伊勢崎市議会議員 多田稔(ただ みのる)の明日へのブログ

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少年サッカー ASITA杯 

2008-11-16 20:09:16 | Weblog
日曜日の早朝は、道もすいている。
30分ほどで、田んぼの中にそびえ立つサッカースタジアムが見えてきた。
あいにくのどんよりとした空模様。
グランドにまだ人影はない。

土日にかけて、
ここ伊勢崎市あづまサッカースタジアムでは、
少年サッカーのASITA杯が開かれました。
小学5年生以下の大会です。

群馬県佐波郡の町村と、
佐波郡の中心に位置する伊勢崎市のチームの大会です。
合併以前は、赤堀町、境町、伊勢崎市、玉村町、東村の
頭文字をとり、ASITA杯と名付けれれたようです。

現在では、
玉村町以外の町村は、すべて伊勢崎市に合併しましたが、
大会の名前は残りました。

5年生以下の大会ですので、
6年生のレギュラー陣が引退し、
新人戦的な色合いが強いです。

チームによっては、
5年生が11人いない場合、
4年生や3年生が出場します。

各参加チームから、
主審と副審(ラインズマン)を出します。
今までは、6年生の保護者にお世話になっていましたが、
私の息子が5年生なので、
ひさしぶりに副審を勤めました。

公式戦なので、
日本サッカー協会の審判ライセンスが必要です。
長男が少年サッカーをしていた頃は、
よく副審や、公式戦での主審もしていました。

審判のライセンスには
有効期限があり、期限内に所定の講習を受講しなければ
失効してしまいます。
仲間内では、ライセンスを「流す」と言ってます。

ライセンスを取得するための講習は
一日いっぱいかかりますが、
継続講習は半日程度で済みます。

私は流れてしまっていたので、
今回の大会に備え、
先月妻と一緒に、新規の講習を受けました。
私がいけない場合は、
妻が対応するためです。
大会でも、ときどき女性の審判を見かけます。

サッカー審判について、
大まかに解説します。
選手と一緒に競技場内を駆け巡り、ホイッスルを吹くのが
主審です。

主審を補助するために、
競技場の縦のラインに沿って走りながら、判定しているのが
2名の副審です。以前はラインズマンとも呼ばれていました。

主審は、反則があった場合、
笛を吹きます。わかりやすい仕事です。

副審の仕事は、
大まかに言うと2つです。
一つ目は、ボールがラインを越えたか否かの判定です。
外に出る場合と、ゴールインする場合があります。

二つ目の仕事は、
オフサイドの判定です。
サッカーのルールは簡単です。

キーパー以外は手でボールを扱ってはいけません。
それ以外の禁止事項は、けったり、たたいたりしてはいけないなど、
常識でわかるようなことです。

唯一素人の方にわかりにくいルールが
「オフサイド」です。

ごく簡単に言うと、相手側陣地において、
相手ゴールから相手選手を数えて、
二人目の選手がいる位置がオフサイドラインとなります。
通常、相手ゴールから一人目の相手選手はキーパーです。
すると、二人目の相手選手は、バック(守備)の選手のうち、
一番後ろにいる選手となります。

この守備側選手より相手のゴール側で
自陣側からの味方からのパスを受けてしまうと、
オフサイドの反則となります。

例外としては、
相手チームの二人目の守備選手より相手ゴール寄りに
ボールが位置する場合があります。
選手がドリブルで守備の選手を抜き去って突破したケースなどです。

この場合は、
相手チームの二人目の選手の位置ではなく、
ボールがある位置がオフサイドラインになります。
したがって、
このボールが味方選手へ、
戻り気味にパスされた場合、相手守備選手の有無にかかわらず、
オフサイドとはなりません。

簡単に解説したつもりですが、
難しくなってしまったかもしれません。
選手もボールも絶えず動いているので、
オフサイドラインも絶えず動いています。

副審は、
このオフサイドラインの真横を絶えずキープするために
ライン沿いを走っているのです。
テレビやスタンドからサッカーを観る機会があったら、
副審にも注目してみてください。

副審のいる位置より、
相手のゴールの近くに攻撃側選手がいて、
パスを受けた場合は、さっとフラッグが上がり、
オフサイドの判定がでますよ。
ちなみに並んでいた場合は、セーフです。

攻撃側は、
このオフサイドラインを利用し、
一瞬のタイミングでオフサイドをはずして、
パスが蹴られた直後に、守備側選手の裏へ走りだします。

パスの出し手は、
守備側選手の後ろのにある空間(スペース)と、
味方選手の走る意図を
アイコンタクトで感じで、
守備を崩す必殺のスルーパスを出すのです。
中田英寿のスルーパスは、
「キラーパス」と呼ばれました。

スルーパスまでは、
小学生レベルの試合でも、攻めの基本です。
次の守備の話は、
中学生レベル以上でないと、難しい戦術です。

守備側は、
オフサイドラインが守備の基本です。
統率のとれたバックラインを上げ下げして、
攻撃側選手をセンターラインまで押し返します。

センターバック又は
スイーパーはバック・ラインを統率しつつ、
バックラインの底にポジショニングします。
つまり、守備の統率者自身がオフサイドラインとなります。

攻撃側の選手であるフォワードは、
オフサイドラインぎりぎりに位置し、
飛び出そうと待ち構えています。

守備側は、それを逆手にとって、
あいてがパスを出すタイミングの直前に、
敵のフォワードより、敵のゴール側へ移動し、
攻撃側選手をオフサイドゾーンに置き去りにし、
積極的にオフサイドの反則にはめる戦術があります。
これを「オフサイド・トラップ」といいます。

「オフサイド」のルールを設けたことにより、
守備側は受け身一方でなく、
オフサイドラインをコントロールすることで、
攻撃側選手のポジションを強制的に
コントロールできるようになったのです。

オフサイドがなければ、
敵のゴールの前に、いつでもフォワードがはりついて、
ボールを大きくけりあうだけの
単調なスポーツになってしまいます。

オフサイドがあることにより、
攻撃側選手は、攻めてもボールを奪われたなら、
戻らなくてはならない。
また、戻ることにより、バック(守備側選手)の後ろに
広大な空間が生まれることで、
再びスピードのある攻撃が可能となる。

サッカー観戦の見どころの一つは、
このような攻守の戦術の駆け引きなのです。
したがって、
日本のテレビ中継のように、
ボールを持った選手ばかりアップで写していては、
オフサイドラインをめぐる戦術の攻防は、
何もわかりません。

サッカー先進地の
ヨーロッパの中継では、
もっと広い視野で、フィールド全体の動きを映すのが常識です。
こんな見方をしてみると、
よりサッカーを楽しめます。

(ルールに関する記述や、サッカー観戦の見どころ等については、
 あくまで個人的な意見です。)








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