伊勢崎市議会議員 多田稔(ただ みのる)の明日へのブログ

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勝負は平時の訓練と備え

2018-07-05 18:22:00 | 地震・災害 関係
本日7月5日付け日経新聞「論点スペシャル」から。
九州北部豪雨から1年経過し、
見えてきた課題について3名の方が語っています。
詳しくは紙面をご確認ください。

特に、兵庫県豊岡市長中貝さんの言葉に共感しました。
自治体の災害への対応について、
「勝負は平時の訓練と備え」という言葉です。

災害が起きてから、救助をしたり、
病院へ運んだり、避難誘導をしたり、
備蓄食料を配るのは事後対応です。
起きたことに対する後追い。

災害時にはいろいろな資源が不足します。
情報や、人手、機材、水、毛布、非常食などなど、
たくさんのものが不足しますが、
一番貴重なものは「時間」だと私は考えています。

たとえ倒壊した家の下敷きになり、
出血多量で、火事が迫ってきていても、
死ぬまで1年以上の時間があれば、
ゆっくり対応しても間に合います。

しかし現実はそうではありません。
大災害時には、あちこちで
非常の緊急事態が同時多発します。
「災害対応とは、時間との戦い」なのです。

事前に準備できることは準備しておくことが、
災害時の時間の節約になるのです。
必要な物資の備蓄や、訓練、情報広報手段の確保など。

ブロック塀が倒れて人が下敷きになってから、
いくら急いで救助しても間に合わないこともあります。
事故がおきてから急ぐのではなく、
平時に危険個所を点検し、直しておくことが
災害時に人命を守る一番の予防なのです。

このような認識のもとで紙面の提言を読むと、
豊岡市長さんの言葉
「勝負は平時の訓練と備え」は、重みがあるのです。


P.S.
過去の水害や大震災を経験した市町村長さんが、
「災害時にトップがなすべきこと」という
24か条の提言
を発表されました。
貴重な御意見をじっくり研究させて頂きたいと思います。




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