いまあるべき古民家

古くからある物を大切に、今あるべき事を取り入れて・・・。

武相荘

2016-03-31 20:32:02 | 日記
 以前から行ってみたかった「武相荘」(ぶあいそう)に行ってきました。

「白洲 次郎さん」 「白洲 正子さん」が昭和18年頃からすまいとしていた建物で

19世紀頃の建物・・・

茅葺きの養蚕農家を買い取り、時間をかけて自分なりの住まいを造って行ったそうです。

住宅街を迷いながら探していると、駐車場の看板を見つけて綺麗に整備された駐車場に・・・

ゲートの先に山小屋風の建物が見えて、廻りは住宅街とは思えない里山風景・・・

チケット売り場の入り口に向かい、土壁の門をくぐり、竹林の小道を進むと


受付の建物、オリジナル雑貨や著作本を販売してました。

さらにその奥に建物入口の大きな門があって、カフェ・レストランを過ぎると

「旧白洲邸」がありました。


元は土間であったろう場所の床はタイル敷きでなんと、床暖房・・・

広くはありませんでしたが書斎・続きの和室、すごく立派では無いのですが

室内の調度品・広い庭、当時は知りませんが、当時のままの佇まいを崩さず残していて

とても心地よく感じました。

ちょうど季節も良かったのでしょう、竹の笹が風で揺れふれあう音。

春の心地よい風・・・。

2千坪はあるそうで、その管理はご親族が会社組織にして運営しているそうです。

文化財・庶民の古民家・歴史的に残したい建物・・・。

当時のままの姿を残すにはかなりの費用と手間がかかります、使う部材集めにも苦労します。

継続していくのはもっと大変です。

いろいろご苦労もあるかと思いますが、この時代に個人で保存できているこれらの建物・環境・・・

これからも残して行って頂きたいと、願います。






伐採現場

2016-03-20 21:24:04 | 日記

 木造住宅の柱や下地材料になる木材の「伐採現場見学ツアー」を企画して

埼玉県の秩父に行ってまいりました。

本当はご自宅をお考えの方に参加してほしかったのですが・・・

そうはうまくいかず、まずは自分たちで見てきました、今回は2ヶ所の現場でした。

まずは重機が入れるように山道を作って、人の手でチェンソーを使い1本1本切り倒した原木を

専用重機を使いその場で3m、4mの長さにカットして、トラックが入ってこられる大きな道路まで運ぶ・・・

最近の伐採はそんな作業工程が多いそうです。

もう1ヶ所はワイヤーを使い、これも人の手で切り倒した原木を2~3本ワイヤーに引っ掛けて

重機が作業のできる山道までワイヤーで引っ張り降ろす作業工程です、山道が作れない(地主さんに許可してもらえない・地形的に難しいなど)

場所でのやり方で、その後は先ほどと同じく長さをカットして途中まで運び出します。

印象の残ったのは

高齢化の進む職業なのですが、30代の若い職人さんに笑顔で迎えて頂き、20代の若い職人さんが笑顔で元気に

働いている姿に感動しました。

立ち木を切り倒をす手際の良い作業、切り倒される時木の悲鳴のようなきしみ音、倒れた時の重い振動・響き。

杉の花粉が大変でしたが、独特の木の匂い、重機の油の匂い、土や草の匂い・・・

写真や映像では味わえない「生」が・・・感じられました。

銘木やブランド材以外の原木の値段は大根1本の値段くらいだそうです(柱などの製品に加工されると価格はもっと上がりますが)

50~60年手間暇かけて育てた木材がそんな値段ではこれから植林して育てようと思う人はいないでしょう。

重機を使うようになって昔ほどではありませんがまだまだ「きつい・汚い・危険」な現場です。

ワイヤー作業は、引っかかったワイヤーが飛んで来たり、刺さったり指を落としたりともっと危険な作業だそうです。

でも、自分の体を動かし物を造り出しその対価を頂く・・・

人間的な仕事なのでは?・・・と思います。

林業・農業は国の補助金が無いと成り立たない職業となっています、今回教えて頂いた内容も知らない事だらけでした・・・

日本酒を醸す人がお米造りを知らないなんて・・・

木造住宅を手掛ける人が林業の現場を知らないなんて・・・

まだまだ勉強不足です・・・。

知らなくても「家」は建ちますが、それは20年や30年で建て替えるような「house」です。

住み継がれていく住まい「home」を、家族が皆で造る住まいのお手伝いが出来たらと思います。


写真や動画をホームページにはUPする予定ですが、今後もこのような見学会は行うつもりです

ご興味ある方はご連絡下さい。
















お参り

2016-03-04 22:11:15 | 日記
 今年は初詣から始まりいくつの神社・仏閣をお参りしたのでしょうか?

港区の愛宕神社・増上寺

鎌倉の鶴岡八幡宮・銭洗弁天

川越市 氷川神社

横浜市 左馬神社(自宅近くの神社です、100円で鐘つきが出来きました。)

箱根 箱根神社

東京都 神田明神・湯島天神

節操ないと言われそうですが、たくさん行くことは良いことだと

誰かが言っていたように思います。

つい先日、平塚市 寒川神社に行って参りました・・・。

約10年ぶり・・・

随分廻りの雰囲気が変わっていて、こんなに立派だったかな?

と思いましたが・・・

立派でもコンクリート作りのお寺や神社も多いのですが寒川神社は木造で良い雰囲気でした。


最近日本の文化・伝統について外人さんから教えてもらう機会がありました

自宅に和室が1部屋もない家も多くなって来ました・・・

造る時の費用、掃除・お手入れの手間、修理にかかる費用・・・効率や実益だけしか考えないのでしょうか?

神社・お寺、歌舞伎や能、狂言、落語、相撲・・・

茶道、華道、和室・障子・襖・畳・・・

日本らしさ・・・外人さんに聞かれた時に誇らしく話が出来る人でありたいです。