いまあるべき古民家

古くからある物を大切に、今あるべき事を取り入れて・・・。

工夫・発想

2016-06-26 21:06:21 | 日記

 子供の頃、「空想科学特撮シリーズ」をよく見ていました。

簡単に言うと「ウルトラマン」シリーズです。

その年代には懐かしい「実写モノ」(着ぐるみで人が演じるヒーロー戦隊ものとか・・)も良く見ていました。

子供心に悪者の怪物がとても気持ち悪く、リアルに出来ていたので、良くトラウマにならなかったと思いますが。

今、改めて考えると(CGで本物そっくりにしているのは別として)

最近のきぐるみは、お世辞にもよく出来てるとは言えなくて・・・

昔見ていた怪獣達は造形や質感が本物に見えてゴジラやガメラもすごく良く出来ていました。

壊されてしまう建物の瓦も一枚一枚手作りだったそうです。

聞いた話では当時のぬいぐるみを造るゴムや樹脂などの素材が今ほど良いものでは無かったそうで

雑な仕上がりになってしまうのが逆にそれっぽい質感や仕上がりになっていたそうで、それゆえに

着ぐるみはとてつもなく重く、ウルトラマンの着ぐるみは息も出来ないほどの過酷な状態だったそうです。

番組や衣装などを造る側の手間暇やコストを考えると当時のやり方は、今出来ないのでしょう。

それが最近、昭和のものが懐かしいとまた流行りだしています、独特のデザイン・感覚、当時の社会情勢・・・

なんでも便利でスマートな生活、綺麗で清潔なものや空間。

アナログの良さをアナログに接していない若者が「あたらしいもの」として興味を持っています。

しかし昔の手仕事が今では再現できない技術となってしまいました、建築の世界も人ごとではありません。

少し前に見てきた江戸東京博物館でもそんな手仕事の良さを実感しました。

特撮モノと手仕事一緒にするのはムリありますかね?

版画は立派な芸術です。

まさに「和」を感じる柄です・・。

 


しんぷる いず べすと!

2016-06-19 17:22:01 | 日記

 以前「機能美」と言うお話をしたと思うのですが・・・

機能的なものほどシンプルで、使いやすく、飽きが来ない・・・

高額な品物で手にするには時間がかかるけど、一生使える・・・

隣町は神奈川県大和市で月一で骨董市が開かれています。

初めて行ったのですが(長年住んではいるのですが・・・)かなりの出店数でじっくり見ていたら

何時間もいられそうで、外人さんも多く、目を引く品物も結構ありました・・・

お値段もそこまで法外な値段では無さそうだったので今度行くときはもう少しゆっくり見たいと思います。

古いものがまたブームになっています、フィルムカメラも最近人気みたいで(少し前にkodakは会社更生法適用申請したのに・・・複雑。)

古き良き時代を知らない世代には、当時の物が新鮮に映るのでしょうか?

会合で両国に行って「江戸東京博物館」に行ったのですが、若いカップルが(カップルって・・・!・・古い?)

「これに似たのおばあちゃんちにあった~。」

30代後半の女性が復元した昭和の家の下駄箱を見て「こんなの使ってたよね~。」

10~20年もするとそんな事も感じられない世代になって昭和の生活も博物館の展示品としか

思えない時がくるのでしょう・・・。

でも良い物は100年・200年使い続けられています。

1戸建ての家は憧れでした・・・何世代も越えて住み続ける住まいだから頑丈な造り、耐久性のある材料

長年培って伝えられてきた施工技術・・・。

皆が平均的な暮らしを手に入れられる社会も素晴らしいのですが、物を大切にする気持ちはいつの時代も一緒です。

以前行ったことのある倉庫を店舗に改装してる雑貨屋さん

廻りは整然と並ぶ倉庫群・・・映画撮影に使えそうな雰囲気のある場所です。

海外の整然とした街、統一感のある町並み、昔は日本もそんな街が各地で特色のある町並みを造っていました。

人と違うものを手に入れたい、人とは変わった考え方でいたい・・・それが原因とは言いませんが

そんな事よりも自分の国の文化、歴史を誇れる「まちづくり」が心豊かになれる一つの考え方でもあると思いますし・・・

このところの外国人観光客さんはそんな文化を体験しに来てくれているのだと思います。

技術が進歩していろんな事が出来るようになりました・・・

変わりゆくもの・・

変わらぬもの・・・

シンプルな物、シンプルな考え方・・・何が大切かじっくり考える時でしょうか?

 

 


季節感

2016-06-05 20:23:10 | 日記

 先日お伝えしました「なぜ古民家を残さなくてはいけないのか?」

のパネルディスカッションイベントのお手伝いに昨日、行ってきました。

率直な感想は・・・玄人的な内容で、講師さんが現役の大学の先生なので講義を聞いてる感じでした。

(もう少し人を呼べる工夫とアイデアが必要で・・・次回につなげよう!)

その後の反省会・お疲れ様会では普段ゆっくり話せない会員の人達や、縁あって出会えた方で

「曳家」さん

(建物をほぼそのままの状態で、持ち上げたり、移動したりする特殊なお仕事の方達です。)

宮大工さん

(お寺・神社・お城?など だけを建てる事を生業とする大工さんです。)(今はそこまで厳格では無いと思いますが・・・。)

貴重なお話をして頂きました。

実は、今日が資格試験の試験日だったのですが、前日に飲んでていいのかな~~   なんて思っていましたが

いろんな想いや・考え方を聞いていると、これからの仕事への想いや、方向性の良い刺激になったので

逆に頭にも良い刺激になったと、前向きに考えていいのかと思います。(言い訳ですかね・・・?)

試験会場の近くの公園に古民家があるらしく、試験後に見てきました。

あまり人工的に手を入れて無さそうな公園で結構歩きましたが、趣ある古民家で田の字間取りで

でも立派な手斧仕上げの梁も土間から見える民家でした・・・。

途中にこじんまりした田んぼがあって田植えが終わっていました・・・

里山のような雰囲気でこの時期からはホタルも出始めるのかな?と思いながら

日本の暮らしとは・田舎の暮らしとは・・・?

四季事の催事を村など地域で行い、自然の恵みを・変わらぬ毎日を有りがたく想い、家族で笑い・苦労し

一喜一憂しながら生活して次の代に繫いで行く・・・・。

懐古主義的と言われそうですが、季節感が 感じられない暮らしはやっぱり味気ないような気がします。

ともあれ、試験の結果は 野となれ山となれ・・・ 有言実行で少しでも前に進みましょう。