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伊勢崎市議会議員 多田稔(ただ みのる)の明日へのブログ

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伊勢崎市の水道水 放射能検査の結果

2011-04-08 22:33:48 | 地震・災害 関係
伊勢崎市の水道水の放射能検査の結果が発表されました

以前ブログでご紹介しましたように、
伊勢崎市の水源は、
県から買っている利根川の表流水(県央第2水道)と、
深井戸の2種類に大別されます。

県の水道は以前から基準値以下と発表されていました。
今回の伊勢崎市の発表は深井戸の水源についてです。

伊勢崎市には、9つの浄水場・配水場があり、
それぞれの水源は次のとおりです。
なお、深井戸は各配水場内やその周辺に複数設置されています。

 赤堀磯配水場 県水100%
 赤堀西久保配水場 県水100%
 あずま浄水場 県水80%、井戸20%
 波志江配水場 県水85%、井戸15%(竜宮上水道の井戸水)
 書上浄水場 県水71%、井戸29%
 竜宮浄水場 井戸100%
 広瀬浄水場 井戸100%
 境ふちな配水場 県水52%、井戸48%(下武士浄水場の井戸水)
 境下武士浄水場 井戸100%

----------------------
以下、整理します。
県水はすでに確認済みなので、県水100%の水源は
安全確認済みです。
 赤堀磯配水場 県水100%
 赤堀西久保配水場 県水100%
----------------------
本日付けで、安全確認されたのは、
広瀬(地下水)、竜宮(地下水)、下武士(地下水)、波志江(表流水)です。

 広瀬浄水場 井戸100%
 竜宮浄水場 井戸100%
 境下武士浄水場 井戸100%
 波志江配水場 県水85%
---------------------------
さらに、波志江の地下水は竜宮の地下水であり、
境ふちなの地下水は、下武士の地下水なので、確認済みとなります。
 波志江配水場 県水85%、井戸15%(竜宮上水道の井戸水)
 境ふちな配水場 県水52%、井戸48%(下武士浄水場の井戸水)
--------------------------
本日時点でまだ確認できていないのは、次の2つです。
 あずま浄水場 井戸20%
 書上浄水場  井戸29%

 (水の供給範囲はコチラでご確認下さい)
--------------------------------
本日、水道局長さんに確認したところ、
残りの2つについても早急に安全確認し、発表できるよう
努力しているとの回答でした。
市民の安心のために、一日も早い確認を望みます。

今回、地下水が安全確認された各配水場について
現地確認をしてきました。
水道局の皆さんには、わかりやすく説明して頂きまして
ありがとうございました。

1 竜宮配水場
(1)深井戸がある場所の地層模型

茶色は粘土質の不透水層。およ地下200mの水は、200年かけて
しみこんだ水だそうです。

(2)深井戸4号の外観


(3)4号井戸のふたを取るところ


(4)4号井戸の中
先ほどのふたを取ると地下室がある。
この場所の真下に約200mの鋼管が打ち込まれている。
地下40mくらいまで、地下水が来ている。その中に水中ポンプがあり、
くみ上げている。構造的に、地下水脈から水道管に入るまで外気とは
基本的に接触しない。よく見ると太い配管に水道の蛇口が付いています。
ここからサンプリング用の源水を採取します。


(5)各家庭へ水を送るポンプ


(6)非常用発電機。停電時にポンプを動かします。



2 広瀬配水場
(1)場内にある1号井戸


(2)薬注室、次亜鉛酸ソーダで消毒


(3)急速濾過器(水から不純物を取り除きます)


3 境下武士配水場
(1)深井戸・第7水源地・ここの水を調査しました


(2)地下水が集められるプール(地下)


(3)濾過器


(4)浄水池(2種)



(5)ポンプ室


(6)バレルポンプ(水中ポンプからバレルポンプに変更)



-----------------------
今回の視察調査で、深井戸の水は、
外気にはほとんどふれないので、
放射能汚染とは関係がないと感じました。

群馬県への福島原発の放射能汚染は、
放射能を帯びたチリなどが、風で拡散しています。
そのため、山や川にチリが落ちた場合、
表流水を水源とする水道水が汚染される可能性があります。

一方、深井戸の場合、
地表の水を浸透させない不透水層よりも
下から水をくみ上げます。
そして、
地下水脈から深井戸の鋼管を通り、
ポンプを経て水道管へ行くので、
伊勢崎市の場合外気に触れる機会がありません。

伊勢崎市では、何度も計画停電がありました。
配水場では、断水しないように
停電前から非常発電機を動かし、給水していました。

伊勢崎市の水道は、
ストックしている水が、少なくなってくると
ポンプが稼働して水をくみ上げます。
停電復旧直後は、水道需要が急増するため、
供給能力の限界が瞬間的に生じるようです。
そのため、水が普段と違う流れ方となり、
水道管内のさびなどが混入することがあるそうです。

市民の皆さんは、ポンプや水道管を守るためには、
停電復旧後、一斉に水を使わないで、
可能であればずらすように心がけて下さい。
特に、水洗トイレの使用が要注意です。

ご不便をおかけしますが、
伊勢崎市の水道全体のため
ご協力をよろしくお願いします。

残りの地下水の安全確認がされましたら
またブログでご報告します。

冒頭の写真にある広瀬浄水場のさくらは、
今見頃です。







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