踊る小児科医のblog

青森県八戸市 くば小児科クリニック 感染症 予防接種 禁煙 核燃・原発

麻疹・風疹混合ワクチン(MRワクチン)初承認へ

2005年06月30日 | こども・小児科
麻疹(はしか)・風疹の混合ワクチンであるMRワクチンが承認となり、来年から接種開始できる見通しになりました。現行のそれぞれ別々に2回から1回に減るのではなく、MRワクチンを2回接種することで、接種回数の負担は同じまま、効果はより確実になります。これでやっと、日本でも麻疹を根絶させる道筋が見えてきました。MRワクチンは、10数年前に問題になったMMRワクチンのうちおたふくかぜのワクチンを抜いた組み合わせで、諸外国ではほとんどがMMRの2回接種がメインなのですが、現状でMMRを再認可・再開できる環境にないことから、MRでの承認・接種が待たれていました。問題は、今回も1社だけ承認という点で、できれば複数社の製品が選べる環境にならないと、長期にわたって安全に供給されるか心配な気もします。

MRワクチン、初承認へ

 薬事・食品衛生審議会の薬事分科会は29日までに、麻疹(ましん)=はしか=と風疹(ふうしん)の予防を目的とした混合ワクチン(MRワクチン)の製造を了承した。
 財団法人阪大微生物病研究会(大阪府吹田市)が製造承認を申請していた「ミールビック」で、7月中にも厚生労働相が最終的に承認する見通し。国内でMRワクチンの製造が承認されるのは初めて。
 厚労省は来年4月から、麻疹と風疹の予防接種を現行の各1回から2回に増やす方針で、接種を受ける子供の負担を減らせる混合ワクチンの利用を検討している。

青森県の性感染症とエイズのホームページで強調されていないこと

2005年06月29日 | こども・小児科
久しぶりに県のホームページをアクセスしてみたら、

青森県"STOP STD"(ストップ・性感染症)ホームページ
http://www.pref.aomori.jp/std/
なるページが6月15日に開設されていました。

内容的には一般向けに必要な知識が一通り書かれているので、是非ご覧いただきたいと思います。

「STDと言えば聞こえのいいような錯覚をもちますが、気をつけないと恐ろしい病気です」
STDって聞こえがいいかな。知らない人が聞いたらそう感じる人もいるかもしれないけど、なんかヘン。

性感染症(STD)ってどんな病気なんだろう?のページに「エイズも性感染症(STD)の一種です」と書かれているのに、そのエイズに関しての記載がありません。おかしいなと思ってあちこちみてまわったら、

青森県 ” stop AIDS ” ホームページ
http://www.pref.aomori.jp/aids/
が、それよりも前の4月28日に開設されているということがわかりました。
いずれもメルマガなどには何も書かれていないし、全然知らんかったよ。
誰に知ってほしいのでしょうか。

http://www.pref.aomori.jp/aids/index6.htm
「保健所でのエイズ相談・検査は、匿名、無料で受けられます。エイズ検査を受けた方で、希望する場合には、性器クラミジア感染症、梅毒、肝炎の検査が匿名・無料で同時に受けることができます」
とのこと。

「エイズ相談、エイズ検査の実施状況」には平成11年度以降の相談件数と検査件数が書かれていますが、HIV陽性例数も書いてほしかった。

これまた探したところ、
http://www.pref.aomori.jp/aids/index4.htm を経由して、
http://www5.pref.aomori.jp/hoken/11548/cpub.html で、
「平成元年から平成16年までは1年間に0~5件の報告発生で推移していたところですが、平成17年では1月から3月までに既に5件の発生が報告されています」という深刻な増加傾向を知ることができます。

いろいろ開いていくうちに、肝腎なポイントがあまり強調されていないことに気づきました。

「性感染症(STD)は、早期発見・早期治療が大切です。「なんだかいつもと違うぞ」と感じたら、自分の症状を確認してください」と書かれているけど、問題は、エイズやクラミジアのように、感染していても何も症状がなくて、自分でも気づかないし疑いもしない、そしてお互いに感染を拡げあっているという事態であって、症状があるなら受診したり診断したりすることは難しくない。

「無症状なら治療しなくてもOKなの?」という項目には、「治療せずに放っておくと、重い症状を引き起こしたり、治療が困難になったりします」と書かれているけど、それももちろんあるけど、無症状で診察も治療もされずに世の中で感染源となって移しまくっている人がいっぱいいるということが、ほとんど強調されていない。

ちゃんと読んでいけば、無症状で経過して不妊になるとか一通りのことは書かれているのですが。。
これで最重要ポイントが伝わるかどうか、ちょっと不安。。

ネットの匿名性と実名利用は古くて新しいテーマ

2005年06月28日 | こども・小児科
ネットの匿名性と実名利用については当サイトの主要テーマの一つとして開設当時(10年近く前)から取り上げてきたつもりですが、ここにきて自殺サイトや爆弾のつくり方などの犯罪性の高いサイトの悪影響が更に目立ってきていることもあり、主に批評的観点を養いながらメディアの利用の仕方を学ぶ(メディアリテラシー)ことを中心とした報告がなされるようです。6月10日に書いた「ブログはそんなにクールだろうか」の中でもブログやSNSは確かに従来の掲示板などと比べると匿名性が高くないという利点についても触れました。

今回の報告は、同じく総務省「情報フロンティア研究会」の最終報告書のなかでブログやSNSの活用を中心にした実名でのネット使用を推進し、信頼性を高めることを目標としているようです。

もちろん、それでも匿名サイトは残るし問題はなくならないわけですが、ここで取り上げているのは、そういったサイトを含めて自ら取捨選択できるようになるということでしょうか。
何を今さらという気もします。『実名』だけを強調しても意味ないし、その欠点も下記記事のようにあるわけですから、ポイントは、きちんとその区別がわかるということなのでしょう。
普段からブログなどである程度自分の書いたことに責任をもってネットに接していれば、ネットに対して自ら律する回路が出来てくるのかもしれません。

それよりも重要なのは、確かにメディアリテラシー教育は必要ではありますが、それ以前の問題として、小学生にはインターネット利用は基本的に不要であるというポイント。
別になくてもいいじゃん。外で遊んでればいいし、調べものは本や新聞でいいよ。ウミネコについてネットで調べるよりも、蕪島に登って1周してみた方がいいし、携帯もメールもいらないでしょう?
問題は、外で遊べない子どもばかりになっていることの方だと思う。
小中学生にSNSなんて、本気で必要だと思っているのだろうか。
(実は私もSNSは利用できていないのですが…)
『夜のピクニック』読んだ方がいいと思うよ、この委員の方たちは。

報告書が本日掲載されていました。骨子の方をざっと眺めた限りでは、教育関係では最後の提言に「義務教育におけるブログやSNSの導入」と書かれていましたが、それよりも地域社会や自治体など地域コミュニティでのネットワーク利用の方が有用ではないかと感じました。

『ネット利用は実名で』小中校でブログ教育を
 総務省は27日、自殺サイトなど「有害情報の温床」ともいわれるインターネットを健全に利用するために、ネットが持つ匿名性を排除し、実名でのネット利用を促す取り組みに着手する方針を固めた。匿名性が低いとされるブログ(日記風サイト)やSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サイト)を小中学校の教育で活用するよう求め、文部科学省などと具体策を詰める。今週初めに発表する総務省の「情報フロンティア研究会」の最終報告書に盛り込む。
 国内のネット人口は増加する一方だが、匿名性が高いために自殺サイトの増殖や爆弾の作製方法がネットに公開されるなど、犯罪につながる有害情報があふれている。総務省はそうしたマイナス面を排除し、ネットを経済社会の発展につなげていくためには、実名でのネット使用を推進し、信頼性を高めることが不可欠と判断した。
 研究会の提言は「匿名性が高いためにネット社会への心理的な忌避感が広がっている」ことが、情報技術(IT)利用の障壁になっていると指摘。子供のころからネット社会のモラルについての「しつけ」が重要と位置付け、小中学校の児童・生徒がブログや、知人だけが入れる「知り合いサイト」SNSを使い、実名または実名に準ずるネット上の名前で情報発信する仕組みを全国で導入すべきだと提案した。
 また地域活性化のために、地方自治体や自治会単位でもSNSを導入する必要性を訴えた。ただネット上での実名使用はプライバシー保護の観点から課題もあり、今後議論を呼ぶ可能性もある。
<メモ>
 【SNS】 ソーシャル・ネットワーキング・サイトの略。米国から流行し始めた会員制のコミュニティーサービスで、参加者が互いに友人を紹介して新たな友人関係を広げることが目的。友人からの紹介がないとサイトでの参加者のやりとりに入れない仕組みになっている。実名性が高いことが特徴で、多くの人が顔写真や本名をサイト上で公開している。

青森ねぶた祭や八戸三社大祭を禁煙に!

2005年06月27日 | 禁煙・防煙
下記のような要望書を、「青森県の四大夏祭り」(青森ねぶた、弘前ねぷた、五所川原立佞武多、八戸三社大祭)の実行委員会に提出して会場の禁煙化を要請することになりました。まだ正式版ではありませんが、先にこちらに公開させていただきます。各祭り実行委員会からの回答が揃ったら、まとめて記者発表などを行いたいと思います。

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青森県の四大夏祭り会場の禁煙化についての要望

拝啓 例年になく遅い梅雨入りとなりましたが、県民だけでなく全国の観光客が待ち望んでいる「青森県の四大夏祭り」もいよいよ間近に迫り、準備に大変お忙しい日々をお過ごしのことと拝察されます。

 私ども青森県タバコ問題懇談会は、タバコの害のない青森県をつくるために医療、教育、保健、行政、メディア関係者の有志が参集して活動している団体です。

 すでにご存じのことと思われますが、2003年には受動喫煙の防止を施設の管理者に義務づけた「健康増進法」が施行になりました。さらに、世界保健機関(WHO)では、タバコによって毎年500万人もの人が犠牲になりその数が毎年増え続けている現状を踏まえて、世界各国の人々の命をタバコ産業の広告・販売促進活動から守るために「タバコ規制枠組条約(FCTC)」を制定し、日本も2004年に批准して本年2月末には発効となり、ようやくわが国でも世界の流れに沿った本格的なタバコ規制政策が実施されることになりました。

 また、東京都千代田区に始まる「路上喫煙防止条例」の制定は全国各地の自治体に波及し、先日青森市において開催された世界禁煙デー企画『脱タバコ元年-無煙社会を目指して』において、本県でも路上喫煙防止条例を早急に制定する必要があることが、国会議員や行政の担当者らを交えた出席者の共通の認識として確認されました。その中で、青森ねぶた祭をはじめとした県内の祭りやイベント会場における受動喫煙の被害や歩きタバコによる火傷の被害が、届けられないものを含めると相当数発生している現実が浮き彫りになりました。最近の新聞の投書欄に、弘前さくら祭りにおいて受動喫煙の被害を受けたため主催者に対して喫煙の規制を求めるという市民からの要望が掲載されたのもご記憶にあるかと存じます。

 さらに、それぞれの祭り会場ではゴミの持ち帰りなどの協力を呼びかけていると聞き及んでおりますが、その中で実際に各会場において最も目立つのはタバコの吸い殻だということは全国どこでも共通してみられる現象だと思います。

 私たち青森県民の誇りであり、最大の観光資源でもある青森県の四大夏祭り会場において、観光客が受動喫煙や火傷などの被害を受けるような事態は、県内外からの観光客だけでなく、主催者の方々にとってもあってはならないことであり、その予防には最大限の努力が払われるべきと考えます。当会では、タバコ問題についての専門的立場から、夏祭り会場における受動喫煙および火傷予防対策として以下の5項目の要望をさせていただきますので、ご検討下さいますようお願い申し上げます。なお、ご回答につきましてはメディアやインターネット等を通じて全国に発信して、「タバコの害のない健康で安全な青森の夏祭り」をPRしていく所存ですので、ご協力の程よろしくお願いいたします。

 なお、誠に恐縮ながら、祭りまでの期日が限られている関係上、7月15日までにご回答下さいますようお願い申し上げます。
 今年も四大夏祭りが事故もなく盛会の元に開催されますことを心より祈念しております。大変お忙しい中、このような要望を出させていただく失礼をお詫び申し上げます。

要 望

1.観覧席・桟敷席については、健康増進法にのっとり全面禁煙とすること。

2.それ以外の祭り会場の路上・広場なども大きな混雑が予想されることから、受動喫煙および火傷等を防止するためには全面禁煙とすること。

3.もし喫煙所を設ける場合には、人混みから最低でも20m以上離れていて、風向き等も考慮して通行人に受動喫煙の被害が及ばないところに限定すること。

4.喫煙所として、日本たばこ産業(JT)の街宣喫煙車「スモーカー」や、フィリップ・モリスなどのタバコ会社が設置した喫煙コーナーを用いないこと。

5.以上のような対策については、メディアや旅行会社等を通じて事前に周知徹底し、当日も会場における禁煙表示だけでなくチラシ配布などで観光客の理解と協力を求めること。

根 拠 および 解 説

1.観覧席・桟敷席については、健康増進法にのっとり全面禁煙とすること。

 現在、国内で毎年11万人以上の喫煙者がタバコによる病気で亡くなっているだけでなく、受動喫煙の被害により毎年2万人もの方が犠牲になっています。健康増進法の第25条では、不特定多数の人が利用する施設の管理者に対して、受動喫煙を防止する措置を講ずることが義務づけられており、施設の中には屋外競技場や娯楽施設等も含まれるとの厚生労働省健康局長通知(2003年4月30日)も出されております。実際にプロ野球や高校野球、Jリーグなどの屋外競技場は現在全て禁煙となっており、祭りにおける観覧席・桟敷席にも当然この法律が適用されることになります。仕切りのない屋外では分煙によって受動喫煙を防ぐことは不可能であり、全面禁煙にすることは法で定められた義務です。

 昨年、当会の会員から青森ねぶた祭実行委員会に出された禁煙の要望に対して「今後は、全面禁煙とまではいきませんが混雑の中での喫煙の危険性を考え、マナーを呼びかける広報活動から実施していけるよう委員会の中でも検討していきたい」という、要望の趣旨をご理解いただけていないお返事が届いておりますが、これは決して観客のマナーの問題ではなく、主催者側が観客の健康を守り法令を遵守するかどうかの問題であり、「禁煙にしない」という選択肢はあり得ないということをご確認下さい。

2.それ以外の祭り会場の路上・広場なども大きな混雑が予想されることから、受動喫煙および火傷等を防止するためには全面禁煙とすること。

 混雑するお祭り会場において、路上における受動喫煙や火傷の危険性は観覧席以上に高く、全面禁煙にする必要性が高いと言えます。県内の自治体において路上喫煙禁止条例が制定されていない現状でも、祭りの主催者として適切な禁煙表示と呼びかけを行うことにより、取締りなどを行わなくても禁煙に協力してもらうことは十分に可能であり、また、それが責務であると考えます。非喫煙者のみならず、ほとんどの喫煙者は適切な規制に対して好意的・協力的であり、トラブルが生ずることを案ずるよりも健康で安全な祭りであることを全国にPRしていく方がはるかにイメージアップにつながることをご理解下さい。

3.もし喫煙所を設ける場合には、人混みから最低でも20m以上離れていて、風向き等も考慮して通行人に受動喫煙の被害が及ばないところに限定すること。

 観客の中には小児や妊婦のみならず、喘息や狭心症・心筋梗塞などの持病を持つ方、さらにタバコ煙の様々な成分に対する化学物質過敏症の方も少なからずいらっしゃいます。喘息発作や狭心症・心筋梗塞は場合によっては死に直接結びつくこともある病態であり、迷惑やマナーといった問題ではなく命に関わる健康問題であることをご理解下さい。化学物質過敏症の患者さんは通常私たちがタバコの煙を感ずるよりもはるかに低い濃度で様々な苦しい症状が引き起こされるため、もし喫煙所を設ける場合でも人混みから最低でも20m、できればそれ以上の距離をとることが望まれます。

 最も優れた対策は、喫煙所などは設けずに路上喫煙禁止条例を制定して祭り会場を含む中心街全体を禁煙エリアに指定することであり、そうなれば祭りの主催者が禁煙対策に頭を悩ます必要もなくなります。今年は間に合わなくても、早期の制定に向けて関係の皆様のご協力をお願いしたいと思います。

4.喫煙所として、日本たばこ産業(JT)の街宣喫煙車「スモーカー」や、フィリップ・モリスなどのタバコ会社が設置した喫煙コーナーを用いないこと。

 「タバコ規制枠組条約(FCTC)」では、喫煙者の2人に1人を死に至らしめるタバコという致死的な商品の広告・宣伝活動に対して、世界中で一律に厳しい規制をかけており、従来みられた電車の車内広告や街頭の広告なども禁止となり撤去されています。

 それにも関わらず、タバコ会社ではマナーアップ広告やタイアップキャンペーン、各種イベントへのスポンサーシップなどの様々な方法で規制から逃れて実質的な販売促進活動を行っているのが実情であり、JTの「スモーカー」も分煙やマナーに名を借りた巨大な街頭広告塔であることはどなたにもご理解いただけるものと思います。また、さほど広くない車内は喫煙者にとっても劣悪な環境であると考えられ、喫煙者の健康を守るという意味でも勧められません。さらに、昨年は青森ねぶた祭においてフィリップ・モリス社の提供で喫煙コーナーを設置したということも実行委員会からご回答いただいております。

 これらの行為は、タバコ規制枠組条約が発効した現在では、全て国際条約に抵触する行為であるということを広く知っていただく必要があるとともに、祭りの主催者はタバコ会社と協力して「条約の規制からいかに逃れるか」を探るのではなく、条約の趣旨をご理解いただき県民や観光客の健康を守るために「タバコの害のない青森の夏祭り」を実現させるよう、率先してご協力いただけますことを強く期待しております。

 参考記事:JTの「スモーカー」お目見え(2004年8月2日 東奥日報)

5.以上のような対策については、メディアや旅行会社等を通じて事前に周知徹底し、当日も会場における表示だけでなくチラシ配布などで観光客の理解と協力を求めること。

 タバコ産業関係者などは、タバコという重大な健康被害を「個々の喫煙者のマナーの問題」にすり替えようとしていますが、実際には喫煙者の大多数は禁煙と定められているエリアでは喫煙せずに我慢することのできる方々です。しかし、同時にその大多数は程度の差はあれ「ニコチン依存症」という米国精神医学会でも定められた薬物依存症の状態にあり、「禁煙」という表示のないところでは、自らのニコチン欲求を満たすために周囲の人が多少の受動喫煙を被っても差し支えないという自己本位とも言える判断を下す傾向にあります。これは本人が悪いのではなく、「ニコチン依存症」という病気そのものによる症状であることをご理解下さい。

 夏祭り会場のような人混みで喫煙することの問題について、あらかじめきちんと情報を周知して禁煙に協力していただくように呼びかければ、正面切って反対する人はいないはずです。千代田区のように広い地域を禁煙に指定している場合でも、トラブルはほとんど起きておりません。しかし、禁煙の周知がなされていない状態で、喫煙している人に直接注意したり退場を指示したりしようとすれば、夏祭りという独特の雰囲気の中でトラブルは避けられません。

 祭りは特別の場だから法律や条約を守らずに済まされるわけではなく、特別の場であり全国から大きな注目を集めるいまこの時だからこそ、地域社会や全国の祭りの範となるよう率先して正しい対策をとっていくことが求められています。その実現のためには当会としてもできる範囲内でのご協力は惜しまないつもりです。この5項目の要望に対するご回答につきましては、全国の禁煙活動関係者だけでなく、マスメディアなどを通じて、青森の夏祭りに行ってみたいと思っている多くの国民や、全国の祭り関係者、街づくり関係者などからも大きな関心を寄せていただけるものと確信しております。

 素晴らしいご回答をお寄せいただけることを信じてお待ちしております。

「夜のピクニック」を十和田湖ウォークの前に読む

2005年06月26日 | SPORTS
実はさっき買ってきて、いま半分くらいまで読んだところです。
で、検索かけて出てきたのが「夜のピクニック」が映画化という地方版のニュース。

今日はこちらもそれなりの暑さで歩いていて嫌になりましたが、毎年恒例の十和田湖ウォークのための足慣らし「種差ウォーク」を実施してきました。今年は早足で歩ききることを目標にしたのですが、蕪島を過ぎたあたりから足(指)がつったり治ったりしてペースダウン、湊高台~種差~蕪島~三嶋神社の20kmあまりを約4時間で踏破しました(片足1.5kmのウェイトをつけて)。これまた例年のことながら、白浜から大須賀海岸の砂浜は足に来るんですよね(しかし、あの海岸を独占できる贅沢はすごい。これは東京の人には教えたくない)。今年の十和田湖ウォークは35kmとはいえ、フタ桁の順位をねらうにはもう少し脚力をつけておかないとて最後に悲惨な状態になりそうな予感が。

話を戻して「夜のピクニック」。
この80kmを歩き終わった(読み終わった)ときには、やはり何かが変わっているのでしょう。なんだか、この高校でこうやって歩いた経験のある卒業生たちは、それだけで信用できるような、そんな気がします。

「夜のピクニック」が映画化
 県立水戸一高の伝統行事「歩く会」を舞台に描かれた恩田陸さんの小説「夜のピクニック」が映画化される。全校生徒約千人が2日間にわたり約80キロを歩く物語。撮影を支えるのは、水戸市近郊の高校や大学などから集まった数百人のエキストラや、製作を手伝うボランティアだ。監督の長沢雅彦さん(40)が25日、エキストラらと交流を深めるため同市を訪れ、撮影が動き始めた。
 「歩く会」は毎年秋に行われ、今年で57回目。修学旅行の代わりに実施されるようになったと伝えられる。大子や石岡から学校を目指す2コースと、学校を出発し東海村などを経由して戻るコースを1年ずつ順に回っている。
 夜でも分かりやすいように生徒は白ジャージの上下姿。初日はクラス別に幟(のぼり)を立てて深夜まで歩き、近くの小学校などで仮眠をとる。翌早朝からは走ってもよく、記録や順位を競う。
 「夜のピクニック」は第2回本屋大賞受賞作。20万部を超えるベストセラーになっている。恩田さんは水戸一高出身だ。
 映画の撮影は7月20日ごろに始まり、8月いっぱい行われる予定。鹿嶋市、ひたちなか市、東海村などでも撮影し、出発シーンなどでは水戸一高も利用される。来年秋ごろの公開予定だ。
 撮影には学生たちも多くかかわる。5月末に水戸市内の高校などに募集をかけ、オーディションで約200人のエキストラが選ばれた。
 25日は同市の見川クリーンセンター体育館に、主人公が所属する3年7組の生徒役などを担当する約60人が3班に分かれて集まった。4~5人が一組となり、喫茶店でカップルを演じる練習をしたり、ビーチボールをしたりして交流を深めた。
 長沢監督は「エキストラだって、指示されるままでなく、自発的に演じることが大事。みんないい顔をしていた」。日立一高2年の田所剛季さん(16)は「歩く会のことは、友人から聞いてあこがれだった」という。
 撮影を支えるのが20人ほどのボランティアスタッフだ。学生たちがエキストラの管理などを手伝う。その一人、茨城大3年の田口真紀さん(20)は水戸一高の卒業生だ。「小説を読んでいたら、歩く会がよみがえってきた。夜になると、疲れているんだけど気分が高まってくるんです」
 学生たちに交じり、常陸太田市の県立佐竹高で英語教師をする石川崇斎さん(49)もボランティアに加わった。「すばらしい映画になるよう、手伝いがしたかった」と参加を申し出たという。
 エキストラはまだ募集している。問い合わせは「夜のピクニック」三の丸庁舎内スタッフルーム(029・303・4888)へ。
(6/26)

くじらバーガーは「腹立たしい悪趣味な宣伝行為」か

2005年06月25日 | ART / CULTURE
この問題は不毛な堂々巡りや一方的な非難におちいるだけなのでここではとりあげませんが、今回はタイミングとか「ハンバーガー」という一種の象徴的な食品であったこと、それが上手い具合にメディアで取り上げられたことで非難の対象になったのでしょう。

確かに「くじらバーガー」とは興味と食欲をそそられるアイデアだと思いますが、調べてみるとくじらハンバーグとかくじらの竜田揚げなどはくじら料理の簡単レシピ(くじらの〆谷商店-太地町)にも多数の料理のレシピとともに掲載されているし、シーフードシティ研究所(八戸市)の「まちかどミュージアム」でもくじら汁を100円で提供していたように、くじら料理は決して「腹立たしい悪趣味な宣伝行為」でないことは確か。「調査捕鯨は、鯨肉が結果的に食材として消費されており、その内実は商業捕鯨にすぎない」というのは、まあその通りかもしれませんが。
IWC総会:捕鯨支持国と反捕鯨国の溝埋まらず(毎日)

しかし、むこうはクジラやイルカは犬や猫と同じような「人間のお友だち」だと思っているので、殺して食べるなんて(かつて朝鮮人がそう思われていたように)野蛮人そのものだと思っている。かたや、あいつらは毎日牛や豚や鶏を日本人の何倍も(?)殺して食べまくっていて何が「クジラちゃんはお友だち」だと辟易している。実際にはそこまで極端ではなくある程度の理解は得られているのだと思いたい。以下省略しますが、資料として面白いので以下に引用して保存させていただきます。

このニュースで、函館に行ったら「くじらバーガー」を食べてみたいという人は倍増、お店にとっては名指しで非難されたことで大きな宣伝になったとも言えるのでしょう。。(^^;;

くじらバーガーを発売へ 北海道のファストフードチェーン店 (06/20 20:00)
ファストフードチェーンで販売される「くじらバーガー」=20日、北海道函館市(共同)
 北海道函館市のファストフードチェーン「ラッキーピエロ」(王一郎社長)は20日、新メニュー「くじらバーガー」の試食会を行った。23日から全10店舗で販売する。1個380円。
 調査捕鯨で捕ったミンククジラの肉を使用。高温で竜田揚げにし、軟らかく仕上げた。肉を納入する共同船舶(東京)によると、捕獲を禁止されていない小型クジラを使ったハンバーガーはあるが、ミンククジラの肉では初めてという。
 函館はかつての捕鯨基地。王社長は「最近はホエールウオッチングでクジラを見る機会が多いが、鯨食文化も大切にしたい」と話している。

「くじらバーガー」を非難 英国の動物保護団体 (06/25 08:47)
 ロンドンに本拠を置く動物保護団体WSPAは24日、北海道函館市のファストフードチェーン「ラッキーピエロ」がミンククジラ肉で作った「くじらバーガー」を発売したことに対し「腹立たしい悪趣味な宣伝行為にすぎない」と強く非難する声明を出した。
 声明は、国際捕鯨委員会(IWC)総会で日本の調査捕鯨拡大計画への反対決議が可決されたのと同じ週にこのバーガーが売り出された点を指摘。「(日本が主張する)調査捕鯨は、鯨肉が結果的に食材として消費されており、その内実は商業捕鯨にすぎない」と批判した。
 このハンバーガーは、ラッキーピエロが23日から1個380円で売り出している。

ラッキーピエロ、クジラとヒツジのハンバーガー発売へ。(Narinari.com)
ラッキーピエロ公式ホームページ
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Date: 2005-06-25 (Sat)  ラッキーピエロファンの皆様へ

この度Myバーガーアイデイアコンテストに多数のご参加、ご協力、応援を本当に有りがとうございました。
第1位 北海道ジンギスカンバーガー(北海学園大学 世良ゼミチーム様発案)
第2位 くじらバーガー(東京都 共同船舶(鯨捕鯨団) 大川敏弘様発案)
これら2つのバーガーを、お約束通り商品化させて頂きました。
沢山のマスコミ取材、反響等があり、私共も大変有り難く存じております。
私共、ラッキーピエロは、食を通し、神様から与えられた沢山の動植物の尊い生命を頂きながら、この私達の生命を生かさせて頂いていると考えております。
それ故、食材として使わせて頂く豚、牛、鳥、魚、植物等の尊い生命を活かし、感謝するため、毎年2月第3月曜日に供養祭と称し、スタッフ一同、心からの感謝をもって供養にあたり、この仕事をさせていただいております。
コンテストに入賞した羊、クジラに致しましても、同様に頂いている生命を大切に活かす意を忘れずに商品づくりにあたっております。
これが、私共ラッキーピエロの変わらぬ感謝の精神であり、皆様と共に、この生命をいきいき、幸せに、そして、お口の中からもっとの幸せをと励む所存でおります。
皆様の応援にも勿論の事、大いなる感謝を込めコメントと致します。

ラッキーピエロ代表 王一郎
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Date: 2005-06-21 (Tue) ジンギスカンとクジラ仲間入り

函館市内・近郊のハンバーガーショップチェーン、ラッキーピエロ(王一郎社長)は23日、新メニューとして「北海道ジンギスカンバーガー」と「くじらバーガー」写真はこちらを10店舗で発売する。各店1日20食の限定販売。
「MYバーガーアイデアコンテスト」と題し、4月中旬から1ヶ月にわたり全国から公募。528品の応募の中から10品に絞り、5月下旬から2週刊、店頭とインターネットで投票を受け付けた。応募総数は8322票。このうち最多得票だった、北海学園大世良ゼミチームの「北海道ジンギスカンバーガー」(1742票)と、第2位の東京都在住、会社員の大川敏弘さん(37)の「くじらバーガー」が商品化された。「北海道ー」はコレステロールの低さに目をつけ、同ゼミで徹底的に議論。地元らしさを引き出すために考案されたという。1個350円。一方、「くじらー」の具は、ミンククジラの赤身部位を竜田揚げにしたもの。クジラの豊かな漁場をもつ函館に、鯨文化を浸透させようと考え出された。1個380円。王社長は、「こんなに反響があるとは思わなかった」と驚きの表情。「開発した人たちの思いを胸にどんどん販売していきたい」と新商品のヒットに願いを込めていた。 函館新聞記事より

翡翠色の新幹線ファステック FASTECH 360

2005年06月24日 | NEWS / TOPICS
FASTECH1新世代新幹線の試験車両、前後で異なる顔かたち、翡翠色の流線型のボディに黄色い耳。「試験運転は25日深夜に始まり、仙台―北上駅間で3年間実施する」とのことで八戸まで来ないのは残念ですが、来たとしても真夜中ですからね。安全性、騒音、振動、その他のポイントをクリアして、実際に登場するのは新青森開業時というと2010年でしたっけ。どうせ試験車両なら、前後に顔でも描いちゃえばいいのに。でもまあ、こういうのは単純にワクワクさせられる話題ですね。

FASTECH2

世界最速目指す新幹線登場 先頭部異なるひすいの車両
スラリ面長 次世代新幹線の試験車両公開 宮城・利府

津波は八戸で最大7m

2005年06月23日 | NEWS / TOPICS
国の中央防災会議で公表された地震と津波の推計によると、このあたりでは「十勝沖・釧路沖」「三陸沖北部」「宮城県沖」の3つの地震、そして大津波が懸念される明治三陸地震タイプの場合、震度は4程度でも三陸海岸のほぼ全域で5メートル以上の津波が押し寄せ、岩手県の宮古市や大船渡市では20メートル以上に達するとのこと。

三陸沖、震度4でも巨大津波…中央防災会議が推計

中央防災会議のページにまだデータが掲載されていないので詳細は手元で確認できませんが、確か八戸では7mだったと思います。うちは高台なので大丈夫ですが、八戸港の防波堤があるとはいえ、新田川・馬淵川に入り込んでくれば市内の浸水被害は免れないでしょう。あるいは、白浜・種差から南の海岸地域では、地形によってはもっと高くなることもあり得るのでしょう。確か八戸市でも津波防災マップをつくっていたと思いますが、直接みたことがありません。うちは該当地域でないからかもしれません。明治三陸地震のときに八戸の被害は下記のページによると鮫で3mだったとのこと。

八戸の地震・津波の大災害例

八戸市防災情報 …ここに資料は置いてあるようです

#タバコ病裁判控訴審棄却の件や、それにも関連して2日ほど前に書いた酒とタバコの違いなどにも触れなくてはいけないのですが、時間がとれないので後日にさせて下さい。

ここまできたジェンダーフリーバッシング:上野千鶴子さんからの緊急メッセージ

2005年06月22日 | こども・小児科
ジェンダーフリーバッシングについてはエイズ・性感染症問題に関連して国内でもエイズ大ブレイクの危機~新たな予防指針策定への中でも少しだけ触れたのですが、

上野千鶴子さんからの緊急メッセージ(みどりの一期一会)

を各方面に転載してくださいとのことでしたので、こちらからリンク・TBもかけると共に、多くの人の目につくように全文も掲載させていただきます。事態は私たちが考えている以上に深刻勝つ急速に進行しているようです。こういったネット社会があることがせめてもの救いのように思うかもしれませんが、それが歯止めになっていないどころか拍車をかけているということも理解しなくはいけません。

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 いくつかのMLですでにご存じと思いますが、ジェンダーフリーバッシングが拡大し、ついに国会その他での政治家などの発言の中に、「ジェンダーという用語を使うな」、「大学のジェンダー関連講義を廃止せよ」という発言が登場し、さらに男女共同参画基本法に対する攻撃まであらわれました。事態の変化は予想以上に急速かつ深刻と思われます。
 「ジェンダー」という用語は、国際的にも学術用語として確立しており、ジェンダー研究において分析カテゴリーとしての「ジェンダー」概念の有効性は証明されています。このような形でジェンダー概念を強制的に使用できなくされるとすれば、それは、「学問の自由」に対する侵害ともなりかねません。このような事態に対して、多くの方々が憂慮を共有してくださると考え、できるだけ効果的な対抗を実現するために、以下のことを関連の学会、研究者、アクティビストのみなさんに呼びかけたいと思います。

1)国会その他でのジェンダーフリーバッシングに関連する情報をできるだけ迅速に共有するために、情報の流れを整備すること。
 この件については、マスメディアは有効な情報源として機能していません。代替的な情報流通のネットワークが必要です。情報を提供してくださる方はいらっしゃいますが、受け取り側の情報の流れが出来ていません。それゆえ、「ジェンダー関連学会情報ネットワーク」のような情報ネットワークを構築することを提案いたします。もし賛同されましたら、個人でも学会名でも結構ですから、以下のメール・アドレス(gc@l.u-tokyo.ac.jp)にご連絡ください。以降の対応についてご相談したいと思います。
 さらに、各関連学会に流れた情報を出来うる限り迅速に各会員その他隅々まで流せるように、MLをもっておられない学会・団体ではおつくりくださる方向でご検討いただければ幸いです。

2)学会、団体、有志、個人等で、「ジェンダー研究」に対する現在の政治的状況に対し、研究者あるいは学会員としての皆様のご意見を、出来るだけ多く公的に表明していただきたいこと。
 今やどの学会においてもジェンダー部会の見られないところはありませんし、ジェンダーを名前に含む学会もできました。大学でジェンダー研究の教育プログラムを持っているところもたくさんあります。このような学会組織や教育プログラムは、大学あるいは研究関係者の先輩方のご努力の成果であり、大切にするべきものです。現在の政治状況では、こうした先人のご努力を無に帰すような結果になるかも知れません。遅すぎた、と後悔する前に、是非ご一考くださいますよう、お願いいたします。

以上、ご賛同いただけるようでしたら、
以下の呼びかけ人リストにご自分の名前を加え、関連の学会、団体、個人のMLもしくはメイルアドレスへ、ご転送ください。
さまざまな立場の方たちが、さまざまな方法で協力し、この事態に対処していければと、念じています。

《呼びかけ人》上野千鶴子、江原由美子、寺町みどり(50音順)
gc@l.u-tokyo.ac.jp
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酒もタバコも20歳から??

2005年06月21日 | 禁煙・防煙
八戸市の「いのちをはぐくむ教育アドバイザー事業」という中学生に思春期のこころとからだ、特に性教育とエイズなどの性感染症、そして防煙教育も行う事業があり、各校との打合せのために市の教育センターというところに行ってきたのですが、その入口に町内会作成の、

「酒もタバコも20歳から」

という看板がデンと掲げてある。

実はいま気がついたのではなく、昨年初めて任命されて行ったときに気づいたのですが指摘できていなかった。それがいままでずーっと教育の殿堂の入口に坐して(ましまして)いた。

ちょうどセンター長という方にお会いできたので、その看板のことを指摘したところ、帰る前に別の担当の方から「あれは町内会作成だから」という言い訳が。。

町内会作成であれ何であれ、間違ったものを教育センターの入口に掲げていていいのか、町内会に申し入れはしたのかと厳しく申し入れしておきましたので、近日中に取り払われているかどうか、チェックしてみたいと思います。

しかし、どこが作成したものであろうと、その内容について誰も何の疑問も持たずに何年もそのままにしてきたということ自体の方が、実は大きな問題なわけです。

酒とタバコは全く違う。

その犯罪的とも言える違いを、ほとんどの人は、教育者も、医者ですら、きちんと把握していない。意識していない。もちろん説明なんてできない。

(この話は長くなりそうなので、続きは後日)

子どもの居場所づくり/いろいろなはぐくみの会

2005年06月20日 | こども・小児科
ちょっと不思議な感じがして、しかも強い思いが込められた手作りのチラシが届けられました。
「こどもの居場所 八戸に創ります」
と書かれた水色のチラシ(メッセージ・リーフ)です。
そこに書かれた「いろいろなはぐくみの会」も事務局の「いのうえ」氏も寡聞ながら初めて聞く名前だったので、一通り読んだあとに記載されていたWEBサイトにアクセスしてみました。
いろいろなはぐくみ(いろいろなはぐくみの会)
挑戦するココロ(いのうえよういち氏個人サイト)

更に目に着いたのは、その中の97000世帯への挑戦というページ。どうやら八戸市の97000世帯全部に一人でメッセージ・リーフを配って歩くつもりのようです。地元紙の情報欄や投稿欄、市の広報、そしてインターネットなども活用することができるのに(実際していますが)、全世帯配布にそこまでこだわるということにも、ちょっと「何だろう?」という好奇心をかき立てられますね。

興味を覚えたのは「子どもの居場所づくり」というのが私自身も次に取り組むべき大きなテーマだと感じていたからです(実際に全国の小児科医や教育・NPO関係者などが取り組み始めているところです)。市長選候補者への「市民マニフェスト提案」の中で「タバコの害のない無煙健康都市はちのへ」と「子どもの居場所づくり」の2つを提案できないかと考えていたのでした。

「子どもの居場所づくり」については既に文科省の政策に入っているし市でも取り組んでいると言われそうですが、私たちの考えているのは、子どもたちが年齢の垣根を越えて放課後や土曜日などに集まり、行政主導ではなく自由に(自主的に)運営して、その中で親子への子育て支援や、高齢者ボランティアの活用と昔遊び、冒険遊び、遊び集団の復活や、食と安全・健康への関わり合いを学んだり、そんなこんながゴッチャになった「場」です。(行政主導ではなくてももちろんNPO法人への補助金は必要)

この「いろいろなはぐくみの会」の提唱する「こどもの居場所」はどちらかというと不登校の子たちに対するフリースクール的なものを想定しているようなので、若干方向性が違うかもしれません。

いずれコンタクトをとってみても良いのかなと感じていますが、失礼ながらもう少しサイトに書かれていることを読んでみたり、経過をみさせていただいてからにするかもしれません(ちょっとタバコ問題や思春期の講演準備などで手が回らないもので)。とりあえず、備忘録と紹介を兼ねてここに記しておくことにします。

間違いだらけの「ドレミの歌」

2005年06月19日 | ART / CULTURE
週末にNHK-BSでハリウッドの映画音楽ベスト100という番組を観ていたら、「サウンド・オブ・ミュージック」の「ドレミの歌」のところで、元々の歌詞を全然知らないことに気づきました。注意して聞いてみたけどレモンやみかんが出てこないことだけは確か。

というわけで検索した中で知りたかったことがほぼ掲載されていたのがこのページ。
「ドレミの歌」の怪
しかし、「このドレミの歌、かなりの割合で(旋律を)間違って覚えられて」いるという「怪」、しっかり私も間違って覚えていたことに、驚き呆れ果てる。絶対音感のなさもさることながら、これは誰かが(あるいは教科書など?)間違って覚えさせたとしか思えません。。(と人のせいにする)

「ドレミ」がイタリア語だというあたりまでは何となく知ってましたが、そもそもなんで「ドレミ…」なんでしょう。という疑問も、
音楽雑学講座 ドレミの由来
にちゃんと説明されていて氷解。

もう一つの疑問は、どうして「A」あるいは「イ」が「ラ」の音なのかということで、これは答えが見つかりませんでした。ちなみに、オーケストラなどでもチューニングは「ラ」ですね。関係あるのだろうか。

ドレミの歌に戻ると、
「ドレミの歌」 サウンド・オブ・ミュージック(オラニエ公のつぶやき)
に指摘されているように、「Re」は「R」で始まるのに「レモン」、つまり「L」から始まる歌詞をあてていて、「La」のラッパはフランス語の「Rappel」がなまったものなので、こちらも「R」と「L」が逆になっています。このへんは、帰国子女でもない限りふつうの日本人には難しいのですが、こんなところまで間違っていたとは。。

というわけで、久しぶりに「サウンド・オブ・ミュージック」を観てみたいと思うのですが、どうも家族揃って2時間なりの映画を一緒に見るという時間がとれなくなってきています。ノーテレビデーという意味では悪くないのですが、このまま名作を見逃したまま齢を重ねていくというのもシャクに障ります。

今さらながら、青森の夏祭り2005

2005年06月18日 | ART / CULTURE
青森の“(自称)四大夏祭り”の連絡先を観光目的ではなく別件でチェックしていたのですが、なんとこの時代に、ちゃんとした公式ページがあるのは青森ねぶた祭のみ。五所川原立佞武多(←いつも字が出てこない)は合併で混乱したのか知らないけど公式ページが行方不明になっているし、八戸に至っては観光協会のページすら存在しない。Googleで検索してみると“非公式ホームページ”が未だにトップに出てくるという始末。2005年じゃなくて1995年にタイムスリップしたかと錯覚してしまいます。もちろん、「はちのへJP」などでの情報は増えてはいるけど、普通の人がまずチェックするのは「公式ページ」なのですから、文化観光立県などと宣言する前に(あれは前知事の話だからもう無効なのか?)、まずは最低限の情報は揃えて発信してほしい。八戸えんぶりの公式サイトも何故か携帯向けコンテンツだけだし。。

というわけで、各祭りのページ、連絡先は下記の通りですので参考にどうぞ。この4つ以外は一番下に引用した県の観光案内ページなどをご覧下さい。宿泊などは近隣の市町村を使うなどいろいろな手があるかと思います。

青森ねぶた祭 8月1日~7日
社団法人青森観光コンベンション協会
青森ねぶた祭実行委員会事務局
〒030-0823 青森市橋本2-2-17 青森県商工会館4F
TEL 017-723-7211 FAX 017-723-7215
info@nebuta.jp
http://www.nebuta.or.jp/

弘前ねぷたまつり 8月1日~7日
社団法人弘前観光コンベンション協会
〒036-8588 青森県弘前市下白銀町2-1
TEL 0172-35-3131 FAX 0172-35-3132
hirokan5@jomon.ne.jp
http://www.hirosaki.co.jp/

五所川原立佞武多(たちねぷた) 8月3日~8日
五所川原市観光協会
TEL 0173-38-1515
五所川原商工会議所
〒037-0052 青森県五所川原市東町17-5
TEL 0173-35-2121 FAX 0173-35-2124
cci@gocci.or.jp
五所川原立佞武多オフィシャルサイト(接続不能)
http://www.tachi-neputa.com/
立佞武多の館
http://www.tachineputa.jp/
〒037-0063 青森県五所川原市大町21-1
TEL 0173-38-3232 FAX 0173-38-4646
tachineputanoyakata@wonder.ocn.ne.jp

八戸三社大祭 7月31日~4日
(社)八戸観光協会 0178-23-4771(?)
八戸市大字堀端町2-3 八戸商工会館1階 41-1661
kankokyo@hi-net.ne.jp
八戸市観光課 0178-43-2111
http://www.hachinohe.jp/sanshataisai/index.html
http://www.city.hachinohe.aomori.jp/syokai/kankou/sansya/gyouji/gyouji.html

青森県文化観光情報サイト/アプティネット
http://apti.net.pref.aomori.jp/
青森県庁観光推進課
〒030-8570 青森市長島1-1-1
Tel 017-734-9385 Fax 017-773-2691
aptiinfo@net.pref.aomori.jp

ナンでこうなるの? 男子1万メートル代表選考

2005年06月17日 | SPORTS
女子マラソンのように世間を騒がせることもなく秘かに(?)もめていた男子一万の世界代表選考ですが、「三津谷の代表取り消し 陸連、異例の再選考へ」ということで、7月11日までの結果で決まることになったようです。選手たちもこれでは困惑してしまいますね。元々の選考基準は一番下に引用したとおりですから、これを普通に読めば大森側の抗議は当然だし、マラソンのようにコースも気候も違うレースで選ぶのとは違ってタイムと選考レースでの順位で決まるようにルールが決められているのだから、最初の選考過程で何があったのか不思議ですね。

以下は記事に書かれている再選考の基準そのままなのですが、わかりにくいので表にしてみました。(でもわかりにくいのは同じか)
      大森 三津谷
突破記録  A  B
日本選手権 2位 優勝 →三津谷→取り消し
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7月11日 -  A  →大森+三津谷
  までに A  -  →大森
ホクレン  直接対決  →勝者
7月11日 B  B  →記録上位者
  までに B  -  →大森
      -  B  →三津谷
上記以外        →大森

※標準記録A(27分49秒00)
 標準記録B(28分6秒00)

陸上男子1万メートル代表選考やり直し 陸連前代未聞の“白紙撤回”
 日本陸連が昨年10月に定めた世界選手権の代表選考基準(マラソン、競歩を除く)は、内定条件を筆頭に7項目。その前に「選考基準は優先順位順に列挙されている。選考は優先順位の高い順に決定され、同一種目では優先順位は覆らないものとする」とある。
 男子一万メートル代表選考で問題となった項目は次の2つ。
 〈3〉期限内(昨年1月1日~今年7月25日)に世界選手権参加標準記録Aを突破し、日本選手権で入賞した競技者の中で、本大会で活躍が期待される競技者を代表とする。
 〈4〉期限内に同標準記録Bを突破し、日本選手権で優勝した競技者の中で、本大会で活躍が期待される競技者を代表選手とする。
 昨年5月に同記録Aをクリアし、5日の日本選手権で優勝した三津谷に1秒08差の28分10秒97で2位になった大森は〈3〉の該当を主張。だが、〈4〉の三津谷が代表に選出された。

蕪島ライブカメラで八戸港と八甲田山を

2005年06月16日 | NEWS / TOPICS
6月15日の地元紙に「ライブカメラで蕪島一望/八戸」と紹介されていたように、本日(16日)から八戸テレビでマリエントに設置したライブカメラを操作して蕪島や八戸港のライブ映像をみることができるようになりました。その他に、長根運動公園と三八城公園にもライブカメラが設置されているようです。

というニュースは新聞社のサイトをチェックしている方ならご存じかと思いますが、何でここで紹介したかと言うと、岬台から鮫に降りていく坂(消防署の坂)からの眺めが八戸で一番のオススメだと思っているからです。特に、春先などでよく晴れた朝には、八戸港と八戸の街の遠方に北八甲田・南八甲田、そして十和田湖外輪山の三ツ岳などを望むことができて思わず声を上げたくなります。マリエントからでも見えるはずですから、私も確認してみようと思います。