暮らしと古民家

折々の暮らしの中気が付く大切なこと

官軍

2020年03月08日 | 古民家

 勝てば官軍・・・江戸時代から明治へ移行する時代、勝利した側の意志が強く表れ・・・

正しい歴史が残されなかった・・・と聞きます・・・。

争いが、そもそも良くないと思っていても・・・小競り合いはいつの時代も、人種を問わず続いているので・・・

生き残った人達が高揚した気分で伝える事に・・・多少の誇張が生まれても致し方無いように思ってしまいます・・・。

(けっして争いを肯定しているのではありません。)

大阪城のある場所の柱・・・途中で継いであるのですが、外から見たのではその造りが解明出来ませんでした・・・。

X線撮影してようやくその構造が解り・・・加工した職人の技術に舌を巻いたそうです・・・。

(婆沙羅継ぎと言われています。)

それ以外にも・・・建物の場所によって力の加わる方向に合わせ、多くの継ぎ手が生まれて来ました・・・。

構造計算も、構造解析も無く・・・経験と勘、少しの遊び心で生まれる多くの技は・・・

自分の力量を試したり・・・誇示したり・・・いろんな意味があったと思いますが・・・

建物を長く住み継がれるようにと思う心があって・・・工夫された技が出来上がるのだと思います・・・。

自分の携わった仕事が・・・子供に受け継がれ、またその子供に・・・

良いか悪いかは別として・・・大工に生まれた子供は大工になるしかなかった時代・・・

望まず受け継いだ仕事も・・・経験を重ね、その大切さは自分の力になって来ます・・・。

持って生まれた才能があるかないか・・・の考えも否定しませんし、狭き門のを通り抜けても・・・

その先、大成出来るかは、出会いや運もあると思っていますが・・・

本人の努力でどんな者にもなれる可能性がある社会です・・・。

勝って官軍・・・勝つまでの努力や苦労をねぎらってほしいと願う気持ちもあると思いますが・・・

勝った後の自分の立ち位置と、考え方が大切なんだと思います。

 

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