曳家・・・家を移動するだけでは無くて、地盤沈下で建物の一部が下がった部分を持ち上げて水平に戻したり
傾いた建物をまっすぐに戻したりと見た事も無い技術がまだまだたくさんあります。
前回お手伝いした後、工事は順調に進んでいたようで、柱をつかんで建物を持ち上げた状態を見させて頂きました。
前回の写真で見て頂いたように土台の腐食被害が大きいので土台を撤去して、コンクリートの独立基礎を造り
そこに柱を鎮座させる予定になるそうです。
床下に潜らせたらスペシャリストのIさん・・・の作業を始めて見させて頂き・・・
年季の入った協力な新人助っ人、繊細な壊し屋Mさんは穏やかな中にも一本芯が通った方のように見受けられました・・・
今回も自分の要領を得ない無理な質問にも誠実に答えて頂いた「曳家岡本」代表に感謝です・・・。
お施主様は今の土地を購入する際、この築100年ほどの古民家はおまけのような物と言われたそうですが
こうして手をかけて、「終」の住みかと思っておられるのだと思います・・・
現代の建物は高気密高断熱、エネルギーを極力使わない、環境や体にやさしい建物ではいけないそうです・・・。
多くの方がそんな住まい方を望んでいると思います・・・が・・・自然な暮らしを望んで移住してくる方も少なからず
いると言う現実もあります。
これが正解とは言えませんが、安全・安心で・家族が楽しく暮らせる住まいが「良い住まい」だと思います。
10人いれば10通りの考え方があるように、その要望に少しでも答えられる知識と・技術を磨いて、それをかたちにして頂ける
仲間たちと出会えるような自分でいられたらいいなと思います。
添え木(枕木で施工している)をして柱をはさんで、厚い鉄板をボルトで締めてジャッキで持ち上げる・・・
手前の赤いジャッキは油圧ジャッキ・奥の黒っぽいのはジャーナルジャッキ。
完全に柱が浮いています、ジャッキセットして、少し上げるのを手伝いましたが以外に簡単に上がります・・・が
鉄骨や枕木の準備、設置するまでの準備が大変で重要なのです・・・
田の字型(少しずれていますが)の和室に土間・・・竈(かまど)がほしくなりますね~。
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