水早 -mizuha- 神社と写真と一人旅。

カメラ片手にゆるり神社めぐり。
公共機関&徒歩での日帰り参拝記録をメインに綴っています。

熊野本宮大社 旧社地「大斎原」 <和歌山県田辺市本宮町本宮>

2016-07-22 | ├ 和歌山(ひとり旅)

 

熊野本宮大社つづき。

旧社地大斎原(おおゆのはら)。

 

 

 

 

 

 

本宮大社を出ると、道路の向かいに大斎原への道があります。

 

 

 

本宮大社の大鳥居から、大斎原の大鳥居までは、
ゆーっくり歩いても10分かからない。

 

 

 

通りから田んぼ方面へ歩いていきます。

 

 

 

二又に分かれる道を左へ行くと、末社の産田社(御祭神:伊邪那美命の荒魂)です。

大斎原の後でお邪魔しようと考えていたのに、
すっっかり忘れてしまい参拝できずに終わってしまいました。(泣)

 

 

道の先に大斎原の大鳥居。圧巻です。

なだらかな山の稜線を背にして立つ大鳥居の姿を目にした瞬間、
とてつもない清浄感と解放感に包まれました。

あの場所は凄い。と素直に感じました。

 

撮った画像を確認していたとき、
この写真だけ、画面を斜めに横切る赤っぽいラインが入っているのに気付く。

レンズのいたずらだろうけど、どーいう現象なのかしら。

 

 

まだ桜が残る光景を眺めながら、
田んぼの中の一本道をのんびり歩きます。

 

 

 

大斎原で検索すると、この大鳥居の画像がよく出てきますよね。

 

 

大斎原とは、熊野川・音無川・岩田川の合流点にある中洲のことで、
明治まではここに本宮大社が鎮座していました。

本宮大社の現在の社殿は1802年にこの地に建立されましたが、
明治22年の大水害によって社殿の多くが流出したため、
水害を免れた上四社(3棟)を、現在の場所へ遷座・修造しました。

 

 

旧境内は約1万1千坪もあり、現在の数倍の規模を誇る神社だったそうです。

“川沿いの神社”で思い出すのは、
昨年参拝した長良川沿いの洲原神社かなー。

旧本宮大社もきっとあんな感じだったんだよね。

 

 

江戸期まで、町から中洲への橋は架けられておらず、
参詣者はみな川を歩いて渡ったとのこと。

川を渡ることで、自然と禊をするかたちになったわけです。

 

 

大鳥居に八咫烏さん。

 

 

鳥居の高さ約34メートル、幅約42メートル。

でかいですー。(*゚ロ゚)

 

 

 

あー、長居したいーーー(>∀<)

めちゃくちゃ好きだわここ。

 

 

 

桜は終わってしまったけど、
かわりに鮮やかな鯉のぼりが鳥居を彩っています。

 

 

鯉のぼりも結構大きいんだけどね、鳥居がデカすぎて小さく見えるのよ。

 

 

青空にはためく鯉たち。

 

 

空も山も風も、ここに有るすべてのものが心身を癒してくれる。

この言葉は使いたくないけど、いわゆる“パワスポ”ですねー。

霊感とか関係なく、
誰もが心地よくなれる素敵な場所だと思います。

 

 

住めるものなら住んでしまいたい所が、
またひとつ増えました。

 

 

 

なんか丸いのがある。

 

 

魂(タマ)と刻まれた丸い玉でした。

なんだか、頭に注連縄を巻いた顔に見えてきて、可愛くって仕方がない。 

 

 

 

あんまり居心地がいいもんだから、大鳥居付近でゆっくりし過ぎましたが、
目指す旧社地は、この参道の先です。

 

 

参道を振り返ったところ。

 

 

 

木々を抜けると広場のような場所に出ました。

 

 

かつて、本宮大社の社殿があった場所です。

なお、ここ大斎原も原則撮影禁止につき、
先に社務所で撮影許可を得る必要があります。

 

  

旧社地に建てられた石祠ふたつ。

 

 

 

(左)水害で流失した中四社下四社をまつる石祠

 ●中四社
   (第五殿:忍穂耳命/第六殿:瓊々杵命/
   第七殿:彦穂々出命/第八殿:鸕鶿草葺不合命)

 ●下四社
   (第九殿:軻遇突智命/第十殿:埴山姫命/
    第十一殿:弥都波能売命/第十二殿:稚産霊命)

 

(右)かつての境内摂末社をまつる石祠

 ●八咫烏神社、音無天神社、高倉下神社、海神社など

 

 

 

のどかな公園のような場所。

130年ほど前までは、ここに社殿があったんだなあ。

 

 

 

お社は別の場所に移ったけれど、
神さんたちはまだここに居らっしゃるような気がします。

大きく流れる空気と光が、この場所でゆらゆら踊ってるような感じで、
境内全体をやさしく包んでいる。

それは地面にも木にも空にも留まらず、ふんわり空間に浮いてて、
人が来るたびにほわほわーっと寄ってくる感じ。

こういう感覚は珍しい。

 

 

もっと境内で遊んでいたかったのだけれど、
バスの時間も迫ってきたので、帰る前に河原へ。

 

 

境内のそばを流れる新宮川。

ここも、清らかな風が吹く素敵な場所です。

 

 

川側から境内を振り返ったところ。

 

 

2~3時間ここでのんびりしていたいな。

はー。いいわあ。

 

 

ほんとに名残惜しいけど、そろそろ時間。

帰りたくないよー

 

 

 

またいつか来るからねと、手水の玉ちゃん(勝手に命名)に告げ、
大斎原をあとにしました。

 

 

 

熊野を訪れる予定のある方、
那智の飛瀧神社と、この大斎原にもぜひ足を延ばしてみてくださいね。

 

 

 

右手の建物のところにバス停があります。

 

 

 

15:20発のバスに乗車。

本宮大社と大斎原、あわせて1時間40分の滞在時間は、
自分的にはあっという間のひとときでした。

 

 

帰りも最後部に座る。

というか、日帰り参拝でバスに乗る時は、必ずと言っていいほど最後部座席。

 

 

背後の窓ガラスから外を眺めながら、去っていく風景を目に焼きつけました。

 

 

大斎原、ほんとに心地よい場所だった。

癒しや心身の浄化には最適な場所ではないかと。

 

 

あと新しい出会いやスタートを求める時にも、
いいかもしんないですよ。

この日、熊野を訪れた直後から、縁が縁を呼ぶといった感じで
さまざまな出会いや良い流れに遭遇する機会が急増し、
まさにこの参詣を起点として新しい世界が広がったので・・。

 

ま、たまたまですけどね。ええ。(笑)

 

 

では、ラストは新宮市の阿須賀神社へ。

つづく・・。