いまあるべき古民家

古くからある物を大切に、今あるべき事を取り入れて・・・。

職人さん

2014-04-29 21:57:00 | 日記
最近読んだ雑誌で、18~19世紀に海外でも近代化の流れに乗り、職人さんの仕事が機械化へと進み、手仕事が失われていったそうです

日本でも西洋技術が紹介されて、戦後のアメリカ支配の中で日本人の手仕事と呼ばれるものが破壊され大量生産、大量消費となりました

(それが日本の経済発展の基盤にはなったのでしょうが・・・)

最近海外の人に指摘されて気づく日本の良さが、すごく見直されています

今更昔の生活に戻れはしないのですが、生活の中にひとつでもその良さを取り入れてはどうかな、と思います

大量消費されたものに多くの人は愛着を持つ事はないでしょう(自分の見解ですが・・・)

職人さんが時間をかけて作ったもの、多くの人が携わり造り上げてきたもの

その気持ちや、かけられた手間が、長く愛着を持ってもらえる事が出来る理由なのではないかと思います

伝統的な日本の農業、林業、漁業など守るべき業界を国ですら見捨てるような現状です

安いものを1年ごとに交換していくよりも

少し高価でも良いものを10年大切に使い続ける事が、今も昔も当たり前な世の中になればよいですね。

(でも良いものだけど理解されず廃業した職人さん、伝統的な工芸職人さんを見ているとなかなかむつかしい問題です)

和瓦の一番上にあって正面を向いているところに取り付ける「鬼瓦」の飾り物です(名古屋城の金のシャチホコ的なもの)

言い感じです。

古民家コラボ

2014-04-20 22:46:29 | 日記
本日久しぶりのイベント開催(古民家再生協会神奈川の主催にて)

鎌倉の古民家カフェでヒーリングの実演、体験イベントの手伝いに行ってきました

いろんな種類の器具を使って(クリスタルボール、クリスタルトライアングル、音叉、お鈴の大きくなったの)

器具の出す音に加え、共鳴する音でさらに癒し効果などが得られるとのことです

今回は初めて古民家という空間を利用して心に伝わる影響がさらに高められるのでは?

と解ったような事を言うようですが

コンクリートの空間で聞くよりは数倍良い効果があるだろうと・・・

普段から木造住宅・・自然に加工された木材を使った木造住宅をお勧めしている自分としては

こんな取り組みも「あって良いかも」と思います。

今日の鎌倉はいつにもまして人の多さが目立ち(ドラマの影響や今日までのお祭りの影響で)

外人さんもすっごいたくさん見かけました

日本人が忘れた古き良き伝統やその良さを、外国の方に教わる・・・情けないですね・・。

今回の企画を提案した方が言ってた事で

「明治維新や第二次世界大戦で日本の伝統的な部分が失われてしまったのだと・・・」

古民家のブームやエコブームなど一過性の流行はたくさんありますが

伝え続け守り続けるもの

普遍的なもの

譲れないもの

日本の住文化も少し原点に返って考えても良いのかなと思います。


そんなことはないと言われるかもしれませんが

自分の事で考えたり行動したりすることは以外と限度がありますが

人にしてあげられる事で考えたり行動したりするとすごい力を出すことが出来るそうです

だって、人良く思われたい

人にほめてもらいたい

だからがんばれるんですよね・・・・。

良い成績とってうれしいけど、誰ももそれを評価してくれる人がいなかったら つまんないからね~。

押しつけてはいけないけど

今回のこんな活動が少しでも多くできればと思いますし

外人さんに「日本の良いところはドコデスカ~?」って聞かれて

5個くらいは言える日本人になりたいですね。

今回使用した道具です

なんか癒しな感じしませんか?








添加物大国

2014-04-13 11:13:51 | 日記
ありがたいことにリフォームの仕事を頂き、打ち合わせしている話の中で食品添加物の話題になり

コンビニなどの食品は添加物だらけで体に大変な影響があるのだと(けっしてコンビニ批判をしているわけではございません)

施主様曰く「わたしは素材しか買いません」とおっしゃっていました(農薬漬けの野菜の方がまだまし・・・?)

ある医療関係の方の話では(不謹慎な内容ですが)遺体を保管していて腐敗が以前より進行しにくい・・・との事

保存料などの添加物が体に蓄積して腐敗しにくいのか??

多かれ少なかれ害虫・小動物・環境に影響があるのもが人に影響が無いわけ無い・・・!

もっともなことです(数字には表れなくても時が経てば・・・)

住宅も多少はよくなったものの人に影響がある材料が今だに多く使われています(★★★★のマークは安全と言ってますが・・???)

シロアリなどの薬剤は昔はヒ素など使っていましたし(今でも毒を散布してるのが現状)(けっして防除メーカーさんを否定し手いるのではありません)

接着剤のたぐいは健康に良いわけがありませんし、耐久性にもかなり問題があります

知り合った工務店の社長さんは土壁、左官壁を今の建築に取り入れ全国のに広める活動をされています

自分も理想ですが家は「木と土と石で造るもの」と思っています(それでも最近は鉄も使わざるをえないかな?)

大きなホームセンターやスーパーがあちこちに建って、建材なども大量に安く小分けで購入できます

中小、大手企業が体に悪くても消費者需要にあわせてそんな食品、材料を造ることで社会経済が成り立っているのを考えると

今の日本の社会状況に影響がありすぎる活動を政治や役人が許すわけもなく細々と訴えていくしかない現状ですが

少し前よりは関心を持って頂ける方々も増えたと思います

50年、60年前の住宅は今の建築基準法には適合せず改修するにも莫大な費用をかけて現代の家の基準にあわせなければ許可されません

ですが、机上の計算だけではなく長年培ってきた技術と伝承が災害にも耐えうる建物を造ってきました

過去にあった事を教訓に、現代に生かす!(大変失礼で不謹慎ですがここ数年で身にしみて経験したと思います)

自分の家族を、守り、地域を守る為のおうち造りに少しでも力になれたらな~と思います。



石造りのアーチで構造を造っている建物、文化が違ってもいろんなところに工夫があります

構造美ってすごい!(勉強になるな~)

古いものは・・・。

2014-04-03 11:11:01 | 日記
通勤途中見かけていた古い建物が解体されていました、茅葺き屋根に板金屋根を被せた家だったのでさぞかし古い家だと思っていましたが

更地になってしまうとなんだか寂しげな感じを受けました。(自分家でも無いのに・・・)

以前に書いたか??もしれませんが

家というものは地域の生活の基盤として生かし・残して行く、以前はそんな生活のあり方が自然と出来ていたものが

現代の生活では失われてしっまています(マンションでは隣の人がどんな人かも解らない・・・?)

ずいぶん前からそんな人間関係の少なくなってきた話は聞きますが

最近の雑誌などで、若者のシェアハウスや年配の大家さんと学生のシェアだとか

長屋のよう暮らし(古い長屋を改修して小さなコミュニティとして賃貸生活をする)

こぢんまりした一軒家が数件並んで建ち家庭菜園も出来るスペースのある賃貸物件が出来ていたりと

少しづつ人との関わりを求める生活が芽生えてきているのかな?と思います。

自分の家を建てるときに少しでも作業に関わるように左官壁を自分で塗ったり、上棟を手伝ったり

原木を見る森林ツアーなどに参加したり

以前知り合った方は、主婦でありながら市の募集する「共同事業」(市民が考えた市や町を良くするための事業計画を市が共同して支援する活動)

に参画し提案され活動しています(森林ツアーや近くの森を知ってもらうための活動)

補助金が出るので事業報告、決算報告、毎年何回かの行事の開催など結構たいへんそうです。

新しい事を起こす事もすごく大変ですが、今あるものを残し、伝えて行くこともすごく大変です

1つの事をやり続ける(一期一会)がどれだけ大変かは解ると思います(三日坊主とことわざがあるくらいですから・・・・)

昔のある建築メーカーがCMで「家が人を育てます」「家がひとの生活を生かします」・・・???だぶんこんなニュアンスでした??

と流れていましたが

自分が思うに「人が家を育て・生かす」のではないか?と思います

長年受け継がれてきた古民家と言われる伝統的な「家」ならばその家に育てられると言うのも理解出来ますが

新建築、現代建築にその力はあるのだろうか?と思います

安いもが今の社会生活に必要なのは解っていますが

良いものは高価でもそれ以上の満足と目に見えない部分の安心、信頼感を与えてくれるはずです。

感情で・感覚で感じることの出来る生活は一人では出来ないと思います、人と人との対話や生活で生まれていくものです

地域で生かす社会生活がもっと多くなるといいな。
今年は一気に咲いてしまいまだ見れていないのですが、花見久しぶりにやりたいな~。