伊勢崎市議会議員 多田稔(ただ みのる)の明日へのブログ

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ブックチャレンジ おまけ編

2020-05-25 17:21:52 | Weblog

こんな本もいいですよ、

ということで「おまけ編」3冊ご紹介。

 

 

 

1 黒柳徹子「窓ぎわのトットちゃん」

昔ベストセラーになりました。黒柳さんの自伝。

子どもらしさ、育て方が胸を打ちます。

 

好奇心のかたまりのトットちゃんは、

型通りの教育に納まらず、小学1年生で退学になりました。

お母さんが見つけた転校先のトモエ学園は、

トットちゃんの純真な思いと行動を温かく受け止め、

のびのびと教育してくれました

こどもがこどもでいられる貴重な時間。

こどもの在り方、教育の在り方。考えさせられます。

 

戦時中なのに、けた外れにのびのび育ったトットちゃん。

それはお母さんのチョッちゃんが偉大だったのです。

小学1年生のトットちゃんは学校の帰り道、
小学2年生くらいの男の子に出会いました。
(以下、引用)

 あるとき、トットちゃんが、学校の帰りに、
 この小さいガケの下を通ったときだった。
 マサオちゃんが、そこに仁王立ちに立っていた。
 両手を腰にあてて、えらそうな格好で、
 突然、トットちゃんに、大きい声で叫んだ。
 「チョーセンジン!」

 それは、とても憎しみのこもった、鋭い声で、
 トットちゃんは、こわかった。そして、なんにも話をしたことも、
 意地悪をしたこともない男の子が、なにか、憎しみをこめて、
 高いところから、自分に、そんなこと、いったことにも、びっくりした。

 トットちゃんは、家に帰ると、ママに報告した。
 「私のこと、マサオちゃんが、チョーセンジン!といった」

 ママは、トットちゃんの報告を聞くと、手を口にあてた。
 そして、みるみるうちに、ママの目に、涙が、いっぱいになった。
 トットちゃんは驚いた。なにか、とても悪いことなのかと思ったから。
 すると、ママは、鼻の頭を赤くして、涙をふきもしないで、こういった。

 「かわいそうに・・・。きっとみんながマサオちゃんに、
 『朝鮮人!朝鮮人!』というんでしょうね。だから『朝鮮人!』
  というのは、人に対しての悪口の言葉だと思っていいるのね。
 マサオちゃんには、まだ、わからないのよ、小さいから。

 よく、みんなが、悪口を言うとき、『馬鹿!』なんていうでしょう?
 マサオちゃんは、そんなふうに、誰かに悪口をいいたかったので、
 いつも自分が、人からいわれているように、『チョーセンジン!』と、
 あなたに、いってみたんでしょう。なんて、みんなは、ひどいことを
 いうのかしらね・・・・」

 それから、ママは涙をふくと、トットちゃんに、ゆっくり、こういった。
 「トットちゃんは、日本人で、マサオちゃんは、朝鮮という国の人なの。
 だけど、あなたも、マサオちゃんも、同じ子供なの。
 だから、絶対に、『あの人は日本人』とか、『あの人は朝鮮人』とか、
 そんなことで区別しないでね。マサオちゃんに、親切にしてあげるのよ。
 朝鮮の人だからって、それだけで悪口いわれるなんて、
 なんて気の毒なんでしょう。」

*黒柳 朝「チョッちゃんが行くわよ」もぜひどうぞ!

 

 

2 新谷かおる「エリア88」 マンガ本です。単行本全23巻。

主人公のパイロット・風間真は親友に騙され、

外人傭兵部隊の航空基地エリア88へ送り込まれました。

毎日が戦争ですが、契約期間が終わるまで除隊されない..。

生き残って恋人に会うために、今日も戦闘機を操る。

 

すばらしいマンガは無数にありますが、

一番深く心を動かされたのはこの「エリア88」

戦場における傭兵部隊なので、

いつ死んでもおかしくない状況の中、仲間を信じ、助け、

敵の戦闘機を落とし、生き延びます。

 

気が狂いそうなほどの恐怖と死に包まれた戦場での毎日。

その極限状況の中で人間は、

どこまで「己」を、「人間性」を保てるのか?

戦闘シーンが注目されがちですが、非常に重い主題です。

この重量感はまるでドストエフスキーを読んでいるよう。

ラストに救いはあるのか?

 

 

 

3 高橋秀実「弱くても勝てます」 ノンフィクション

東大合格者数日本一(当時)の開成高校野球部が、

平成17年夏・東東京予選ベスト16まで勝ち進みました。

勉学優先のためグラウンドで練習できるのは週1日

 

高校野球で強くなろうと思うと、

投げて、打って、守って、走って、と

あれもこれも求めがちですが、彼らにはそんな時間は無い。

限られた時間の中で勝つにはどうしたらよいのか?

 

捨てるんです

「走攻守すべてを鍛えなければいけない」というのは、

思い込みだったんです。

彼らの思いきった割り切り方は、パレートの法則を想起させます。

一番大事な20%を伸ばすためには、残りの80%は捨てる。

この潔さが試合にどう生きるのか?

野球だけでなく、マーケティングや経営など、

多くの面で勉強になります。

 

 

 

 

 

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