いまあるべき古民家

古くからある物を大切に、今あるべき事を取り入れて・・・。

七夕

2017-07-08 22:28:26 | 日記

 ひな祭り・七夕・・・

この間は南足柄の「瀬戸屋敷」でひな祭りイベントがありました

今回は厚木市にある「岸邸」で七夕イベントがあったので久しぶりに行ってきました。

いつ見ても立派で、以前より建物の周りに新しい家が増えて、駐車車場も大きくなっており・・・(雑草は生え放題でしたが)

里山のような雰囲気の景色がなくなっていくのは残念ですが、自分の思いだけで止めらる訳もなく・・・

せめて立派な当時の建物が残されて、次の世代に受け継がれていく事を願います。

瀬戸屋敷も岸邸も、そんなに豪華では無い古民家でも、広縁にに座って庭を見ていると、気持ちいい風がスーッと入ってきます・・・。

開けっ放しの窓からは虫も入り放題でしょう・・・冬は寒くて暖房費もかかって大変でしょうが・・・

高気密高断熱で光熱費が少なく環境にやさしく快適な暮らしで・・・

地震や火事になっても安心安全な住まいが良いとは思いますが・・。

人が住んでの住まい・・・家族が暮らし帰る場所としての住まい・・・・

友達や地域とのかかわりの中で住み継がれる住まい造り・・・。

どんなに良い家でもそこに住まう人・家族・地域の暮らしが豊かでないと単なる立派な「箱」になってしまいます。

「住教育」という言葉が行政からも発信されていますが、本当の意味での住教育は、

何気なく普段の暮らしの中で自然と親から教えられてきた事だったと思います。

立派で安心安全な建物造りだけでは無く、安心安全で豊かな暮らしが出来る住まい造りを考えていきたいものです。

 

広告でスミマセン・・・

お世話になっています一般社団法人古民家再生協会 神奈川の 大工さんが 「住教育」の活動をしていまして

そのお手伝いをさせて頂いております。各分野の方々にも協力をお願いしてボランティアでセミナーをして頂いているそうです。

お時間ある方、ご興味ある方はぜひご参加お願い致します。(7/22海老名市と7/25相模原市は自分も会場行っております。)

 

 


再生ということ

2017-07-01 21:09:24 | 日記

 暑くなる前にお墓詣りに行ってきました・・・。

奥さんのお父さん方のお墓ですが、例年梅雨明けしてから予定してしまうので

盆地と言う土地柄とても暑く、今年は少し早めに行ってきました。

その帰り、3年前に見つけた古民家風のうどん屋さんにたまたま寄ることが出来ました。

古い街道沿いという事もあって、時代を経た建物が年を追うごとに壊されていく景色を

仕事で移動中の車の中から見てきたのですが・・・

移築したかのような建物が建ち始めたと思うとそれがうどん屋さんとして開店しました。

中に入ると新しい木材もかなり使っていますが雰囲気のある店内になっていて

お昼もかなり過ぎていましたが、それなりにお客さんも入って落ち着いた雰囲気を楽しめました。

古民家を昔のままの姿で残そう、当時のかたちを崩さないで・・・

理想を言えばそうですが、どんな伝統も基本を元に時代に合わせ現実に合わせ、より良いものに・・・

そんな考え方で古き良きものを残し、伝えていけたらと思います。

そんなおり、「曳家塾」曳家技術を使って古民家再生!と言うセミナーを行わせて頂きました。

現役の曳家職人「曳家 岡本 直也さん」を迎えて オフレコな話や、東北震災後の

建物 沈下修正の現状など興味深いお話を聞かせて頂きました。

安心・安全に住まうことの出来る建物の補修、正しい施工とは・・・?

行政の考え方、理想と現実とのギャップ・・・

お施主様の思い・理想・現実・・・その要望にいかに応えることが出来て

いかに自分の思いをそれに合わせられる工法で仕上げていくか?

各地で経験してきた生の声で聴くととても説得力があり自分のこれからを考える力の一つに

なって気がしました。

あるスーパーで面白い車を見かけましたのですが・・・

「ルノーゴルディーニ」・・・・たぶん・・・?数十年前の車です。

家の価値は年数を過ぎると無くなり、固定資産税がほぼゼロになりますが

大切に使い続けることが悪いかのように、古い車は税金が上がります・・・

経済が回るように燃費の良いエコカーを乗り換え続ける方が税金が安くなります・・・

古い建物を維持するよりも新しい建物を買った方が安く済みます。

何が正しくて、正しくないのか?・・・悩み多き年頃です。