雲の上には宇宙(そら)

 雪国越後にて、30年ぶりに天体写真に再チャレンジ!

ASI533MC Pro 導入検証(その2)予期せぬ難題も、また楽し。

2023年04月16日 | 機材
初めての冷却CMOSカメラ ASI533MC Proが届いてからわずか数日の検証で
一番の関心事であった 冷却ステラショット2での制御が 問題なく行われる事がわかりました。

そこで、この新月期に晴れたらすぐ撮影できるようフラット画像の作成から始めようとしたのですが
予期せぬ難題が発生しました。

問題が発生したのは、前から使っているビクセン製EOS用ワイドアダプター
今回CMOカメラと同時購入したZWO製のEOS-EFマウントアダプター

この両者は はまるのですが、きつくて5mmくらいしか回せないのです。
それでは いつカメラが外れて落下するかわかりません。

普通なら「新しく買ったマウントアダプターに問題がある」と考えるですが、
"難題"というのは
新しく買ったマウントアダプターには手持ちのEFレンズが問題なく装着できるということ。
(むろん、前から使っているワイドアダプターも手持ちのEOSカメラすべてに問題なく装着できます)
ちょっと頭を抱えてしまったのですが、反面 謎解きの楽しさもわいてきました。

しかし対象方法が思いつかず、苦し紛れに家内からヒントをもらおうと・・
どんな女性ともうまく付き合える男と、どんな男性ともうまく付き合える女が
うまく付き合えないとしたら、その原因はなに?
なんて馬鹿なことを聞いちゃったりして。

むろんヒントは得られるはずもなく・・・
今回 マウントアダプターを購入した STARBASE TOKYO のHPで
”マウントアダプターがゆるくなった時の対処方法”
を見つけました。
きつければ、その逆をやればよいのではと考えました。
そのためには買ったばかりのアダプターを分解しなけらばなりません。
中間にあるリングの板バネを延ばしたりして調整するとあるのですが、
中間リングに関係なく、接合部リングだけでも回らない事がわかりました。
そこでかみ合わせ部分に黒マジックを縫って回してみたところ
かみ合わせがきつい箇所がありました。

つまり アダプターを個々で使う分には許容範囲内なのですが、
両者を直接接続するとなると許容範囲を越えてしまう場合がある、という事です。
その部分をヤスリでけずるのですが、個々に問題があるわけではないので
両者を試しながら慎重にけずった結果、ロックできるまで回るようになりました。

この予期せぬ難題のせいで半日がつぶれて、フラット画像作成は深夜帯になってしまいました。
フラットの作成方法は従来と同じで LED室内照明と、周辺減光が偏らない様 白いプラ板の傾きを調整しながら行います
作成したフラット画像の一例です。 ↓
光度曲線だけ見ると露光過剰で飽和していないか不安になりますが・・
ご覧のとおりフラット画像の役割は十分果たせると思います。
(最初なので頑張って64枚コンポジットしています)


= = = = = = = = = = = = = = = = = = = = = = = = = = = = = = = = =
今回のような難題は最初で最後にしてほしいですね。

フラット画像の作成は露光時間を短くできるので先行しているのですが、
作成に時間のかかるダーク画像は、そもそもGain
露光時間はどうあるべきかが わかってから。
CMOSにおけるGainとはなにか、ISOとの関連は?
実測をしながら検証中です。
検証の結果については また報告いたします。

にほんブログ村 写真ブログ 天体写真へにほんブログ村
いつもポチッとありがとうございます。

= = = = = = = = = = = = = = = = = = = = = = = = = = = = = = = = =

コメント    この記事についてブログを書く
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« ASI533MC導入検証(その1) ... | トップ | ASI 533MC Pro 導入検証(そ... »

コメントを投稿

機材」カテゴリの最新記事