ウツウツ記

毎日の生活で感じたことを書いています。

題名のない子守唄。

2007-12-14 17:58:57 | 映画
イタリア映画「題名のない子守唄」を観ました。
ちょっと不気味なサスペンスかなと勝手に想像していたら
あまりの重さにしばし立ち上がれませんでした。

ウクライナ人の女性がイタリアのある町に現われる。
彼女イレーナは裕福な家庭の向かいのアパートを借り
その家庭のメイドになるよう画策を練る。
地道な計算が実を結び、メイドになった彼女は
雇い主の一人娘テアと密かに心を通わせていく。
しかしやがてイレーナの元に忍び寄る不気味な男。
(本当に不気味です・・)
そして雇い主の一家に起こる事件。
果たしてイレーナとテアは関係があるのか?
イレーナと雇い主の関係は??
そしてイレーナの過去は????

とにかく一瞬も目が離せない映画でした。
衝撃的な映像もあり、残酷なシーンもあるので
ちょっと驚きましたが
この映画の重さを思ったら当たり前に必要だったんでしょう。
イレーナとテアは、親子なのか?
と信じ込むほど、二人は似ていました。
特にくるくるの天然パーマが。
テアがお母さんを頼っている間は、そのくるくる髪を
きちんと三つ編みにされているのですが
徐々にイレーナを慕うようになってくると
髪をほどきイレーナそっくりのくるくるヘアーで
出てくるのです。
テアは水色がとても良く似合ってたな。
(外国の子供は本当に水色がよく似合う、といつも思います)
最後にイレーナの過去がわかり悲しいどんでん返しも
用意されていて
あっと言う間の2時間でした。
それにしても、イレーナの過去は壮絶。
美しいが故に堕ちた地獄。
地獄の先も地獄。延々と続く地獄。
それでも人間は、生きていかなければいけませんか。
心も体もボロボロになっても、生きていなければいけませんか。
イレーナはきっと頭もよく、努力も知っている女性
だったと思います。
それでもこんな不公平な人生を生きなくちゃいけないんだろうか。
希望を持つことも許されない人生を。
砂を噛むように生きなくちゃいけないんだろうか。
人間はどれほど欲深いのか、
また人間はこれほど我慢強いのか、
そんな謎も考えさせられた映画でした。

さて明日はガラリと代わって
マリの映画を見てきます!これも泣くぞ~
コメント    この記事についてブログを書く
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 離れてわかる。 | トップ | ワーキングプアⅢ。 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

映画」カテゴリの最新記事