日向ぼっこ残日録

移り気そのままの「残日録」

複雑、韓国の拉致被害者

2006年04月12日 20時18分43秒 | 残日録
横田めぐみさんと金英男(キム・ヨンナム)さんの子供と鑑定された「キム・ヘギョン」ちゃん(18歳にもなっている)に逢いたいと英男さんの母崔(チェ)ゲウォルさん(82)は、訴えた。横田さん夫妻より先にそんなことが実現すると(北朝鮮の陰謀で)、横田さんが、「ヘギョンちゃん」に会いたい、と最初に言っていたのに、それを押さえた(考えを変えさせた)人たちは、横田さんにどう説明するんでしょうか。薄情な日本人と受け取られかねません。チェ・ゲウォルさんは、韓国全羅北道全州市で「30年間息子を失った恨(ハン)が少し解けたようだ。一刻も早く会いたい」と涙を流した。ヨンナムさんは78年8月16歳で、韓国の海水浴場で失跡した。5人兄弟の末っ子で、当時高校生。姉の英子(ヨンジャ)さん(48)は、何日も海岸を捜し続けたが手掛かりは見つからなかった。
 変化があったのは97年。国家安全企画部(現在の国家情報院)が「拉致され平壌で教官をしている」と発表したからだ。9年も前です。それでも、北朝鮮に渡った人はスパイと見られることが多く、一家も韓国情報機関から電話を盗聴されたこともあった。
 崔さんがDNA鑑定のため採血に応じたのが2月16日。「息子が生きているなら一目会いたい」との思いがあった。しかし、最近では「いっそのこと(鑑定結果が)違った方が、英男が北朝鮮で静かに暮らせるのでは」と漏らしているという。
韓国の政情は複雑です。DNA鑑定で拉致が現実となって、450人以上の被害者の追及をするかと言えば、それは疑問です。日本でさえ、強く経済制裁に訴えないのですから、韓国の「友好が第一で、それが解決に繋がる」と考える人が多いのは、少しでも均衡のバランスが崩れると戦場になりかねないという危うさを危惧しているからでしょう。また、同一民族意識があるのは、「反日感情」が、両国に共通しているからでしょう。「反日デモ」が激しい感情をむき出しにするのは、周知の事実です。(北朝鮮では、デモなどもっての外ですが・・。)かくして、拉致被害に対して、「共通の敵」とは、考えないのではないでしょうか。韓国の世論形成は、新聞報道が担っています。同属意識を超えた「人権意識報道」をお願いします。世界に先駆けて発達している高速のネット社会にも期待します。

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