暮らしと古民家

折々の暮らしの中気が付く大切なこと

手数

2020年03月25日 | 古民家

 手間を掛ける・・・自分がどれだけ手数を多く掛け、丁寧に作り込むかで・・・

相手にも満足して頂ける・・・そんな意味でとらえています・・・。

多くの時間を掛ければ手間暇掛かっている訳でもありません・・・

お金が沢山必要だったので・・・手間暇掛かっている訳でもありません・・・。

基本を守り・・・最小限の負担で、許された時間の中でより良い品物を生み出せるか・・・

現状を把握して・・・最善と思える、正しい判断をして・・・その中で自分が持つ技術を生かし・・・

相手も満足して頂ける仕事を残せるか・・・

貴重な樹種で・・・大きな木材はなかなか手に入らない・・・そんなお話しもして来ましたが・・・

高級な木材だから価格が上がるだけではありません・・・。

同じ木材でも、自然に乾燥された木材と、人工的に乾燥された木材・・・・

柱や梁・・・板材として加工する時間は・・・自然乾燥材がの方が早く綺麗に仕上がります・・・。

それは、無理なく乾燥した木材の繊維が適度な水分を持っていて・・・綺麗な素材だから・・・

短時間で乾燥され、荒れた木肌は・・・どんなに美しく研いである鉋でも、水を弾く木肌に仕上がる事はありません・・・。

必然・・・そこそこ仕上げるまでに手時間が必要な人工乾燥材の方が・・・高いモノについてしまいます・・・。

良い材料を使う場面はあります・・・。

でも・・・その下準備を怠れば、その素材は本来の力を発揮してくれません・・・。

育った環境に合わせ・・・素材を見極め、丁寧な下ごしらえで仕上げる・・・

それが・・・手間暇を掛ける本当の意味なのかな・・・?と思います・・・。

バラックのような小屋や納屋を解体して・・・母屋の小屋束に使う・・・

母屋を解体して出た廃材を利用して、納屋を建てる・・・

柱の根元が腐ったので・・・新しい木材で根元の1mほどを伝統の継ぎ手加工でつなぐ・・・

家を持ち上げて、傷んだ土台を交換する・・・柱の一部を取り換える・・・

今ではあまり見られない光景です・・・。

古いモノを生かし再生し・・・歴史・文化を繋ぐ・・・

それには・・・手間暇を惜しまない心が、大切だと思います。

 

 

 

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