お盆前に、縁ありましてお近づきになれた「曳家」を家業とする職人さんに出会い・・・
お声掛け頂き、実際の曳家現場の見学に行ってまいりました。
埼玉県飯能市・・・結構な山奥ですが自然豊かで古民家らしき住宅がそこかしこに残っているのを
見つけながらのドライブ・・・少し暑さの落ち着いた現場に到着すると
若い大工さんと2人の職人さん・・・
その一人が曳家の職人さん「岡本さん」でした。
何も知らない自分に丁寧な説明、施工の内容などご説明いただき、恐縮です・・・・・。
「上腰工法」・・・簡単に説明すると、皆で建物の柱を持って家を持ち上げる感じです。
よく見るのは建物の土台を持って持ち上げるのだそうですが・・・
柱や土台を取り替える場合などは先の工法で無いと出来ません。
ジャーナルジャッキ(ギア式ジャッキ)、油圧ジャッキなどをいくつも使って、枕木のような木材を井桁に組んで柱角材とボルトで挟んで
地味に少しづつ持ち上げていく・・・・
基礎を取り替えるので人が入れるくらい持ち上げるそうです。
築100年ほどの建物でしたが、お施主様は飯能とは縁もゆかりもなく(たぶん・・・)
この場所を、この建物を縁あって購入し、建物を活かして住まう為に「曳家」を選択したそうです。(複雑な訳があったのか??)
大規模修繕をしたり、増築したり、移築したりと修繕は意外と費用がかかります。
今の新建材で建てたほうが価格は抑えられます・・・。
今の基準で建てた建物のほうが冬は快適に生活出来て、夏もエアコン1台で涼しく、光熱費も抑えられ省エネ生活となるでしょう・・・。
強要はいたしません。
やせ我慢もいたしません。
夢や理想論を押し付けもいたしません。
いろいろ世間を騒がせる事件・事故が今の住生活・食生活が原因だとも断定はいたしません・・・・・。
でも何かが足りないと思います、忘れていると思います。
「物を大切にしましょう」
基本は大事でいつまでも変わらない教えだと思います。