踊る小児科医のblog

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大阪国際女子マラソン2005・小崎の世界選手権に期待

2005年01月31日 | SPORTS
昨日(30日)の大阪国際女子マラソンは、なかなか面白い展開で楽しめました。今回は野口、高橋、渋井、坂本といったスター選手が登場しないので、小崎や大山、そしてベテラン弘山、久しぶりのリディア・シモンの走りなど、これからの新星の登場を期待して、どうなるか予想のつかないレースでした。大南のちょっと早すぎるとも思える飛び出し、終盤の小崎の追い上げ、逆転、そして36歳という年齢を感じさせない弘山の粘り、シモンの復活の涙、プロコプツカのスムースな走り、いずれも女子マラソンの年頭を飾るにふさわしいレースでした。しかし、過去の記録をみなおしてみると、2003年の小崎は初マラソンで今回より良いタイムでも5位。上位3人が21分台という高速レースで、世界で戦うには最低でも21分台の持ちタイムが必要な時代なんですね。。。

次は3月の名古屋。千葉がもう1回出てくるかどうか。

型破りな新星・小崎 世界選手権内定
展望 / 女子マラソン

1 2:22:56 エレナ・プロコプツカ
2 2:23:59 小崎 まり
3 2:25:56 弘山 晴美
4 2:26:55 大山 美樹
5 2:27:01 リディア・シモン
6 2:28:07 大南 博美

大阪国際女子マラソン

2004
1 坂本 直子 2:25:29
2 千葉 真子 2:27:38
3 大南 博美 2:27:40
4 那須川瑞穂 2:29:49
5 弘山 晴美 2:31:07
9 渋井 陽子 2:33:02

2003
1 野口みずき 2:21:18
2 千葉 真子 2:21:45
3 坂本 直子 2:21:51
5 小崎 まり 2:23:30

2002
1 キプラガト 2:23:55
2 弘山 晴美 2:24:34
3 岡本 治子 2:27:01

2001
1 渋井 陽子 2:23:11
2 フィアッコーニ 2:26:49
3 松岡 理恵 2:27:50
5 小幡佳代子 2:32:14

憲法九条、今こそ旬/「九条の会」講演会(弘前・八戸)

2005年01月30日 | NEWS / TOPICS
「九条の会」などというと「ああ九条護憲派のサヨク=共産党ね」などと、ちゃんと知ろうともせずに頭の中でカテゴライズして終わらせてしまう方がいらっしゃいますが、従来の枠を越えて広く一般の市民の声を集めながら各地の活動をネットワーク化していこうというもののようです。戦後還暦にあたる今年はどうしても憲法“改正”を政治日程に載せていこうという政治的な動きが現実のものになるはずで、当然、この問題はいろいろな議論があるかとは思いますが、「九条=時代遅れ」みたいな妙に小馬鹿にしたような風潮(思いこみ)が、自分たちにとって本当に大事なものは何かという基本から自らを遠ざける結果になっていないか、それぞれが見直してみる必要があるでしょう。難しい問題ではありますが、現実論やらいろいろな議論をきいて総合的に考えようとするとかえってわからなくなることがあり、基本が何かに立ち返ってみると、自分の意見が見えてくることがあります。

九条の会
九条の会・医療者の会(「九条の会」アピールを支持する医師・医学者の会)
動き始めた「九条の会」 2004/07/17 (JANJAN)
「九条の会」アピール(全文) (JANJAN)
「九条の会」が発足記念講演会を開催(1)井上ひさし、三木睦子 (JANJAN)
以下、(2)大江健三郎(3)奥平康弘(4)小田実(5)加藤周一(6)澤地久枝(7)鶴見俊輔 (JANJAN)
理念を学ぶ――「九条の会」の学習会 2005/01/11 (JANJAN)

青森県内でも下記のような講演会が予定されているようです。後者は青森県九条の会とは直接関係はないものの、九条の会の事務局長を務めている小森陽一氏(東大教授)の話なのでちょっと興味はあるのですが、主催が「八戸革新懇」などと言われると、ちょっとためらってしまいますよね。。(ちなみに、下記の予定表も共産党のHPにだけ掲載されていたものです)

2月6日(日)
14時~ 弘前市民会館 青森県九条の会設立記念講演会 青森県九条の会 講師 暉峻淑子さん
資料代300円
2月13日(日)
14時~ 八戸市三八教育会館 八戸革新懇 憲法問題講演会 八戸革新懇 講師 小森陽一さん
参加費500円

ひめゆり部隊まで靖国に合祀されているとは

2005年01月29日 | NEWS / TOPICS
小泉首相の靖国参拝についていくつかの訴訟が起こされていますが(最初の提訴の時に首相が「頭のおかしい人たちがいるもんだ」とのたまったことは記憶に留めておくべきでしょう)、この靖国参拝訴訟のポイントは二つあって、一つは首相の参拝が私的か公的かという点(私的というのはありえない話なのだが)、もう一つは公的なら違憲かという点。今回の那覇地裁の判決は、その両方とも全く判断せずに棄却したというもので、要するにどこの誰も首相の靖国参拝について訴訟することはできないという無茶苦茶なもの。

他の判決との比較とか詳しいチェックはしていないのですが、ふと目についた記事を読むと、ひめゆり学徒隊まで遺族に無断で合祀されているということを初めて知りました。

靖国参拝訴訟:那覇地裁請求棄却 英霊扱い「耐えられぬ」--沖縄の「叫び」届かず
靖国神社問題関連資料 靖国神社Q&A「ひめゆり学徒なども祀られているそうですが?」

小泉総理というのは、基本的に弱者や虐げられた人たちの立場にたって痛みを感じることのできない人だということはこれまでも明らかになっているので(というか首相になる前から私は嫌いだったのですが)、この問題でこの人の行動を変えようとしても無駄。首相を替えるしかないでしょう。

靖国参拝 特攻隊と「民族和解」の間(asahi.comコラム 若宮啓文)

靖国神社には皇居周辺を散歩した時に1回行ったことがあり、その後に千鳥が淵霊園にも寄ったのですが、千鳥が淵の方はお正月にもかかわらず誰もいませんでした。靖国もすぐに通り過ぎただけでちゃんとみなかったのですが、ゼロ戦まで置いてあるとは知りませんでした。

靖国神社には大砲や零式艦上戦闘機(ゼロ戦)がありました 2002/08/20(平和さいじき/平和がいちばん)

上記サイトの別ページをめくっていると、アメリカが子どもの権利条約を批准したのは世界で最後から2番目だったことがわかります(日本も遅かった)。そして、ユニセフ関連でみていくと、スマトラ沖の津波で大きな被害と犠牲者の数が出て世界の援助が集まっている一方で、世界中で「忘れられた緊急事態」が起きていることも…。

ユニセフ‘忘れられた緊急事態’に、7億6300万米ドルの支援をアピール

話があちこち飛びましたが、全く関係のないことではなく、全てつながっているはずです。

靖国問題について、歴史的経緯をおさらいしたい方は、河野太郎氏のメルマガ「ごまめの歯ぎしり」2004年12月1日号をご覧下さい。

河野太郎オフィシャルウェブサイト

(以下は引用です)
2004年12月1日(水)
中国側の言い分
総理の靖国神社参拝に関して、いろいろなご意見があると思いますが、なぜ中国政府が総理の参拝に抗議するのか、その理由を知らずに議論している方がいらっしゃるようです。
相手側の主張も知った上で、ぜひ議論して頂きたいと思います。
もともと靖国神社に日本の総理大臣が参拝することに対して、中国政府から抗議や反発はありませんでした。三木武夫首相は在任中に靖国神社に参拝していますし、昭和天皇も靖国神社に参拝されていました。
1972年9月に、当時の田中角栄首相と大平正芳外相、二階堂進官房長官が中国を訪れ、毛沢東主席や周恩来総理と会談し、日中共同声明に署名して、日中国交正常化への第一歩を記しました。
その日中共同声明のなかで、日本は「過去において日本国が戦争を通じて中国国民に重大な損害を与えたことについての責任を痛感し、深く反省する」との立場を明確に文書にしました。当時の中国国内には、日本に戦時賠償を求めよとの世論もありましたが、毛沢東主席、周恩来総理をはじめとする中国の指導者は、戦争は日本国内の一部の軍国主義者によって発動されたものであり、大多数の日本国民も戦争の犠牲者であるとの認識を示して、戦争の被害者が同じ戦争の被害者に賠償を求めることはできないとの立場を取りました。日本側が戦争の責任をきちんと受け止めて反省していることを前提に、共同声明では中国側が賠償を放棄することを明確にしました。
ここでいう一部の軍国主義者の象徴が、極東軍事裁判で戦争の指導的責任を問われたA級戦犯です。
そのA級戦犯が、1978年に、靖国神社に他の戦没者と一緒に合祀されてしまったことが、この靖国神社問題の発端です。
戦後、憲法上の政教分離の原則の下、靖国神社も一つの宗教法人になりました。そして、宗教法人に対して政府が介入することもできなくなったため、靖国神社の運営は全く政府とは別個のものとなったのです。そして、靖国神社は宗教法人としての独自の判断で、A級戦犯の合祀を行ったのです。
この合祀の後、昭和天皇は靖国神社への参拝を行われなくなりました。
そして、1985年8月15日に中曽根首相が靖国神社に「公式参拝」を行ったのをきっかけに、中国政府も日本政府に対し、首相、外相、官房長官が靖国神社への参拝をしないよう求めるようになりました。つまり、日中共同声明の中で確認した、戦争と中国国民に対する重大な損害に責任のある「一部の軍国主義者」が神として祀られている場所に、その日中共同声明に責任のある首相、外相、官房長官という役職にあるものが参拝することは、共同声明の合意に反することになるという主張です。
1972年に日中共同声明に署名をしたのは田中角栄であり、大平正芳でしたが、この二人は個人として署名したわけではなく、首相、外相という日本を代表する役職として署名したわけですから、この役職にある人物は、共同声明における合意事項を誠心誠意守るよう努力するべきだというのが中国側の主張です。つまり、首相を辞めた田中さんが靖国神社に参拝するのは良いが、現に首相の役職にある小泉さんが靖国神社に参拝するのは、中国側から見れば、日中の合意に反するということになります。
中国国民から見れば、本来多額の賠償を取るべきだったにもかかわらず、同じ戦争の被害者だからという中国指導部の主張に沿って賠償を放棄したら、その責任を取るべき「一部の軍国主義者」が神として祀られてしまった。まあ、そのことは日本政府とは関係のない一宗教法人の行為ですが、その宗教法人に首相が参拝すれば、共同声明に合意した日本政府の代表が宗教法人の行為を追認したことになってしまいます。日本側が共同声明の合意をほごにするのならば、こちら側も賠償放棄を取り消して、賠償を求めようではないか、ということになってしまいます。だから、中国政府は、日本政府に対し、A級戦犯が合祀されている靖国神社に、首相が参拝することは、日中間の合意を踏みにじる行為だから、やめてほしいと言ってくるのです。
(引用おわり)

エスカレーター巻き込まれ事故で足指骨折/八戸の百貨店

2005年01月28日 | こども・小児科
27日の各紙に、八戸の百貨店で起きたエスカレーターでの事故の記事が掲載されていました。地元でよく行くお店での事故であり、子どもの事故防止は小児科医が行う育児支援の一つとして重要なテーマですので、状況を整理してコメントしてみたいと思います。

<事故状況>
・青森県八戸市のさくら野百貨店八戸店
・1月11日午後7時半ごろ
・青森県内の小学5年の男児、母親と一緒に来店
・上りエスカレーターの2階降り口近くで
・左足の靴のつま先部分を、踏み段と、踏み段ライザーと呼ばれる階段の垂直部分との間に開いた数ミリのすき間に挟まれた
・異常に気付いた従業員が緊急停止させたが
・足が挟まったまま踏み台がせり上がり、足の指3本を骨折した
<原因>
・エスカレーターは1―5階までが1968年に設置された旧型
・新型と違い、踏み段ライザーの部分にくし状の溝がなく平らで、摩擦を防ぐために踏み段との間に数ミリのすき間が開いている
・男児が履いていた靴はつま先部分までゴムに覆われたもので、摩擦が強かったことも挟まれやすくなった要因とみられている
・管理している日立ビルシステム八戸営業所によると、同市内のほとんどのエスカレーターは現在、段差に溝があるタイプだという
<対策>
・同店は事故後、踏み段ライザーに潤滑剤を塗るとともに
・エスカレーターの上り口部分に、ステップの中央に立つよう注意を促すポスターを取り付けた
・店内放送の音量を上げたりする対策を実施
・新型エスカレーターへの更新を検討している。
・同店では「予想できない事故とはいえ多大なご迷惑を掛けた。対策を講じたい」としている(このコメントはデーリー東北のみに掲載)

エスカレーターに靴挟まれる 小5足の指3本骨折 八戸(河北新報)
さくら野八戸、エスカレーターで男児骨折(デーリー東北)

<コメント>
この事故は、旧型のエスカレーターで立ち上がりの部分に溝がなく隙間があり、男児が先端がゴムの靴を履いていて、ステップの前方ギリギリに立っていたという悪条件が重なったために起きたのが原因と考えられます。
また、事故の起きた百貨店は、丸光→ビブレ→さくら野と名称や経営母体が変わってきたことが、設備が古いまま残されてきた要因になっていた可能性が高いと思われます。

もちろん、男児や母親の不注意があったことも事実ですが、事故というのは、ちょっと靴が引っかかったが引き込まれずに済んだという程度の小さなニアミスがいくつも起きていた上で、たまたま悪い条件が重なった時に大きな事故につながるものであり、単独で起きるものではなく、単に不注意を責めても予防にはつながりません。
事実、下記のエスカレーター専門家によるサイトに事故例が多数掲載されていますが、巻込まれ(引込まれ)事故については報道例はないものの「この手の事故は死亡事故にならないケースが多く報道されていないだけで、実に多く発生しています」とコメントされています。

事故報道~はるかの毎日!昇り降り!! エスカレーター・エレベーターの専門サイト

この百貨店の担当者が「予想できない事故とはいえ」と言ったと伝えられていますが、私たちにはエスカレーターのタイプによる違いの知識がなくても、ビルの管理部門やエスカレーターの保守業者は、旧型が新型に比べてこの種の事故の危険性が高いことは当然承知していたはずであり、このコメントは(もしそう言ったのが本当であれば)、事故防止・安全対策に対する認識が足りないと言わざるを得ません。

<結論>
・旧型で垂直部分に溝がなくすき間の空いているエスカレーターは、可能な限り早急に新型に交換すべきである
・エスカレーターやエレベーターの事故はこの他にも多数発生しており、安全な利用についての(特に子どもと親に対する)意識啓発と現場における予防対策が求められている

BCG の接種年齢が「生後6か月未満」になります

2005年01月27日 | こども・小児科
 すでに何回か院内報でもお知らせしてきましたが、今年4月1日から結核予防法が改正され、乳幼児期の重症結核等を早期に予防する観点から、BCG の接種年齢が生後6か月未満(例えば10月4日生まれなら4月3日まで)に変わります。

 そのため、八戸市では2~3月に臨時で集団接種を行いますので、生後3か月以上4歳未満で未接種の方は忘れずに受けるようにしましょう。日程は広報に掲載されていますが、当院でもコピーを差し上げております。

 階上町の方も同様に3月31日までに個別接種で受けるようにして下さい。その他の市町村の予定は把握していませんが、不明の点は市町村の担当課にお問い合せ下さい。接種し忘れたために、4月1日以後に生後6か月以上の方が BCG 接種をする場合は、法定接種でないため自費となります。

☆ 予防接種のスケジュールの組み方(0歳児)

 4月1日以降は、生後3か月になったらまず BCG から予防接種を始めるようにしましょう。BCG の4週間後から三種混合を3回という順番で、ポリオの集団接種が春と秋に入りますから、ポリオと BCG の間隔がお互いに4週間あくように日程を組みます。BCG の残り期間が少なくてポリオの集団接種と重なった時には、BCG の個別接種を優先させて下さい。ポリオは国内で自然に感染する危険性はありませんので、1歳を過ぎても確実に受けてさえいただければ大丈夫です。その他、わかりにくい場合にはご相談下さい。

※以上は院内報からの引用ですが、発行が遅れていた1月号を本日HPに掲載しましたので、全文は下記ページをご覧下さい。その他には感染症情報、ノロウイルス性胃腸炎、メール予約システム、休診・急病診療所・各種教室予定などの内容になります。

くば小児科クリニック 院内報 2005年1月号

Mac mini の可能性は

2005年01月26日 | NEWS / TOPICS
話題の "Mac mini" ですが、どんな人がどんな目的で買うのか、そして実際にヒット商品になるのか、興味はあります。アップルが想定しているような、全ての周辺機器を揃えている Windows ユーザーが iPod/iTunes をきっかけにマックを1台つなげて、ディスプレイとキーボードを切り替えて使うのなら最適だとは思いますが、その他に、ディスプレイを必要としないサーバ機としての用途もあるでしょう。それ以外には思いつかなかったのですが、HotWired の記事では車搭載だとか HDレコーディングシステムとか、様々なアイデアがあるようです。しかし、新たにフルセットで買うにはディスプレイも含めると20万くらいになってくるので、従来のiMac/iBook/PowerBookの方が良いだろうとは思います。私はノート以外の導入は考えていないのでパス。(と言いつつ、いつまでこの OS8.6 を使い続けるんだろう?)

多様な使い方で引き出す『Mac mini』の魅力(HotWired)
アップル - Mac mini

子どもとメディアの戦後60年~ノー・テレビ・デーの取り組みを

2005年01月25日 | こども・小児科
戦後60年、特に高度経済成長からの40年間で子どもの心と身体、生活、育ちに何が起こったのか、いま、どんなことになっているのか、各方面から出されている警鐘について紹介する機会があり、その時につくった超簡易年表に少し手を加えたものをHTML化してみました。

子どもとメディアの戦後60年

この年表を見て、あなたやあなたのご両親はどんな時代に生まれ、どんな遊びとメディアの洗礼を受け、そしてあなたのお子さんはどんな時代に育ちつつあるのか、理解の一助のなるのではないかと思います。私が見ていて一つ気がついたことは、戦後還暦を迎える今年(2005年)は「昭和80年」に相当するのだということです。

本題についてはできれば後日触れてみたいと思いますので、とりあえず下記のサイトと書籍を紹介しておきます。

NPO法人 子どもとメディア
「子どもとメディア」の問題に対する提言(日本小児科医会)
『子どもたちのライフハザード』瀧井宏臣
『人間になれない子どもたち―現代子育ての落し穴』清川輝基

「ポスト・イット」情報整理術を取り入れてみる

2005年01月24日 | NEWS / TOPICS
最近どうも仕事が捗らず溜まる一方なので、以前一度試したことのあった「ポスト・イット」を使った情報管理と進捗状況のチェック法を再度とりいれてみることにしました。私の場合、ほとんど出歩かないので手帳は(書いてはいるけど)使わず、スケジュール管理は Now Up-to-Date で、以前 Palm(互換機)も試したけどお蔵入りとなり、その他の仕事のチェックなどは頭の中でやっていたのですが、溜まってくると整理がつかずストレスが増大する原因となっていたようです。とりあえず、レポート用紙の真ん中に線を引いて、左にTO DO 項目を、右に終わったものを貼り付けていくだけの単純なもので、下記のような手帳と組み合わせたアイデア管理などの付加価値はありません。違うところは、終わったアイテムも捨てないで保存し、右側に10枚並んだら新しい紙に移行することで、これで小さな仕事も含めたTO DO項目を一つずつこなしていることを「目に見える形で」(あるいは手で移す作業によって)確認することができ、ストレスを溜めないようにすることも期待してのものです。まだ効果ははっきりとあらわれてはいませんが。

西村 晃式 時間のムダを省く「ポスト・イット」情報整理術

その他の情報整理としては、書類は山根式と「超」整理術をあわせたような簡易版(適当版?)の袋式。ネット上の情報などは以前はテキスト保存したりしていましたが多くなりすぎるので、必要な場合は自分宛のメールにしたり、このように blog に書いておいて、残さずに捨てるようにしています。とにかく、捨てるために整理するというのが実情ですね。

詩人・竹内浩三『骨のうたう』戦死やあわれ

2005年01月23日 | ART / CULTURE
全然名前も知らなかったのですが、先日の新聞記事でちょっと心に引っかかるものがあったので、忘れないようにここに書き記しておきます。
『ぼくもいくさに征くのだけれど 竹内浩三の詩と死』稲泉連、中央公論社
五月のように 「愚の旗」-ひとを信じようひとを愛しよう- 天性の詩人  竹内浩三

県立保健大学で思春期電話相談/その他の相談窓口の情報

2005年01月22日 | こども・小児科
こういう窓口(下記記事参照)は必要だし良い試みだと思いますが、英国のチャイルドラインのように全国どこでも24時間対応というのはマンパワーとお金の問題がネックになります。現在あるリソースを整理して、思春期だけでなく親と子がこの社会で育っていくために相談や援助を有効に使ってもらうようにすることが、大きな変革を必要とせずに踏み出せる第一歩かもしれません。児相や県警、県の子育て窓口などあるようですから、ちょっと探して整理してみたいと思います。

保健大が思春期電話相談を開設(2005年1月20日 東奥日報)
 県立保健大学の新道幸惠学長を中心とする研究グループは、二月八日から、十代の男女を対象とした「恋愛と性の電話相談」窓口を開設する。未熟な性知識や性行動の低年齢化から、十代での妊娠や性感染症が増えている事態を受け、思春期の若者に正しい情報を伝え、支援するのが目的で、初めての実施。
 電話応対するのは同大学の教員や保健師で、厚生労働省の科学研究費を使って行われる。二月八日以降、毎週火曜日の午後五-八時に相談を受け付ける。
 相談員の一人である同大学健康科学部の益田早苗助教授(母性看護学)は「誰にも話さず悩むよりも、話した方がストレスは軽減する。性に関する疑問や悩みについて気軽に相談してもらい、適切な行動や対応を取れるよう助言していきたい」と話している。
 相談室の電話番号は、017-765-4112。

医師確保のために原発・核燃マネーが

2005年01月21日 | こども・小児科
8日の東奥日報と昨日(20日)のデーリー東北に掲載された記事ですが、県内の医師不足を解消するために「打ち出の小槌」である原発・核燃マネーを「おねだり」するというお話しです。電事連丸抱えでぜ~んぶ出してもらって医者になりたいなどという気概のない学生がいるのか疑問でもありますが、まあ、糞を食ってでももらえるものはもらう(義務年限が過ぎたら青森県ともおさらば)というのもアリかもしれません。しかし、それによって青森県は危険な核廃棄物のゴミ捨て場になり、再処理工場が稼働すれば恒常的に大量の放射能が海や大気に撒き散らかされ、自然や環境や生き物や、そして私たち住民(殊に子どもたちや赤ちゃん)に大きな健康被害を与え続けるということを知って、その汚れたお金で医者になることができるのでしょうか。

しかも、ここでお金を恵んでもらったら、医療関係者だけでなく県民の命までも原発・核燃マネーに頼らなくてはいけなくなり、頭が上がらないことになります。すなわち、国民主権・県民主権ではなく、原発・核燃主権の社会ができあがることになる。

そういう危機感は、多分ないんだろうな…。(一種の洗脳状態)
青森県民は、何度札束で頬を叩かれても、その下にひれ伏し続けるのだろうか。

医師確保へ電事連に援助要請(2005年1月8日 東奥日報)
 県内の医師不足解消を目指し、県が来年度の事業化を予定している「医師確保対策事業」の市町村負担分約一億円について、県市長会と県町村会が、電力会社の業界団体の電気事業連合会(会長・藤洋作関西電力社長)に資金援助を要請し、電事連から一部支援の内諾を得ていることが七日、分かった。事業は十四年間(九年目から段階的に縮小)継続される見込みのため、電事連の援助額は総額数億円程度に上るとみられる。
 同事業は、県が昨年十月の「医師確保対策調整会議」で方針を打ち出した。県内の高校を卒業した弘前大学医学部生(一学年十五人程度)の入学料や授業料、実習費などを肩代わりする代わり、義務年限を設けて卒業後は県内医療機関での勤務を求める。自治体が大学に直接経済支援をすることはできないため、県国民健康保険団体連合会が実施主体となる。
 県は、(1)事業費として県と六十五市町村が年間約一億円ずつ、計約二億円を拠出する(2)六十五市町村は人口割合に応じて約一億円を分担する―との案を市町村側に提示した。しかし、事業の必要性は認めながらも厳しい財政事情を理由に難色を示す市町村長が多かったため、県市長会会長の佐々木誠造青森市長と県町村会の濱田〓洋常務理事が昨年十二月十四日、東京・大手町の電事連事務局を訪れ、資金援助を打診したという。
 本紙の取材に対し、佐々木市長は「市町村財政は苦しく、現下の情勢では継続的な負担は困難と判断し、支援を打診した。電事連側からはその後、非公式にだが、前向きな回答をいただいている」と話した。今月中にも、県市長会と県町村会が電事連に正式要請に出向く方針だという。
 電事連は今回の「医師確保対策事業」とは別に、「原子燃料サイクル事業特別対策事業」として、六ケ所村とその周辺計十五市町村を除いた県内五十市町村に、一九九四年度から計八十七億五千万円(〇八年度までの予定)の助成金を出している。
結論出ていない 電事連広報部の話 (県市長会と県町村会から)話があったのは事実だが、結論は出ていない。相手があることでもあり、内容についてはコメントできない。
※「〓」は「沼」のサンズイが「火」

性犯罪者を保護観察強化:大筋で賛成

2005年01月20日 | NEWS / TOPICS
奈良の女児誘拐殺害事件をきっかけに、出所後の性犯罪者を保護観察強化する方向で検討されているようですが、これは今回の経緯からしても当然のことと思います。私は死刑制度反対派で少年法改正による罰則の強化や年齢の引き下げなどについても反対してきましたが、この問題に関しては下記の記事にもあるように、運用上の問題を慎重に考慮しながらも、警察が情報を把握する程度のことは抑止力としても事件捜査の面でも絶対に必要だと思います。ただし、性犯罪者・性的虐待を繰り返す人が、自らも幼少時に性的虐待を受けた被害者であることが多いなどの面はきちんと考慮すべきで、刑務所内でのカウンセリングを含む更正プログラムを伴わない監視だけでは、社会復帰を妨げるだけで何の意味もないものになるので注意が必要です。住民にまで情報公開することは、現状では反対せざるを得ません(心情的には理解できるのですが)。警察までが限度でしょう。

クローズアップ2005:性犯罪者の住居情報提供 対象範囲、どこまで(毎日)

喫煙で自殺の危険性増大/タバコ病第二次訴訟

2005年01月19日 | 禁煙・防煙
タバコ関連のニュースが多すぎるので、まとめて2つ掲載しておきます。前者は12/25の「酒とタバコは最高のパートナー/受動喫煙で乳がん2.6倍に」で紹介したJPHC Studyの最新報告で、下記ページに既に掲載されています。
喫煙と自殺の関係
たばこと自殺について?―概要―

後者は、歴史に残る「世界の恥」判決(一審)で知られる「たばこ病訴訟」の第二次訴訟となります。

たばこ多いほど自殺の危険 中年男性で、厚労省研究班

 日本人の中年男性では、1日に吸うたばこの本数が多いほど自殺する危険性が高まるとする大規模疫学調査の結果を、厚生労働省研究班(主任研究者・津金昌一郎(つがね・しょういちろう)国立がんセンター予防研究部長)がまとめた。21日から大津市で開かれる日本疫学会で発表する。
 日本は年間3万人を超える自殺者が出ており、自殺による死亡率が世界でも非常に高い。研究班は「たばこと自殺の関係は未解明の点が多い。禁煙で自殺が減るかどうかも研究課題だが、喫煙本数の多い人の心の健康に注意することは、自殺予防対策に有効だろう」としている。
 研究班は40-60代の男性約4万5000人を約10年間追跡。この間に自殺した173人の喫煙状況を調べた。
 その結果、1日の喫煙本数が20本未満の人と比べて、自殺の危険性は30本以上40本未満の人で1.4倍、40本以上の人で1.7倍に、それぞれ高まった。
 本数に関係なく、吸う人と吸わない人を全体で比較しても、吸う人の方が危険性が高まる傾向があったが、統計学的に有意な違いではなかったという。
 吸い始めてからの年数は、がんの危険性とは関係があるが、自殺との関連はみられなかった。

元喫煙者が健康被害提訴へ JTなどに3000万円請求

 長年の喫煙で肺がんなどになったとする横浜市金沢区の自営業高橋是良(たかはし・これよし)さん(62)ら3人の元喫煙者が17日、日本たばこ産業(JT)や国に計3000万円の損害賠償を求める訴訟を19日にも横浜地裁に起こすと明らかにした。
 訴えによると、3人は20-37年間喫煙し肺がんや肺気腫にかかった。JTは欧米や自社の研究で有害性や依存性を認識できたのに、あいまいな表示で販売、国は国民の健康を守る観点から規制を怠ったと主張している。
 JTは「今の段階ではコメントは差し控えたい」としている。
 同様のたばこ訴訟では、東京地裁が2003年10月に元喫煙者の請求を棄却、元喫煙者側が控訴している。

マイルドセブンに油のしみ (^^;;

2005年01月18日 | 禁煙・防煙
いや~、久しぶりに笑えるニュースでした。今年初めてかもしれません。何しろ、巻紙ではなく製品の中身自体が安全性にかけては一点の曇りもなく自信を持って「安全ではない」と断言できる製品ですから、機械油が付いたくらいでその有害性が増すものではないし、「安全性に問題はないが*念のため*回収する」などという事は口が裂けても言えないでしょう。そんなことして、もし安全性を確認してからということになれば、二度と出荷できなくなりますから。

お詫びと製品回収のお知らせ(JT)

しかし、「安全上の問題はないと考えておりますが、製品保証の観点から製品の回収をすることにいたしました」ってあるけど、製品保証って何でしょね。安全ではないけれどもシミのない製品を購買者に保証するということですかね。

JT:マイルドセブンに油のしみ 10万箱回収へ
 日本たばこ産業(JT)は17日、「マイルドセブン」で巻紙に直径1ミリ程度の油のしみがついた不良品が発生したと発表した。安全上の問題はないが自主回収する。不良品は、東海工場(静岡県磐田市)で今月7日に製造した商品の一部で、今月14日の社内の検査で見つかった。静岡県内の取引先が納入した巻紙に機械油が染み込んでいたのが原因。出荷エリアは関東甲信越と静岡、福島の1都11県で、賞味期限として「H17・10」と書かれている。回収対象は10万箱(20本入り)で、実際にしみがついているのは1000箱程度とみられる。問い合わせは、平日午前9時~午後8時、同社お客様相談センター(0120・507・520)へ。

“考え方”が動き出す 「佐藤雅彦研究室のアニメーション・スタディ」

2005年01月17日 | ART / CULTURE
もう2週間も前のことですが、お正月の3日の夜にNHK教育で “考え方”が動きだす「佐藤雅彦研究室のアニメーション・スタディ」という番組が放映されました。翌日から仕事始めなので、そろそろ寝ようかなと思いつつ、佐藤雅彦研究室というのでどんなものか見始めたら、ぐんぐん吸い寄せられるように見入ってしまいました。この面白さというか頭の中に格子状の整理棚ができたような快感は、残念ながら私の文章ではとてもお伝えできないのですが、こちらのページに比較的詳しい内容と感想が掲載されていますので興味のある方はどうぞ。見始めてからすぐにビデオに撮れば良かったと思ったのですが後の祭り。再放送の予定はNHKのページには掲載されてないので今のところないようです。

佐藤雅彦オフィシャルホームページ