goo blog サービス終了のお知らせ 

伊勢崎市議会議員 多田稔(ただ みのる)の明日へのブログ

行政経営、地方政治、そのほか人生にプラスの楽しいこと eメールアドレスkucctada@mail.goo.ne.jp

山口揚平「10年後世界が壊れても、君が生き残るために今、身につけるべきこと」

2020-05-21 18:58:23 | Weblog

山崎亮式「ブックカバーチャレンジ」12冊目

・21世紀の仕事はアートとデザインしかない。
 なぜなら言語化される仕事は機械化されるから。
・アートとは、私たちが知覚した本質を具体化したもの。
・デザインは、ノイズアウトすることによる人々の認知コストの低減。
・アートとデザインは矛盾しない、むしろ補完関係にある。

ここで言うアートは芸術だけでなく「コンセプト」も含みます。
そしてアデザインは社会制度を変革するような広い概念。

本書の趣旨を理解した後、具体的な行動を起こすには次の2冊。
 ・玉樹真一郎「コンセプトのつくりかた
 ・小西利行「仕事のスピード・質が劇的に上がる すごいメモ。

これからの社会で「価値」を創造しようとする方は、
この3冊はぜひともお読みください。
ビジネスだけでなく学問の場やNPO活動などでも非常に有効。
新しい視点やコンセプトを見つけるために!

 

 

山口揚平
「10年後世界が壊れても、君が生き残るために今、身につけるべきこと」


1 モノを作る世界から、作らない世界へ

上の世代はmore and more(多ければ多いほど良い)と考えている。
今の人はless is more(物事はシンプルなほうがいい)と考えている。
すでにヨーロッパでは、モノを作ることは悪。
若い人たちは、モノをシェアしたり、生活をシンプルにすればするほど、
人間関係や周りの空気や気持ちがよくなることを直感的に知っている。

 


2 問題は、それが起きたのと同じレベルで解決することはない

人生で最も大切なことは「意識の焦点」。
いつも異なった次元からモノを見ることを心がける。
意識の焦点を3次元、時間、空間、お金に置くなら、
お金という次元を越えることができず問題は解決しない。


3 すべての人はアートとデザインを学ぶべき

・21世紀の仕事はアートとデザインしかない。
 なぜなら言語化される仕事は機械化されるから。
・アートとは、私たちが知覚した本質を具体化したもの。
・デザインは、ノイズアウトすることによる人々の認知コストの低減。
・アートとデザインは矛盾しない、むしろ補完関係にある。      

 

 

4 イーロン・マスクを産む時代

普通我々はリソースベースで物事を考えてしまう。
これは手元にあるものでどうにかしようという発想。
だがこれは分業とネットワークが十分でなかった20世紀の発想。
いまや世界はあらゆる分業と資源の調達を可能にする。
新しい物事の実現に必要なのは構想と信用と公共精神。

 


5 教育が時代遅れである理由

「教」は、社会秩序や社会で求められていることを教え込むこと。
「育」は、個人の個性を育むこと。両者は若干矛盾した概念。
社会でスムーズに生きていく力と自分を解放して生きることを両立させる。
「育」は自分でやらなければならない。私たちは場所と環境を変え、
新しい問題意識を手に入れ続けなければならない。
そうでなければコモディティかから逃れられない。
大事なことは知識や情報ではない。意識だ。


「頭が良い」の定義は変わった。
昔は、情報・知識の量・正確さなどメモリー能力が求められた。
現代は、クリエイティビティ(思考力・想像力)へシフトした。
調べられるものをいちいち憶える必要はない。

 ※クリエイティビティ:

  何を考えなければならないかを考える能力。

  一見無関係なものに有機性を見いだす能力。

  イメージング。ストーリーテリング。

 


6 21世紀に必要な3C

君たちが受けてきた教育は前時代の産業システムに基づいたもの

だからこれからは役に立たない。

今後学ぶべきは「主体性」と「共感心」。

グローバルに生きて、さまざまな価値観を知り、

自分との違いを分かった上での人間関係・信頼の作り方。

学ぶべきは、コンピューターのプログラミングや英語ではない。

それらはアプリケーションであって、あとでいくらでも付け足せる。

20世紀の3Cは、キャッシュ(金)、コネクション(人脈)、コンペティブネス(競争心)。

21世紀の3Cは、キュリオシティ(好奇心)、クリエイティビティ(創造力)、クレビリティ(信用力)。

 

 

(多田コメント)

日本が発展途上国だった時代は、先進国に比べて人件費が安かったので
モノを作れば売れました。大量生産の時代です。

しかし近年は、アジア諸国が経済成長し、安く作る競争では
人件費の面でかないません。

さらに現代では、
大きな工場ができてもオートメーション化が進みます。
つまり、競争する相手は発展途上国の安い人件費ではなく、
機械になりつつあります。

このような流れから、指示された作業しかできない人は、
徹底的に安い賃金で雇われるようになりますので、
これから「人間」が仕事をする「価値」は、機械にできない仕事へ
シフトしていくべきなのです。それがアートとデザイン。

ここでいう「デザイン」は、単なる外形のデザインではなく、
制度やコンセプト、社会のあり方などを再設計するような広い活動。
それゆえ、行政職員や政治家には特に必要な能力と考えます。

 

 

(参考ブログ)
コンセプトの理解 2013-07-10
すごいメモ 仕事のスピード・質が劇的に上がる 2016-04-21 
コンセプトを形にしたものがデザイン 2017-09-03 
21世紀の仕事はアートとデザインしかない 2017-06-05 

 

(ジャズカフェ工事)

外のレンガ壁。モルタルでの目地埋め作業が終わりました。

 

 

 

 

 

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 近藤麻里恵「人生がときめく... | トップ | 前野隆司・保井俊之「無意識... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

サービス終了に伴い、10月1日にコメント投稿機能を終了させていただく予定です。
ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

Weblog」カテゴリの最新記事