わした契約の無効化とか、金銭貸借の未払い時効の統一化とか・・
ようやく見直されるのかって感じです。
今までこういった法律が放ったらかしになってたこと自体、あり得ませんがな。
民法といえば・・
結婚当初に義母から、
「嫁子ちゃんはなんでウチの戸籍に入ってないの(・ω・?)」 と真顔で言われたことがある。
おかーさん、それはかつて戸主が戸(家)を統制管理していたころの話です・・(>_<)
って何度説明しても理解してもらえなかったなあ。
戸籍と家制度についてサラっと。
●江戸時代
士分以下は公式に氏を称することは許されない。 (※村内の私的な文書などでは姓を名乗っていた)
幕府や寺院が作成する『宗門人別改帳』や『過去帳』などが、人民の登録簿となった。
●明治時代
1870年:大政官布告------平民も氏の使用を“許可”する。
1872年:『壬申戸籍』の作成。 (戸籍法の施行)
1875年:大政官布告------平民も氏の使用を“義務化”する。
1876年:大政官指令------夫婦別氏の制定。
1886年:『明治19年式戸籍』の作成。 (地番制度の採用、除籍制度の新設)
1898年:明治民法の成立--家制度の導入。 戸籍は家を表すものと定める。
「妻は婚姻により夫の家に入る」と定められ、
婚姻には戸主の同意が必要。
1898年:『明治31年式戸籍』の作成。 (家を基本単位とし、戸主表記、身分表記あり)
●大正時代
1914年:『大正4年式戸籍』の作成。 (身分登録簿の廃止) ※ここまでを『改正原戸籍』という。
●昭和時代
1947年:改正民法の成立--夫婦同氏の残留。 (※選択制)
戦後に家制度が廃止され、
氏は夫婦いずれかのものを選べるようになる。
1947年:改正戸籍法の施行--現行戸籍の開始。
1948年:『昭和23年式戸籍』の作成。 (=現在の戸籍)
1952年:『住民票』の作成。 (住民登録法の施行)
この、1947年の改正戸籍法の施行によって、
戸籍は「戸主&その家族」を記載していた“家単位”のものから、
「一組の夫婦と、氏を同じくする子供」という“個人単位”を登録するものへと変化しています。
結婚すれば男女ともに親の戸籍から抜けて、夫婦単位の戸籍を新たに作る。
その際に夫か妻のどちらか一方を筆頭者とし、戸籍には夫婦の子供も記載する。
筆頭者と、かつての戸主とは全く性質が異なり、筆頭者にはなんの権限も無い・・。
もう70年近くも前から、日本の家の仕組みはこんなふうに変わっているのに、
姑世代の中には、戦後に法改正があったことをよく知らない(覚えていない)人もいて、
“嫁は、嫁ぎ先の家(戸籍)に入るもの”と思っていることが多い。
うちの義母もそんな一人。
何年か前、またその戸籍の話になったとき、
「今は結婚したら男女とも親の戸籍から抜ける(除籍になる) んだよ。
ついでに、抜ける理由は他にもいろいろあって、
たとえば独身のお子さまは転居でも除籍できるし、ダーリンは没すれば自動的に除籍だし・・と
家族みーんな戸籍にバツ印がついていって、どんどん消えていくんだよ。
そして最後に残った一人が抜けたら、その戸籍は 『除籍簿』 という名になって
役所で150年保管されたら、廃棄されるんだよ。」
とも言ってみたが、やはり理解してはもらえなかった・・
さらには結婚して筆頭者(氏を改めない側) になった場合、もし離婚しても親の戸籍には戻れない。
だから仮に私たち夫婦が離婚した場合、夫は実家の戸籍には戻れない。
・・という事まで言ったら、嘘でしょっっ!!??イヤァァァ--。゜・(>Д<)・゜。ってなっちゃいそうだったから、
やめといた。
理解云々ではなくて、それが当たり前で暮らしてきた世代は、
法律がどうって問題じゃないんだろな。
法律って、ややこしいよね。
ややこしい上に、知らないと損をする。
法は万人を守るんじゃなくて、法を知っている人を守るもんだ。
上記はルーツ調べをしている中でまとめたものなんで、
もし間違いがあったらスミマセン
セクバニコンのスパノバマルチの良さを語れる人が周りにいないのがほんと残念だわ
嵐ファンばっかなんだもんなー