12月初めには完成予定の「納屋」リフォームがようやく完成です。
外装だけの手直しでしたが下屋根の造作もあって予定より3週間遅れ・・・。
90年前の納屋で、瓦屋根で・・・元の瓦屋根にしたかったのですが
耐震、予算などの関係でガルバリウム鋼板(断熱材入り)の屋根に変更になりました。
外壁は漆喰壁でしたが、竹小舞・土壁からやり直すと3か月ほどかかるので
時間的余裕、予算の問題でこれも断念・・・・。
杉板 下見張り(鎧張り)になりました。(縁あって天竜杉を使用)
町屋だか京屋だか納屋だか解らなくなってしまいましたが
なんとか形にはなりました。
昔の瓦屋根の下は、・丸太を割いた不揃いな板を張り(その下地に垂木なども有りますが・・)
・藁などが入った土を敷き(細い桟木を取り付ける場合も・・・)
・瓦をその上に載せて敷き並べる・・・。
今の施工のように釘で止めたりしないのは、構造が伝統工法で揺れるく構造なので
地震で頭でっかちの瓦屋根の建物が揺れた時に、ある程度揺れが大きくなって
限界が来ると、瓦が落ちて建物の揺れを調整、倒壊を防ぐ・・・・
先人の知恵ですね。
石場建て(コンクリートの基礎と土台が無く、自然石の上に柱を載せて基礎とする工法)
も揺れる事で力を逃がしてもし石から柱がずれても建物が倒壊しなければ元に戻せる・・・。
いかに壊さない、壊れないように頑丈な「箱」を作る か?
柔軟な「入れ物」を造るか?
数値化出来ない経験や勘に頼った工法より、標準的施工手順で平均的な建物が出来る工法が
国の基準となっています。
今回の「納屋」改修は屋根の重量を軽くした事だけでも地震被害の対策にはなったと思いますが
本来の再生とは少し違います・・・。 が
ほぼ解体される運命の「納屋」がこれからまた90年活かされる事を願って
来年、外構の工事で最終完成となりますので、またご報告いたします。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/77/59/5a229a6f9340173a6ef7f84f0d22f411.jpg)
外装だけの手直しでしたが下屋根の造作もあって予定より3週間遅れ・・・。
90年前の納屋で、瓦屋根で・・・元の瓦屋根にしたかったのですが
耐震、予算などの関係でガルバリウム鋼板(断熱材入り)の屋根に変更になりました。
外壁は漆喰壁でしたが、竹小舞・土壁からやり直すと3か月ほどかかるので
時間的余裕、予算の問題でこれも断念・・・・。
杉板 下見張り(鎧張り)になりました。(縁あって天竜杉を使用)
町屋だか京屋だか納屋だか解らなくなってしまいましたが
なんとか形にはなりました。
昔の瓦屋根の下は、・丸太を割いた不揃いな板を張り(その下地に垂木なども有りますが・・)
・藁などが入った土を敷き(細い桟木を取り付ける場合も・・・)
・瓦をその上に載せて敷き並べる・・・。
今の施工のように釘で止めたりしないのは、構造が伝統工法で揺れるく構造なので
地震で頭でっかちの瓦屋根の建物が揺れた時に、ある程度揺れが大きくなって
限界が来ると、瓦が落ちて建物の揺れを調整、倒壊を防ぐ・・・・
先人の知恵ですね。
石場建て(コンクリートの基礎と土台が無く、自然石の上に柱を載せて基礎とする工法)
も揺れる事で力を逃がしてもし石から柱がずれても建物が倒壊しなければ元に戻せる・・・。
いかに壊さない、壊れないように頑丈な「箱」を作る か?
柔軟な「入れ物」を造るか?
数値化出来ない経験や勘に頼った工法より、標準的施工手順で平均的な建物が出来る工法が
国の基準となっています。
今回の「納屋」改修は屋根の重量を軽くした事だけでも地震被害の対策にはなったと思いますが
本来の再生とは少し違います・・・。 が
ほぼ解体される運命の「納屋」がこれからまた90年活かされる事を願って
来年、外構の工事で最終完成となりますので、またご報告いたします。
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