暮らしと古民家

折々の暮らしの中気が付く大切なこと

土の不思議

2020年03月01日 | 古民家

 土と言ってもいろんな種類があって・・・地球がドロドロしている頃から・・・

表面が冷えて固まり・・・海が出来て・・・火山が噴火して・・・・

いろんな偶然が重なり・・・複雑な物質が混じりあい・・・不思議な地層や地形が生まれて・・・

流行りの珪藻土は植物プランクトン(藻類)の死骸(珪藻の殻)が堆積して化石化したものだそうで・・・

土と言えるかどうかはありますが・・・七輪などレンガなどの材料として使われていたものが・・・

調湿効果が大きく、壁材として人気が出て行きました・・・。

~焼きとして有名になる陶器の器は、各地でとれる土の違いを生かして・・・特色のある器となり・・・

園芸用として水はけの良い土や・・・栄養分を含んだ土・・・など、成分の違った土があって・・・

土と言っても・・・アルミ・鉄・ケイ素・カルシウム・マンガンなど鉄分も多く混じっています・・・。

解りやすく大雑把に言えば・・・白土・赤土・黒土・磁器土などなど・・・分けられますが・・・

住まいの土壁で有名なのは・・・荒木田土で粘り強く粒が丸く柔らかいそうで・・・お相撲の土俵にも使われています・・・。

聚楽壁・・・大津壁は産地の名前が付いた土壁で・・・和室らしい風合いが特色ですが・・・

和室が少なくなり・・・壁紙仕上げの壁も増えて、最近ではあまり見かけなくなりました・・・。

土を造る・・・その土地で取れた土に藁やスサを混ぜて寝かせ・・・1年ほど発酵させた土が・・・

住まいの土壁の荒壁下地として使われて来ました・・・。

古い土壁を壊して出て来た古い土も混ぜながら・・・お米が取れた後の稲わらを短く切って・・・

それを土に混ぜて、粘りのある土壁を造りました・・・。

どこにでもある土を工夫しながら使う・・・地場で取れた土の特色を生かし、他には無い器を造る・・・

面倒・・・手間がかかる・・・割に合わない・・・そんな考え方が先に出てしまう事の多い社会・・・

見えない所のにこだわりを見せる・・・気付かないけど、よく見ればすごい技術だった・・・

本当に満足するのは・・・後からにじみ出るように感じる使いやすさや・・・心地よさです・・・。

それは・・・卓越した技術を、なんて事無いように見せる技があってなんだと思います。

 

 

コメント
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