雲の上には宇宙(そら)

 雪国越後にて、30年ぶりに天体写真に再チャレンジ!

ニアミスだった! 回転花火銀河の超新星SN 2023ixf

2023年06月17日 | 天体写真(系外銀河)
梅雨入りで星の撮影はお休みが続いていますので、今回と次回はこれまでに私が出会えた『超新星』について。

超新星』とは、質量の大きな星が年老いて内部の核融合を終えて最期を迎えるときにおこる爆発現象のこと。
記憶に新しいところでは、超新星ハンターの板垣さんが先月5月の
日本時間20日 2時22分におおぐま座のM101銀河で発見された SN 2023ixf

幸運なことに わたしは購入したばかりのCMOSカメラで発見前に偶然2夜撮影しており、
発見から11日後にも月明りの中で撮影することができました。

その撮影した3夜の画像で作成しなおしたGIFアニメです。 ↓
(注)実際の高度変化はこんなに緩やかではなく、発見時14.9等から3日後には最大光度11等級に達しています

その後の調査でこの超新星爆発が始まったのは、日本時間の5月18日19:09’だったことがわかりました。
わたしがM101の2夜目の撮影を終えたのが同じ18日の01:03’ですので、かなりのニアミスになります。
( とは言っても、2180万年前に起きた出来事ですが・・

板垣さんによる超新星の発見はこれで通算172個目になることから、
超新星爆発って しょっちゅう起きてるんだ と思われる方もおりますが
Wikipediaによると
超新星が出現するのは 系外銀河の観測では1つの渦巻き銀河で数十年に1回程度、
わが天の川銀河内では100年から200年に1度くらい。
ちなみにわたしたちの天の川銀河内で最後に超新星が確認されたのは1604年。
だそうで、やはりまれな現象になります。

わたしは天の川銀河の最期の超新星はカニ星雲を作った超新星爆発のことだなと早とちりしたのですが、
調べたらおうし座の超新星爆発はそれよりかなり前の1054年でした。
Wikipediaによると1604年(関ケ原の合戦の4年後)に出現した超新星は
へびつかい座に出現した『ケプラーの星』だそうです。

次回は わたしのこれまでの11年半のブログ記事で
多少なりともご縁のあった超新星について振り返ってみます。


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来週火曜日は発足したばかりの『上越天体写真友の会』の月例会があります。
第1回は 幸運にも撮れた超新星のネタで勉強会の予定。
そんな訳で超新星出現のGIFアニメを作り直し、
ついでに わたしがこれまでにご縁のあった超新星も調べてみました。
ピックアップできた超新星についても 当初は今回の記事に掲載する予定でしたが、
梅雨時のネタ切れ時期でもあり、2回に分けることにしました。
梅雨といえばこの花、わが家の裏の「勝手連の花たち」です


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