子供の頃、「空想科学特撮シリーズ」をよく見ていました。
簡単に言うと「ウルトラマン」シリーズです。
その年代には懐かしい「実写モノ」(着ぐるみで人が演じるヒーロー戦隊ものとか・・)も良く見ていました。
子供心に悪者の怪物がとても気持ち悪く、リアルに出来ていたので、良くトラウマにならなかったと思いますが。
今、改めて考えると(CGで本物そっくりにしているのは別として)
最近のきぐるみは、お世辞にもよく出来てるとは言えなくて・・・
昔見ていた怪獣達は造形や質感が本物に見えてゴジラやガメラもすごく良く出来ていました。
壊されてしまう建物の瓦も一枚一枚手作りだったそうです。
聞いた話では当時のぬいぐるみを造るゴムや樹脂などの素材が今ほど良いものでは無かったそうで
雑な仕上がりになってしまうのが逆にそれっぽい質感や仕上がりになっていたそうで、それゆえに
着ぐるみはとてつもなく重く、ウルトラマンの着ぐるみは息も出来ないほどの過酷な状態だったそうです。
番組や衣装などを造る側の手間暇やコストを考えると当時のやり方は、今出来ないのでしょう。
それが最近、昭和のものが懐かしいとまた流行りだしています、独特のデザイン・感覚、当時の社会情勢・・・
なんでも便利でスマートな生活、綺麗で清潔なものや空間。
アナログの良さをアナログに接していない若者が「あたらしいもの」として興味を持っています。
しかし昔の手仕事が今では再現できない技術となってしまいました、建築の世界も人ごとではありません。
少し前に見てきた江戸東京博物館でもそんな手仕事の良さを実感しました。
特撮モノと手仕事一緒にするのはムリありますかね?
版画は立派な芸術です。
まさに「和」を感じる柄です・・。