暮らしと古民家

折々の暮らしの中気が付く大切なこと

有りでしょう

2020年03月21日 | 古民家

 日本の平均年齢・・・今でこそ、女性が約86歳・男性が約80歳ですが・・・

1950年代・・・女性は約60歳・男性約58歳だったようです・・・。

70年前なので・・・戦争で亡くなられた方が勘定に入っているのか解りませんが・・・

医療や衛生面、比べ物にならないくらい進歩して・・・食べ物も質素でした・・・。

今は、栄養は取りすぎで・・・体に悪い影響があるモノばかりで・・・薬で何とか長生きしているような気がします・・・。

そんな中、長寿にまつわる・・・これからの住まい方が問題になっています・・・。

広い土地に、大きな家・・・子供が独り立ちしたその住まいは・・・ほぼ、半分使われる事の無い住まいとなり・・・

いずれ亡くなられる親御さんの後・・・本来住み継ぐ子供も他で家を買い・・・

少ない兄弟・・・離れた親戚が管理出来る訳でもなく・・・

空き家となって・・・大きな土地は不動産業者に買い取られ・・・切り刻まれた土地に建売住宅が建ち並び・・・

その建物を買った若者は・・・自分の実家を同じように見知らぬ業者に引き取ってもらうか・・・

買い手もつかない地方の広い土地で・・・限界集落になるような場所なら・・・

朽ち果てるまで放置され・・・なんとか特定空き家にならないよう・・・管理するだけの箱になってしまいます・・・。

負の連鎖がいつの頃から始まったのか・・・?

それは、仕事が無く田舎から出てくる若者が増え・・・

関東近郊ですら、過疎の町となり・・・暮らしに選択肢が広げられると、都会に居を求めるから・・・

直すよりも買ったほうが安い土地付き建物・・・田舎臭いと言われた古民家の建物に・・・

愛着を持てる時代では無くなってしまったから・・・。

寒く段差が大きく・・・広い住まいでも、水回りや動線を確保して改修工事が出来ます・・・。

家族が減った分・・・減築しての生活も可能です・・・。

若者がモダンと思える・・・経験していないから感じる、古くて新しい新鮮な空間を提案出来ます・・・。

それは・・・本物が持っている懐の深さと・・・受け止められるだけの歴史を刻んできたから・・・

若者が求める理想の古民家暮らし・・・

70歳・・・80歳になっても暮らせる古民家の暮らしも・・・あると思います。

 

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町並み

2020年03月20日 | 古民家

 白壁となまこ壁が続く街並み・・・白壁と板壁が建ち並ぶ街並み・・・

白壁の塀がクネクネと迷路のように続く街並み・・・

城下町であったり・・・宿場町・・・養蚕や何かの産業で潤う町・・・

地域によって、使われる素材や・・・使い方が異なり、その様子が街並みを造り・・・

独自の文化が生まれ・・・その土地でなくては感じられない空気感が漂って来ます・・・。

建売だったり・・・今どきの同じような造りの建物が建ち並ぶ街並み・・・

無機質で・・・味気ない・・・さみしい感じがするのは自分だけでしょうか・・・?

工業的に造られた素材が並べば・・・人間味は薄く、時間が経過すると古さだけが残り・・・

とてもみすぼらしく思えてしまいます・・。

人の手で造られたのは同じでも・・・手仕事、自然素材・・・温もりが感じられるかどうかです・・・。

均一的な外壁では無く・・・わずかに歪んだ漆喰壁・・・一様では無い木目の板壁・・・

道路の脇には、用水が流れ・・・打ち水された道路に咲く雑草も・・・何故かいとおしく思える・・・

建物も緩い感じなら・・・その暮らしもゆっくり・のんびり・・・

だから、そんな環境で過ごす人達も・・・時間はゆっくり進んで・・・

その時間の流れも・・・町の雰囲気を造り、懐かしく安らげる気分になるのでしょう・・・。

シャッター通りの寂しい商店街が目に残る街並みは・・・この先、廃れ失われてしまうのかも知れませんが・・・

人がいなくても・・・古い民家が建ち並ぶ町は・・・これから復活する姿が目に浮かぶような気がします。

 

 

 

 

 

 

 

 

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流れ

2020年03月19日 | 古民家

 自然の力を借りて暮らす・・・

風を受けた帆が膨らんで・・・勢いよく波を切りながら波の上をすべる様子・・・

近海しか行き来が許されなかった頃・・・1枚の大きな帆を操る和船では疾走する船とは言えなかったようで・・・

船の構造からも波に弱かったそうです・・・。

それでも、徒歩や籠よりはるかに早く・・・たくさんの荷を運び、各地との交易が盛んに行われていました・・・。

一番身近だった自然の恩恵は・・・水・・・水車や水場・・・生活に無くてはならない水・・・

一番苦労も多く、川の氾濫・用水・飲料水確保の治水事業は、古くから大規模に行われていました・・。

利根川や、渡良瀬川・・・木曽川や長良川などでも行われ、水害対策・農業用水対策など・・・

それ以外にも、観光地でしか見られない水車・・・お米の脱穀やお酒の磨き・・・揚水としても利用され・・・

海外の風車が並ぶ街並みでは無く・・・水車の並ぶ姿は・・・日本の原風景と言えます・・・。

人が増えて・・・自然の恩恵だけでは暮らせなくなってしまいました・・・。

時間に追われ・・・自然の流れでは追い付けない、目まぐるしく毎日が過ぎて行きます・・・。

自然が頼りの・・・おぼつかない暮らしではいけないと、自然に負担を掛ける豊かな暮らしに変化して・・・

その豊かさが・・・実はかりそめの豊かさだと気付き始めて・・・自然と共存する意味を思いだす人も増えて来ました・・・。

古民家が改めて見直される・・・それは・・自然な流れなんだと思います。

 

 

 

 

 

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懐深く

2020年03月18日 | 古民家

 織田 信長は傾奇者・・・一風変わった行動や、派手な衣装・・・

当時としては物怖じしない奇抜な発想や・・・既成概念にとらわれない人間関係・・・

つつましく・・・質素な暮らしの中に、やたら派手で奇抜な行動をする人がいればとても目立ちます・・・。

博物館などで見る当時の衣装・・・今見てもそこそこ派手で・・・

芸能関係の方であれば・・・同じような派手な衣装の人もいるのですが・・・

時代が時代・・・つつましく、男子が派手な色使いの様相をするなんて・・・

海外から見れば・・・個性と許される行いも・・・島国日本では、大うつけ者と言われても仕方が無い時代だったでしょう・・・。

庶民の暮らしは質素でも・・・赤を表現する言葉・真紅・朱色・赤銅色・茜色・紅色・小豆色・・・

青を表現する色・群青色・紺碧・空色・瑠璃色・藍色・・・・

それ以外も、黄色の山吹色に檸檬色・・・・緑色の萌黄色に青柳・・・・・

派手さは無くても・・・きめ細やかな日本文化の奥深さが伝わる表現の多さです・・・。

単調な和装の中にも・・・季節の彩りを丁寧に添えて・・・・

暮しの中に華やかさや・・・あでやかさが見える・・・平凡な毎日が華やいだ日々になります・・・。

若い感覚で和洋を混ぜたり・・・場違いと言われ、乱暴だと言われても・・・

それが流行りとなり・・・日常となる・・・

これからも新し文化は生まれ・・・また変化しますが・・・

日本のきめ細やかな文化は・・・基本があるからこそ・・・多くの表現があるからこそ・・・・

懐深く・・・多くを受け止め、これからも新旧か混ざりあいながら歴史を刻んでいくのだと思います。

 

 

 

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贈り物

2020年03月17日 | 古民家

 春を彩る食べ物がお目見えして来ました・・・。

タケノコ掘り・・・自分達よりも最近の子供のほうがいろんなことを経験していそうで・・・

SNSで調べると・・・そんな体験の場は、学校に限らずいたる所で行われているようです・・・。

フキノトウやウド・・・こしあぶらにタラの芽などの山菜・・・

・・・天ぷらやおひたしが出てくると・・・子供には解るまい、このおいしさ・・・

この時期でしか味わえない味覚は・・・年を重ねて育つ、味覚なのかな・・・

と、そんな風に思います・・・。

里山には季節を感じ・・・季節に合わせた暮らしがありました・・・。

春夏秋冬・・・季節の野菜に果物・・・

森の野生動物をありがたく頂く機会も・・・育てた鶏から、命を頂く事もありました・・・。

宗教や地域によって食文化は違っても・・・命を頂く大切さは変わりません・・・。

それは自然の営みが、僅かなバランスで保たれているから・・・

食文化が豊かになればなるほど・・・その過程は遠く見えなくなり・・・

お店や・・・目の前に並べられる事が当たり前になる・・・

育てる苦労や・・・育つ不思議を知らないまま・・・生産者への感謝の心が薄くなってしまいました・・・。

自然の素材で造られた住まい・・・自然の力で育つ作物・・・自然の素材で紡ぐ着物・・・

何度も訪れる季節の贈り物が・・・いつまでも続いてほしいと願います。

 

 

 

 

 

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