いまあるべき古民家

古くからある物を大切に、今あるべき事を取り入れて・・・。

上棟

2015-12-14 21:21:25 | 日記
 1年ぶりの上棟。

納屋の上棟なので「式」はやりませんでしたが

お塩・お米・お酒で清めは行い・・・

1本締めで上棟式としました。

ここで1本締め(手打ち3回を3回繰り返し最後に1回 計 10回手をたたくのです。)

まず何故10回叩くの?

9回叩くのは 「苦労」に通じ

1回は  「点」を足す

漢数字 「九」に「点」をつけて 「丸」になる

すべて丸く納まると言った意味だそうで・・・

3本締めは それを3回繰り返すのですが・・・・

何故 10回叩くのに 「1本締め」?

「三方礼」というのがあって

なにがしの舞台で 観客にお礼の挨拶をするのですが まず

左側の客席に向かい 礼

次に 右側

最後に  真ん中
 
すべての方々に礼を尽くす ということらしいのですが

3本締めは その意味で 関係各社 すべての方々への感謝・敬意で

1本締めは 内輪の人たちへの感謝だそうです。

一応使い方がはっきりしているので、関係者の方々が大勢集まるときは「3本締め」でお忘れなく・・・。

最後に、「1丁締め」(関東1本締め)はまさに 手打ち 1回で 締め!

意味も解らず使うよりも その事の始まり、意味合いを理解して使うことで

日本の古くからあるいろんな行動に現実味が湧いて来きて

しっかりと自分の身になるのではないでしょうか?

前回ご報告の 納屋 上棟ですが

プレカットとは機械で仕口・ホゾを加工して現場の作業効率UP、安定した精度が得られます(コストダウンも?)



でも本当は昔ながらの仕口・ホゾなど理にかなった姿が好きなのですがプレカットでは加工出来ないようです。



ふがいなく

2015-12-02 21:32:23 | 日記
 築100は過ぎているという納屋の建て替えのご依頼・・・。

出来れば既存の柱や梁を使って改装にしたかったのですが

今回は訳ありで現代のプレカット材で、今時のガルバリウム鋼板屋根・外壁に・・・

納屋にそこまでのこだわり・想いは無いようで、予算も限られての工事です。

解体の時、梁には無数の虫食い・・・・・痛みも多く改修するにはやっぱり少し難しいようでした。

すごく立派な建物では無いのですが、丸太梁など100年前の建て方・その家族の歴史

子供や孫の代に伝え残すのは甘い考えなのかな~と思ってしまいました。

今時の建材で建てられた家は解体の廃材処分にたいへんな費用がかかります。

今回解体した納屋は「瓦」・「木」・「土」・「藁」ちょっとした釘だけです。

解体日数も短く、費用もそれなりで・・・

もし状態が良い材なら再利用出来たかもしれない、土は宅内処理できたり

エコな建物なんだなと改めて関心します。

次回は写真ご紹介致します。

おまけ

子供が拾ってきました(ミラクル ミイラだった)