暮らしと古民家

折々の暮らしの中気が付く大切なこと

向き合う

2020年03月07日 | 古民家

 上野に機関車が止まる・・・

東北から出稼ぎに・・・職を求めて上京する絵が浮かんでしまいます・・・。

年代も違うし・・・田舎者だけど・・・廻りの大人達やおじいちゃんが出稼ぎに行ってた話も聞かなかったな・・・。

TVや雑誌で残った記憶なんだと思いますが・・・・

仕事を求めて都会に出てくるのが珍しい訳でもなく・・・今でもなんだかんだで、東京や大阪・・・

人が集まる所に出てくるのが、人の社会の構造なんだと思っています・・・。

飛騨の匠・・・・日本各地にその技術は広がっています・・・。

お寺など、依頼された普請を終えてもその土地に残り・・・そこで技術が継承され・・・

時代と共に地域の特色を取り入れながら・・・変化して行きました・・・。

水害が多かった土地では、曳家の技術が残っていたり・・・

漁師町では、船大工の技術が受け継がれて行ったり・・・

時が流れ、そんな技術も仕事が減ると・・・廃業をするか、日本各地を渡り歩くような職業になります・・・。

 

茅葺職人は特殊な仕事になりました・・・。

めっきり減った一般家庭の茅葺屋根・・・

文化財の建物でしかその技術が使えなければ、生活が成り立たず・・・

全国の文化財を求めて渡り歩くようになります・・・まるで寅さんのように・・・

数か月毎・・・日本の茅葺の建物を回って歩く・・・安定した暮らしには家族の協力が必要になります・・・。

でも、考えれば・・・海外で活躍する方々・・・

タンカーなど、船でお仕事をする方・・・自衛隊で活躍する人達・・・遠洋漁業で数か月も家を空ける方・・・・

南極で調査・観測をしている方々など・・・

出稼ぎでも無く、世界に飛び出して行く人は沢山います・・・。

歩いて行ける範囲が、自分の仕事場ではありません・・・誇れる仕事で力を出し切る・・・です・・・。

古民家の改修や再生は日本のどこからでも・・・職人さんが駆け付け、手当をしてくれます・・・。

多くの経験を持った建築士さんが・・・より良い方法でこの先の暮らしを考えてくれます・・・。

それが信頼出来るかどうかは・・・

どれだけ真摯に古民家(仕事)と向き合っているか・・・なんだと思います。

 

 

コメント
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