くまぷーの海外ドラマblog

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あれこれ見ています。

ミディアム2 第7話「審判のとき」

2007年05月31日 | ミディアム
ジョーは仕事が忙しいというのに陪審員に召喚され、何とか回避しようとするが不運にも選ばれてしまう。
ところがジョーが担当することになった事件の被告ガーナーは、アリソンの夢の中に出てきた男だった。しかしジョーが陪審を担当するために、アリソン自身も事件からはずされてしまうことになる。
裁判は遺体が見つからず、決定的な殺害の証拠がなかったためにデヴァロス不利に進もうとしていた。毎晩のように悪夢にうなされるアリソンだったが、その内容をジョーに言うこともできず、悩ましい日々を送ることになる。
そんな中アリソンは、ガーナーの裁判を傍聴していた女性に、ガーナーと深い仲にあるというビジョンを見る・・・

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以前、アリソンが事件のことではない夢を見てしまうので、アリソンの力が使えなかったということはあった。
しかし、アリソンが夢を見ているのに事件に使えないというパターンもあるというバージョンもあるわけだ。なるほど、ジョーを陪審員にしてしまえば策が封じられてしまうのだな。
デヴァロスはジョーが「勝ち」のカードだと思って切ったわけだけど、かえってアリソンというカードが使えなくなってしまって手づまりになってしまったのだ。

冒頭の夢をアリソンに見せたのが、ジェシカなのか他の守護霊なのかはわからないけど、後から考えるとなかなか説得力のある導入だと思う。
普通に面談してしまうと、ガーナーは人当たりが良くて、よき夫、よき婿、よき仕事人間に見え、話していてごまかされてしまう可能性がある。しかしアリソンはあの夢を見ていたせいで、彼は「人の心を巧みに操って追い込むことを楽しむという最低人間」なのだという印象をぬぐえなかったわけだ。
しかしあまりに唐突な夢だったせいでそれが事件に結びつくのに時間がかかってしまったのが残念。

それにしても・・・あの「年収倍にするから服を脱ぐか」っていうのは相当にイヤラシイ質問だと思う。しかも決して人前では体をさらす自信のないだろう太めの女性を選んでの誘導尋問。最後には夫にまで追い込まれてしまって・・・おそらく被害者ジェシカはあれと同じような状況にあったのではないだろうか。
最初はおだてられて気分よくなって、しかし気付いた時には自分は逃げられない袋小路に追い込まれ、味方のはずの身内まで敵にまわっていたという。父親に彼への不信を訴えていたとしても、おそらく耳を貸してもらえることはなかっただろう。ジェシカがどんな絶望の中で死を迎えたか、想像するに余りある。

ジョーにとってはかなり苦い陪審員体験になってしまった。もしちゃんとアリソンの夢が使えていたら、ジョーが強硬に有罪を主張して説得できていたら、ハモンド氏が手を下して新たな血を流すことはなかっただろうに。
日本でも裁判員制度が始まるようで、かなり興味津津だったりする私なのだが・・・普通はジョーのように「仕事がぁ~」と思って嫌がるものなのだろうなー。
ところで、陪審員は普通に「家に帰れないで缶詰」っていうイメージがあったのだが、ジョーはちゃんと帰宅して、家から裁判所に通っていた。「裁判が終わるまでホテルに缶詰めで外界と接触一切禁止」っていうのが前提だと思っていたのに、あれは話題の裁判だけとかそういうことなんだろうか?
今回のジェシカ・ガーナー事件は殺人という凶悪事件だし、報道もされていたから注目の事件でもあったわけで、なぜ帰れるんだろうと不思議に思ってしまった。ちょうど「FBI~失踪者を追え3」でも9話「陪審員の過去」で陪審の話が出てきたのだが、その中でも「自宅に事件のメモを持ち帰っている」というセリフが出てきていた。
その辺の差は一体なんなんだろう。モンクやCSIでも、陪審員の密室状態で起こる殺人、っていうのがネタになっていたわけで、非常に気になってしまった。

ブリジーがアリエルの服を勝手に着て怒られていたが、サイズ違うだろうになぁ。
天然ボケなブリジーも、そろそろ女の子らしく身だしなみに興味が出てきたお年頃なようで、アリエルに髪をとかしてもらってわくわく、というシーンにほっこりしてしまった。
ブリジーもそうやって大人の階段登っていくんだねぇ。
「パパは今日もいっしょ?」とかまだまだおちびちゃんではあるんだけどね。
今、本物のアリソンが書いた本「愛する人の霊はいつもあなたのそばにいる」を読んでいるところなのだが、ブリジーにあたるアリソンの次女(名前が違う)は、ほんとにまんまブリジーっぽいらしい。
キャラ造形はかなり実物に忠実なのだそうだ。はたして本物のブリジーはドラマのブリジーを見てどう思っているのだろう・・・


【 脇俳優チェック 】

◆陪審長 .... James T. Callahan
評決を出すための多数決を取ろうとしていた白髪の男性。
「ER」第7シーズン1話「学園祭」では、ERに運び込まれ死亡した妻に付き添ってきた男性として登場していた。彼は妻の死にうまく対処できなかったのを悔い、さらに奥さんの遺体は放りっぱなしにされてしまう。しかしERスタッフは誰も彼を気にかけてあげる余裕がないうちに、彼は奥さんの薬を飲んで亡くなってしまうのだった。
60年代からテレビや映画に多数出演しているベテラン俳優。映画ではダイアナ・ロス主演の「ビリー・ホリデイ物語 奇妙な果実」など。「かもめのジョナサン」でアニマルトレーナーだったというデータも出てきたのだけど、ほんとかなぁ。同姓同名の別人じゃないかと不安。

◆ジェシカの父ハモンド氏 .... Ronny Cox
オフィシャルサイトあり
「デスパレートな妻たち2」19話「恥と外聞」では、ブリーの実父ヘンリー・メイソン役で登場している。突然やってきてはブリーとアンドリューを事情も知らずに仲直りさせようとしたり、それが無理と見るやブリーをダメ母扱いしてアンドリューを連れて帰ろうとする。しかしアンドリューがゲイと知るとガチガチな保守派ぶりを発揮して切り捨てるという暴挙に出るのだった。
「ビバリーヒルズコップ」シリーズではビバリーヒルズ警察のボゴミル刑事部長役を演じている。1ではアクセルの越権行為に怒っていたが事件を通して友情を結び、2ではボゴミルが撃たれた事件でアクセルが駆け付けるのだった。(3には出演していない)
「トータル・リコール」では火星の支配者コーヘイゲン役、「ロボコップ」では強盗一味と手を組んでいた上司のジョーンズ役、「ホワイトハウスの陰謀」では大統領役と、「やっぱり悪いやつだった」みたいな映画のキーマンを演じていることが多い。
ドラマでは「スターゲイト SG-1」でキンゼイ上院議員(後に副大統領)役でシリーズン全般に登場し、政治的な裏工作によりSG-1を危機に陥れるイヤーな存在。
「CIA:ザ・エージェンシー」では第1シーズン途中までCIA長官アレックス・ピアス役を演じている。ピアスは失脚して途中退場。

◆ジョーと仲良くなった陪審仲間の女性 .... Octavia Spencer
「CSI:NY」第1シーズン21話「疑惑の任務」では、ステラが担当したベビーシッター殺害事件で、赤ちゃんの両親が帰ってこないために預けられた児童保護局の担当官として登場していた。
AXNで放送のヘザー・ロックリアー主演の「LAX」に、フライトアテンダント役で6エピソードほど登場。

◆被告スティーブン・ガーナー .... James Patrick Stuart
「CSI:科学捜査班」に、第4シーズン7話「24時間の猶予」以来弁護士役で時々出演しており、最近では第6シーズン6話「神の子」でジョアンナ事件の被告側弁護士として登場していた。
「宇宙空母ギャラクティカ」では天才少年ドクタージーの2代目役として4話目から登場している。当時は「Patrick Stuart」とクレジットされていて、こんなにかわいらしかった
「クローザー」第2シーズンでは地方検事役で2エピ登場予定。

◆オープニングの「夫」 .... John Harnagel
スタンダップコメディの場面で、「服を脱いだら年収を倍」と持ちかけられた妻が拒否したので、無理やり脱がせた夫の役。
「デスパレートな妻たち」第3シーズン18~19話に登場予定だが、役名が「ギルバート・マクラスキー」なので、マクラスキーさんの息子役かな?

◆ガーナーの妻ジェシカ .... Bellamy Young
「CSI:マイアミ4」ではシークレットサービスのエリオット捜査官のフィアンセで、検事のモニカ・ウェスト役で登場していた。カリーはエリオットといいムードだったのにもかかわらず彼女の出現でおじゃんに。しかしモニカの裏工作のせいでCSIラボが危険にさらされたことが発覚してしまうのだった。
「ER」第8シーズン7話「もし神の慈悲に背いたら」では、親の期待と自分の意志の、法学部と医学部の志望のはざまでプレッシャーに押しつぶされて自傷癖に走ってしまっていた大学生、グレース役を演じていた。
現在、「CSI:NY」の若手三人衆(ダニー、ホークス、フラック)の中の人たちがそろって出演している映画「This Is Not a Test」に出演で撮影中。
「グレイズアナトミー3」22~23話に登場予定。

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3 コメント

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スタンドアップコメディ (underdog)
2007-06-02 16:51:20
これから、30年間、年収を3倍にすると、200万ドルになるけど、そうしたら、服を脱ぐかと、聞くと奥さんは断るけど、旦那さんと他の人達にとっては商談が成立して、皆で脱がしにかかる訳だけど、これはスタンドアップコメディというよりは、皆名札をつけていたから、投資セミナーの会合でしょう。スタンドアップコメディを見に来た人なら、全員で脱いでいると思います。
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鹿のビジョン (miyako)
2007-06-04 10:19:21
冒頭の夢ですね、ひどいですね~。「なぁ、脱ぎなさい」の旦那視線が嫌でした。私も脱げないなぁ。。。
お金持ちになるためには、どんな事(殺人をも)もする! そんな決断力を養う?セミナーなんて、アホらしい!

鹿のビジョンは、やっぱり森で猟のように殺されてしまう比喩なのでしょうか。。。元彼女の後ろをついて行く、殺害現場を教える、今回のヒントは森の精が教えてくれたのかな。

ブリジー、ピンクの服にバンダナ。。。ちょっと無理があったかも お姉ちゃん、我慢してエライな。


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コメントありがとうございます (くまぷー)
2007-06-08 00:23:39
>underdogさん
あぁなるほど、投資セミナーなんですね。
そういう風にわかると、夢の意味がさらにわかる感じですね。ありがとうございます。

>miyakoさん
森の精っていうのもいいですねー。殺されるところを見ていたんでしょうかね。森にはいろんなものが棲んでいる、といいますから、父親もきっと「何か」にとりつかれるように復讐を遂げてしまったのでしょう。
ブリジーのかわいらしさに目を奪われがちですが、アリエルはいいお姉ちゃんですよね~。髪を梳いているシーンはほっこりしました。
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