伊勢崎市議会議員 多田稔(ただ みのる)の明日へのブログ

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市民との壁がなくなりました 龍ヶ崎市各課のブログ

2010-11-11 22:45:02 | 行政経営
どうも「お役所言葉」というのは、
温かみがない、堅苦しい、分かりにくい。
こんな印象ではないでしょうか?

どこのお役所にも、広報課があり、
広報誌を発行して、自治体のホームページも
持っています。

なぜが、広報課を通して広報すると、
きちんと、間違いなく、もれなく
正しい言葉で書かれているせいでしょうか、
どうも「気持ち」が伝わってこないのです。

まるで、ロボットかコンピューターからの
原稿を、昔のNHKのアナウンサーが読み上げているような
味気なさ。

ところが、
いきいきしているホームページがあるんです。
茨城県の龍ヶ崎市です。

市のホームページの中に、
各課のオリジナルブログがあり、
生き生きとした内容と、鮮度の良い情報です。
そして、
担当者の「市を良くしていこう!」
という「意気込み」までが伝わってきます。

学校給食に絡んで
「食育、食育」というコトバは良く聞きます。
給食の時間などに子どもたちにへ
生産地や生産者、栄養バランスや、食文化などを
お話しすることは、よくあると思います。

龍ヶ崎市では、学校給食センターがブログを通じて
学校給食の献立の中から、行事食・伝統食や各地の郷土料理、
人気のレシピ等を紹介します。
レシピの中でその料理の誕生のいわれなどについても
解説しています。

学校に、栄養士の方などが訪問して
食育のお話をしても、
人数的に足りないと思います。

できれば、子どもたちだけでなく、
保護者にも、あるいは保護者にこそ
食育を伝えることが有効だと思います。

実際に子どもたちに
毎日食事を作るのは保護者です。
保護者が、食文化まで含めた食の知識を持っていれば、
家庭内で、いつでも、ずっと食育の話や実践ができます。

学校給食センターの方が
本気で「食育」の普及を考えたなら、
このような形になるのではないかと感じました。

そのほか、
都市計画課のブログ「都市(まち)づくりDiary」は、
野球にかける竜ヶ崎市民の熱い思いが
伝わってきました。

各課のブログのアクセスランキング
前月に対する上昇、下降も分かります。

ブログを拝見したところ、
全部の課では無いようなので、
やる気のある課が取り組んでいるのだろうと思います。

また、記事のアップも、
強制ではなく、自主的に行われているようです。

行政の仕事ぶりは「お役所仕事」と批判されがちです。
その理由は、行政はその地域における独占企業で
競争がないからだ、という説も聞きます。

しかし、
龍ヶ崎市のホームページの
ブログに関しては、競争があると感じました。
各課がブログを発信するもしないも自由。
しかし、それは市民にも丸見えです。
やる気があるのかないのか。

もちろん、駄文を並べても見苦しいだけです。
いかに、市民に情報を、暖かい気持ちを伝えるか、
そして市民と自治体との関係性(CRM)を作り上げる
努力をしているのか。

(財)地方自治情報センターの冊子によれば、
自治体CRMとは「住民指向を基軸に据えた自治体経営の実現を目指し、
住民と行政の関係を再構築する概念」。

従来のお役所言葉による、
清く正しい広報だけではなく、
血の通った気持ちまでも伝えるコミュニケーションが
求められているのです。

今後の龍ヶ崎市に期待いたします。

P.S.
本日は、地域の民生・児童委員さん4名と
ご一緒する機会がありましたので、
ICSをご紹介しました。



みなさん、外国籍児童の家庭支援でご苦労されていますので
ICSの活動を大変高く評価され、
見学して下さいました。



日本語を教える教室に
習字が貼ってありました。
「あいしてるかぞく」
「わたしのかぞくは とても大切」



桐生市の小学生の自殺事件があっただけに
これを目にした私も民生・児童委員さんも
目が潤んでしまいました。

あの女の子が、
ここに来ていれば助かったろうに。
そう思いました。








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