いまあるべき古民家

古くからある物を大切に、今あるべき事を取り入れて・・・。

経験者

2015-03-23 00:47:17 | 日記
お仕事のお話です。

建築業界はこのところ忙しそうで、職人さんも足りないと言われてるようですが・・・。

空き家対策が騒がれている世の中、新築のマンション、戸建の建築は相変わらずの様子です・・。

リフォーム業界も大変忙しそうで良い事?なのですが、先日相談がありまして・・

70年ほど前の商家をどうしたらよいかとの話・・・

二度と手には入らない貴重な木材で建てられた古民家を解体して焼却処分にする

(話し合いの結果そうなる事が多いです・・・)

そんな悲しい現実が自分の目の前にも出てくるようになってしまいました。


我が家では、そろそろ思春期を迎えた娘とその予備軍が幅を利かせて来ていますが

おばあさんと同居しているからなのか?

親に怒られた時の逃げ場として

うさばらしの相手として(話し相手とか愚痴るとかで暴力振るう訳ではありませんので・・)

おこずかいねだったり

見たいテレビ見に行ったり   と

子供なりにうまくやってます。

子育て初めての人が 苦労無く育てられる訳がありません

家も一生に一回のお仕事で、すべてがうまく行く訳ではありません

それらを経験したお父さん、おじいちゃんが一緒に生活していて

手助けしてもらったり、助言してもらったり

そんな暮らしが今、多くの家庭で無くなってしまったので

子供の大切さ、住まいの大切さ、目上に対しての尊敬

今の日本はどこに向かっているのでしょうか?

壮大なお話をしてしまいましたが・・・・先日 通勤途中で河津桜が咲いていました

2~3kmは続くコンクリートで護岸工事されてガードレールに囲まれた残念なばしょで

まだまだ小さく、伊豆の規模には到底及びませんし、周りの環境もいかがなものかと思いましたが

5年後・10年後に期待して、紅花と合わせて 話題になるような所になればいいなと思いました。

奇跡?

2015-03-15 17:48:14 | 日記
ありがたい事に

仕事がいろいろ舞い込んできました・・・。

とある資料ではリフォーム事業売上高のトップは「地場工務店系」で全体の半数を占めてるそうです。

その後 住宅設備メーカー・建材メーカー・専門工事・ハウスメーカーなどと続くそうです・・・。

国は大手メーカーを守るような仕組みを考えて中小企業を淘汰するような社会を作ろうとしてる

(あくまでも個人的な見解です・・。)

でも、実際の社会は建築でも製造業でも日本の土台は中小企業が支えているのだと多くの人は知ってるはずです。

大物議員が官僚や役人の手助けが無ければ政治活動が出来ないのと一緒で(これも個人的な意見です)

大手メーカーも下請けがいなければ会社として製品を作る事は出来ないのです。

建築も営業・設計・監督と一軒の家を建てるにはたくさんの人がいますが

実際物を作るのは大工さんなどの職人さん方です・・・。

工務店も職人さんと言う下請け(いい方悪くてすいません)がいてくれて

初めてもの造りが出来るのです。

一人では何も出来ないって言うのがよくわかりますよね。

紹介で頂く仕事がどれだけありがたいか、このところ頂けるお仕事の大半がそんな内容が多く

人とのつながりの大切さを改めて考えさせられました。

そんな事を考えているお昼のひととき・・・ミラクル・・?って言うかそう思った自分が変なのか?

提供する側の問題なのか・・?



思わず笑ってしまいました。

明りをつけましょ・・・。

2015-03-09 22:55:07 | 日記
前回ご報告いたしました

納屋、古民家風改修でのイベントが行われ

こんなイベントやったこと無いのでドキドキしながら準備して

ハラハラしながらの進行状況でした。

お客様のご親戚一同の手伝いも有り、すばらしく豪勢な食事も用意して頂き、

大成功と??なりました。

そんな中で圧巻だったのが、お施主様の奥さまやご姉妹のお雛様が勢ぞろいし・・・

時代やその家族の歴史を感じさせて頂きました。

古いもので50年ぶりに2階の屋根裏から出て来たお雛様も有り

養蚕の道具も埃と、ネズミの糞まみれの状態で出てきましたが、奇跡的に

お雛様はネズミにもカビにも負けず大丈夫のようでした。


ゴミ屋敷のようだった2階もこんなにきれいに


天井も撤去して屋根裏表しに・・・、豪華ではありませんが丸太梁はいい感じ。

自分の庭にあった杉を使ったそうです。


棟や母屋の小屋束はその当時、どこかの廃材利用の材を使っていました、エコですね~。

見たことも無いお屋敷のような飾りもあって、子供が生まれると親戚全員から送られる人形も

笑っちゃうくらいの数があって・・・。

親戚みんなで子供が生まれてきた事を祝ってる・・・そんな あったかい時代があったんですよ。

完成披露宴

2015-03-04 22:32:53 | 日記
年明けにようやく完成しました。

古民家再生とまでは言えませんが、古いものを少しでも活かし地域活性

地域に貢献できる活動が出来ればと思います。

初めはこんな建物でした。


築約90年!!


ここのおじいさんが独自の手を加えて、建物周りにグルリとトタン波板を作ったそうです。


土壁漆喰も剥がれて、モルタルや杉板やサイディングで補修してあります。


古い土壁を剥がして竹小舞から組み替えると3か月は時間がかかるのでそこまでの余裕と費用も無く・・・・。

今回は下見張り(鎧張り)と言いまして杉板を重ねて横に張り、雨水などの水切れを良くした施工で行いました。


グルリと周っていた下の屋根も少し小さくして作り直し・・・。


窓はそのままで、見た目良く格子で隠し・・・軒が出ている側の格子は雨がかかりませんが

妻側は直接雨が当たるので、格子の上に板金でカバーしてみました。(棟木や母屋の小口処理はおいおいです)


今週、外覧会?を行います、会社の宣伝も半分ですが、日ごろお世話になってる職人さん・業者さんに感謝の意味と

ご近所でおもしろい事やってるよって思ってもらい、少しでも地域に元気がでればいいですね。




昔とすべて同じように建て替えるには県や、国が保存する為に予算が組まれないと現実不可能だと思います。

自然素材以外は使わないと言う考えも大切ですが

残そうとする気持ちや、どう残そうかと工夫する事でいろんな広がりがあると思うので

肩の力抜いて、いろんなこと考えながら、たのしくこんな事出来るといいですね。